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カテゴリ:蜻蛉の願いはキンキラキンのエントリー一覧

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第十章――5

     宝珠の祈りが効いているのだろう。 一百は 元気なのはもちろん、 びっくりするほど悪運が強くて 怪我一つしない。 父親としては、 娘には無事に育ってほしいのだ。「それは大丈夫です。 一度叶えられたお願いは、 宝珠を手放してもそのままです」 すかさず星白が請合う。「本当なのか。 心配だなあ。 せっかく元気に育っているのに」「あのう、 麻本呂婆王国の南に 広大な砂ばかりの荒地があることは知っていますか」 突然 ...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第十章――4

    「お願いがあって 待たせていただきました」 声を聞きつけて 先ほどの主婦が出てくると、 成り行きを説明した。 家の中に通された星白は、 卵形宝珠のこと、 全部集めようとして旅に出たこと、 いま四つ集まったことを熱心に話し、 最後に こう締めくくった。「世界を救う為に、 是非、 是非、 お手持ちの宝珠を譲ってください。 お願いします」 二人のいかつい男たちは 目を点にした。 そして ゆっくり顔を見合わせ、 なん...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第十章――3

    「宝珠は この家の中にあるみたいです」 星白は 急いで話題を変えた。 蜻蛉の家に 訳も分からず引き寄せられた時は、 まだ慣れていなくて 意味不明でうろついてしまったが、 今なら分かる。 使命感のように湧き上がるこの感じは 宝珠に間違いない。「人様の家だ。 勝手に探すわけにはいくまい。 どうする」「理由を説明して お願いします」「そうか」「ごめんくださーい」 いきなりのお宅訪問となった。 呼びかけに応じて出...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第十章――2

     ある日のこと、 星白が飼っていた鶏が 産み落としたものを、 卵かけご飯にしようとして、 小鉢が 真っ二つに割れた。 はじめは何だろうと思った。 きれいだったから 机の上に置いて 眺めているだけだった。 何がきっかけだったのかは思い出せないが、 ふと思いついて 卵形宝珠の伝説が書かれた本を調べ、 もしかしたら 宝珠なんじゃないかと思い始めた。 それでもまだ何日かは 眺めて考えるだけだった。 星白だって 男の...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第十章 紅野の決闘――1

     一方、 知恵熱がなんとか治まった星白も、 蜻蛉羽王国を目指して 旅を再開した。 多少知恵のついた星白は、 小さな車輪を付けた台車を作り、 「星白博士の万物考察記全十三巻」を載せ、 紐を付けて引っ張ることにした。 引けない時用に、 背負子のように背負うことも出来る工夫がされている。 山里の村では 材料も 道具も不自由しなかった。 港に着いてみると、 穏やかならざる空気が港町を支配している。 船が海賊に襲わ...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第九章――8

    「あっ、 軽くんたちは降りるの?  あたしは 蜻蛉羽の和平薙(やわなぎ)まで乗っていくんだ」「へえ、 優雅なんだね。 直行便の…… なんて言ったっけ…… あっ 「ランランかもめ丸」じゃなくて、 わざわざ遠回りして この船で行くなんて。 じゃあ、 お別れだね」「うん、 残念だ」 瞬く間に海鳥の姿が増え、 「田板十八号」は 港に入っていった。 港には 真菰国と真砂州の旗が海風にハタハタと翻っている。 確かに逆戻りしてし...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第九章――7

     そうこうしているうちに 船員たちが駆けつけ、 悪党どもは摑まって、 港に着くまで 船倉の小部屋に閉じ込めておくことになった。 痲本呂婆からの使者というのは、 真っ赤な嘘だと判明した。 泥棒を捕まえたお礼にと、 蜻蛉は空いてしまった一等船室を提供され、 もう 入道雲でごまかさなくても 上甲板に上がれる身分に昇格した。 飛早戈(ひそか)と軽彦の兄弟とも 仲良しになった。 二人は 修行の旅をしているらしい。 道理...

  • 蜻蛉の願いはキンキラキン 第九章――6

     蜻蛉の ざっくりした説明を どういうわけか あっさり了解して、 軽彦の兄が 扉を叩きながら船室に向かって声をあげた。 が、 なかなか音沙汰が無い。 居ないのかと半ば諦めかけたとき、 扉が細く開いて 男が顔を覗かせた。 一見、 強面(こわもて)の役人風である。 蜻蛉は、 かまわず 部屋の中に押し入った。「何者だ。 我らを痲本呂婆からの使者と知っての狼藉(ろうぜき)か」 奥に居た初老の男が 眉をひそめ、 偉そう...

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Author:しのぶもじずり
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