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まだまだ (2)

 う~む、
 しかし、 生理痛に不妊症とくれば、 産婦人科方面しか思いつかない。
 もしかして、 医学用語か?

「生方(うぶかた)君。
 あの子んち、 お父さんが産婦人科だよ。 ふわ~」
 帆織美代子は 朝から眠たそうだ。

 生方義明。
 真面目で 成績の良いやつだと思っていたが、 お父さんが医者だったのか。
 あいつも医者になるつもりなんだろうか。
 産婦人科かあ。
 何をするのか よくは知らないけど、
 知り合いの産婦人科には行きたくないなあ。 なんとなく。
 しかも、 男子だ。
 うん、 絶対にやだ。

「そっか」
 磐田治美は、 諦めたのか、 自分の席に座り、 鞄から教科書を出し始めた。
 分かったら教えて欲しい気持ちもあるが、
 とことん追求するほどの事でもないだろう。


 それで話は終わったものだ と思っていた。
 放課後に、
 磐田治美が、 私と帆織を 人気のない物陰に引っ張り込むまでは。

「ついに 分かったわよ」
「えっ、 何が?」
 私と帆織が ハモった。
「生方君に聞いたら、 ちゃんと教えてくれた」
「ああ」
 思い出した。 ぺなんとやらだ。 生方君に聞いたのか。

「あのね、 キスは知ってるよね」
 当たり前だ。
「キスを、 口だけじゃなくて、 体中にすることなんだって。
 舐めるんだってよ。
 さすがは医者の息子よね。 よく知ってるわ」

 体中って? 
 生方君は、 それを どういう顔をして教えたんだろう。
 そっちのほうが気になる。
「全身くまなくだって」
 生方~。 ご苦労さん。

「ふ~ん、 何だ。 マサユキが いつも私にするようなことか」
 帆織美代子が つまらなそうに言った。
「マサユキって誰!」
 今度は、 私と磐田がハモった。

「我が家の愛犬」
 たぶん、 ちょっと違うような気がするんだけど。
 まっ、 いっか。
「『女の相談室』の旦那さんは 下手なんだ」
「うん、 足りないらしい。 う~ん、 わかんない。
 それって 楽しいのかなあ」
「さあ」

「マサユキにペロペロされると、 楽しいよ」
 帆織が うれしそうに笑って、 話は終わった。

 我が家の愛犬ポチも ペロペロはする。
 しかも 私には、 ひときわペロペロしてくる。
 家族の中でも一番好かれていると思って うれしい。
 夫にぺろぺろされたら、 やっぱりうれしいのかもしれない。
 犬も人間も 同じ哺乳類ではある。



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