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カテゴリ:短編のエントリー一覧

  • 姫様爆走中 2

    「丙姫様の御歌は、 一曲でも多すぎます」 どさくさに紛れて、 きっぱりと言ってのけたのは、 誰あろう、 為五郎であった。「何処から出てきた 為五郎!」 忽然と現れたのは、 年こそ少々いっているが、 渋い二枚目の男だった。 惜しむらくは、 顔に表情というものが無い。 欠落している。 その顔で言われると、 たとえ お天気の話でも怖い。「出てこなくていいのに」 丙姫は 嫌そうな顔を隠さないが、 為五郎は無表情で問...

  • 姫様爆走中 1

     秘境に建つ、こじんまりとした山城は、 九十谷《くそや《城。 城主は、 代々、九十谷将鞭《しょうべん《と名乗る。 名前ほど臭くはない。 そんな城中の一こまである。 年老いた男が、 笑顔を取り繕おうとしつつも、 見事に失敗して、 すがりつくような目で、 訴えかける。「本日はめでたき日なれば、 丙姫《へいひめ《様は、 重々お行儀よくなされますよう、 ひらに、 ひらに お願い致しますぞ」 半ば無駄とは知りつつも...

  • 姫様爆走中 目次

     山奥だわ、 不便だわ、 狭いわ。 どーしよーもない僻地にも、 領主と領民がいましたとさ。 お城だって ありました。 一応ね。 そんな九十谷《くそや《城のお姫様、 丙姫《へいひめ《様が 今日もゆく。 短編です。 はじまり はじまり~。 【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】(完)【あとがき】...

  • 富士山の見つけ方 あとがき

     ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の小説に、富士山が出てくるのがありました。 ごめんなさい。題名が全く思い出せません。 海外でひと旗挙げようとした日本人の青年が、上手くいかず、 各地を転々としたあげくに、尾羽うち枯らして日本に返って来る話です。 エンディングで、 太平洋を日本に向かう船の船底に青年が転がっていると、 「日本だぞー」という声が聞こえ、船内が騒がしくなります。 青年が甲板に上がると、見...

  • 富士山の見つけ方 3

    「もっと 上だ!」「えー、 上だろ」「ばーか、 どこ見てんだよ。 もっともっと 上だよ」「上は空だぞ」「あっはっはっは、 空の上だよ」 笑い声に混じる会話を頼りに、 いさ子も視線を上げていった。 あった。 富士山の頂は、 青い空の真中に浮かんでいた。 ああ、 こんなにも高かったんだと思うと、 何だか泣きそうになった。     *     *     * 覚えていたはずだった。 富士山の高さと、 我が身の低さを...

  • 富士山の見つけ方 2

     一日目は、 あいにくの曇り空だった。 美術館を見物し、 強羅温泉の旅館に着いた。 富士山は見えなかったが、 温泉は気持ち良かった。 焦ることはない。 旅は 始まったばかりだ。 翌日、 ケーブルカーとロープウェイに乗ったが、 ガスばかりで 景色はまったく見えず、 もちろん、 富士山の影も形もない。 温泉卵は食べ損ね、 芦の湖で船に乗り、 元箱根へ。 旧街道の杉並木を歩き、 関所跡を見物した。 もう 完全に た...

  • 富士山の見つけ方 1

     いさ子の父親は 転勤族だった。 おまけに 家族を引き連れて旅行するのも 好きだった。 その上、 日本の何処にいても、 盆暮れには、東京にある母の実家を訪れた。 列車に乗るのが 好きだったのかもしれない。 いさ子は、 寝台車は未経験だったが、 グリーン車だって乗ったことがある。「本来、 グリーン車は 立派な大人が乗るものである。 子どもが乗る物ではい。 騒いだら、 どこの駅であろうとも 引きずりおろして置いて...

  • まだまだ (4) 完

    「ああ、 砲丸投げクラブの」「いや、 無いから。 そのクラブ。 陸上部でしょうに。 あっはっはっは、 砲丸投げクラブって、 笑えるんですけど」 笑ってる場合じゃない事に気付かなかった。 けっこう長い間 気づかなかった。 噂の当事者なんて、 そんなものだ。 私が、 水野君ラブ ということになっていたらしい。 びっくりだ。 誤解が解けたのは、 学年が上がって クラスが変わり、 接点が全くなくなってからだった。「...

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Author:しのぶもじずり
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