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私の文章修業 9

<物語の世界観>

 物語の世界観は、 書くか書かないかは別にして、 考えておこう。
 そうすれば、 途中で、 あれっ?  ということにならなくて済みます。
 「思考は 言語に制限される」 と番外編に書きましたが、
 物語は、 世界観にも制限されると思います。

 まずは場所。
 西洋か東洋かだけでも、 登場人物の考え方や 生活習慣は違います。
 それらは、 当然ながら、 行動にも影響を与えます。
 一神教の世界では、 敗者復活は難しく、
 多神教の世界では、 正邪入り乱れます。
 チェスと将棋の違い みたいなものです。
 一度取られたらそれっきりなのと、 取った敵の駒を味方にできるのとでは、
 駒の動きが違ってきます。

 架空の世界にしても、 その世界には 基本的なルールがあるはず。
 物語の舞台が どういう世界なのか を考えに入れておきたいものです。
 世界観が違えば、 登場人物の行動も、 おのずと違ってきます。


 他にも、 時代、 地形、 天候、 季節がある場所なら 季節、 暦、
 ファッションなども、 考えておくと、 雰囲気が出せます。
 いざという時に使えます。
 移動時間を 適切に設定するためにも 必要になったりします。
 徒歩でしか行けない場合と、
 ジェット機で飛べる場合と、
 「どこでもドア」 がある場合では、 移動時間が異なりますから。
 考えておくと、 おかしな世界になってしまうことを防げます。

 中世ヨーロッパが舞台なのに、 トイレに駆け込むシーン を書いちゃったりしないように。
 花の都パリのベルサイユ宮殿にさえ、 トイレはありませんでした。
 他は 推して知るべしですが、 どうしても書きたかったら調べましょう。
 (庶民は オマルにして、 窓から投げ捨てていた という話を聞きました。
 糞尿だらけの道を歩くために、 ハイヒールは必需品だった という説も聞きました)

 外国が舞台で、 登場人物も外国人なのに、
 「犬も歩けば棒に当たる」 などと、
 いろはかるた を出さないように気をつけましょう。
 「論より証拠」も 「花より団子」も まずいです。

 逆に、 昔の日本が舞台なら、 外来語を使うのはアウトです。
 平安貴族なら、 「直衣(のうし)をシャツアウト」ではなく、
 出衣(いだしいぎぬ) にしておきましょう。 (こんなことを書く奴は居ないだろうけど)

 「サボる」も どうかと思いますが、 これは うっかり使っちゃいそうです。
 すっかり日本語になっていますからね。
 大正時代に 「サボタージュ」からできた 新しい言い方なんですが、
 こういうのは難しいです。
 気が付いたら 止めておく方が良いですが、 知らないと使いますよね。
 江戸の職人が、 「おいこら、サボってんじゃねえよ」 と親方に叱られたりしてね。
 全部の語源を調べるわけにもいかないので、 困ったものです。
 特に違和感のない使い方なら、
 うっかりがあっても スル―してもらえるかもです。
 その為にも、 しっかりした世界観があれば 安心です。

 やっぱり、 こういうことを書くのは、
 自分の首を絞めているような気がします。



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<例によって、蛇足>

 いくらニーチェが 「神は死んだ」 と言い、
 ロートレアモンが 「マルドロールの歌」を書いていたとしても、
 「エヴァンゲリオン」が 子ども向けのアニメにまでなったのは、
 キリスト教徒が少ない日本でしか 起こり得なかったことではないでしょうか。
 (特に、 第二使徒 リリスのビジュアルには、 吃驚です)
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