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私の文章修業 19

<書きだし>

 出だしが肝心です。
 古文の時間に やらされませんでしたか? 
 名作の冒頭の暗記。
 源氏物語、 枕草紙、 徒然草、 土佐日記、 いろいろ覚えさせられました。
 現代文の名作にも、 印象的な書きだしがあります。
 名作といわれるだけあって、 出だしにも気合が入っています。

 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
 夜の底が白くなった。
 (川端康成の「雪国」です)

 メロスは激怒した。
 必ず、邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
 (太宰治の「走れメロス」)

 吾輩は猫である。 名前はまだない。
 (吾輩は猫である)

 親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。
 (坊ちゃん)

 山路を登りながら、 こう考えた。
 智に働けば角が立つ。 情に掉させば流される。
 意地を通せば窮屈だ。 とかくに人の世は住みにくい。
 (草枕)

 私ごときが言うのもなんですが、 夏目漱石は書きだしが上手い。

 わざわざ文章にするのだから、
 何かが始まるのだ とは思ってもらえるだろうけど、
 これから始まりますよ、 というワクワクドキドキが欲しいところです。
 始まった途端に、
 ダラダラと世界観や 登場人物の「説明」なんかしては もったいない。
 まずはインパクトが欲しい。
 いきなり事件を起こすとか、
 気になるような台詞を入れるとか、
 印象的な光景を描写するとか、
 いろんな方法があると思いますが、
 最初に 面白そう と思ってもらうことが肝心です。

 せっかく書いたものは 最後まで読んで欲しいのが人情です。
 冒頭で、 思いっきりアピールして、 物語の世界に引き込みましょう。
 どんな物語なんだろう と興味を持ってもらわなくては、 話になりません。

 落語にも 「まくら」 というのがあります。
 まずは注目してもらえるように、
 読者の気持ちをつかめる書きだしをしたいものです。
 気持ち良く 物語の世界に入ってもらう為には、 テンポとリズムも大切にしたい。
 気合を入れて、 作品に引っ張り込みましょう。
 此処では、 まだ 起承転結なんて 知ったこっちゃありません。
 少々ズルをしてでも 印象的にしたい。
 私も がんばろ!


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コメント
2434: by よろず屋 on 2014/08/27 at 21:44:09

出だしも大事ですよね。
畑違いのジャンルだと思いますが、

自分の場合は洋画を参考にしてます。
最初に客を引きつけて、流れで登場人物を紹介する様は、
なかなか参考になります。

2435:Re: よろず屋様 by しのぶもじずり on 2014/08/28 at 09:22:16 (コメント編集)

出だしがつまらないと、続きを読もうという気にならないと思うのです。
読者を、気持ちよくのせたいものです。
勝負ポイントだと思っています。
コメントをありがとうございます。

2437:スターティングとエンディングは物語の要ですね^^ by sado jo on 2014/08/29 at 14:48:08 (コメント編集)

スターティングで天使に処女受胎を告知され、馬小屋で誕生する。
エンディングで十字架に磔にされ「父よこの人々を許したまえ」で終る。
紙の上ですら書けないものを、身体を使って書いたんだから素晴らしい。
完璧な始めと終り…キリスト物語は、物凄い大河小説だと思います。
一生に一度でいいからあんな物語を書いてみたいですね…無理かなァ~

2438:Re: スターティングとエンディングは物語の要ですね^^ by しのぶもじずり on 2014/08/29 at 16:07:43 (コメント編集)

sado jo様 こんにちは

聖書は、細切れなエピソード集という感じがしたので、
大河小説というイメージはありませんでした。
なるほど、そういう捉え方もできますね。

NHK大河ドラマにできるかもう(笑)
sado joさん作「キリスト物語」という手がありますよ。
革命家だったという説もありますし、
わりを食って暴君にされてしまったネロと絡ませたら、面白いかも。

2440:きゃー耳が痛いお話です by 新澤 りお on 2014/08/29 at 19:34:49 (コメント編集)

初めまして。新澤りおと申します。
DUSKというサイトで物書きやっております。
書き出しが肝心・・・まったくその通りだと思います。
『赤の紋章』という作品では、しのぶもじずりさんの仰るような世界観の説明をやってしまいました。
おかげで読み返してから堅苦しそうな印象を受けるのなんのって!
でも他に書き出しを思いつけなかったんですよね。
大方の読者さんは序文で逃げていくに違いない。
次の記事で書いてらっしゃる物語の終わり方。
これも共感できます。
ただ『赤の紋章』は2,3回挫折してようやく書き上げたお話なので、書き終わった後は清々しさよりも寂しさが強く残りました(^^;)
でも終わってよかったです。
なんか矛盾点とかいっぱいあるんですけど終わってよかった。
終わってほしくないネバーエンディングストーリーでありたいけど、書き上げたときの寂しさ含め、あのカタルシスは言いようもありません。

って初対面(?)の方の貴重なスペースお借りして長文失礼しました!
あまりに身に染み入る記事だったもので!
失礼いたしました。
よかったらDUSKにも遊びにいらしてください(^^)

2442:Re: きゃー耳が痛いお話です by しのぶもじずり on 2014/08/29 at 19:56:58 (コメント編集)

新澤りお様 いらっしゃいませ。
言うは易く、実践するのはもう大変。
私も、まだまだ修行中です。

なにかしらのヒントにでもなれば、思いきって書いた甲斐があるというものです。
コメントををありがとうございます。

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