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死にぞこないの告白

 死にそこなった事があります。
 いわゆる、 心肺停止状態です。
 心拍も呼吸も、止まっちゃったらしいです。
 私のことですが、 最近の事ではありません。
 現在は、 一年半近く、 ほぼ毎日のように ブログを更新できるくらいですから、
 問題なく生きています。
 医療ドラマでは 見慣れたシーンですが、
 実際に経験した人は そんなに多くはないと思うので、
 その時、 どんな具合だったのかを書いてみようと思います。


 なあんにも無い、 真っ暗 な中をずんずんと落ちていきました。
 右も左も上も下も無い感じなのに、 どういうわけか、 落ちているのです。
 上と下は あったみたいです。

 自分が どういう状態なのか、 という自覚は まったくありませんでした。
 まさか、 自分が死にかけているとは、 てんで分かりませんでした。
 知らぬが仏 とは、 まさにこのことです。
 分からないけど、 とにかく落ちている。
 そのうち、 ドスンと底にぶち当たるのを覚悟しましたが、
 そういうことも無く、 果てしなく落ちっぱなしです。

 ヘンだな という気はしました。
 マズイかな、 という感じも ちらっとしました。
 突然、
「そうだ!  息をしよう!」 と 思いつきました。
 唐突に思いました。

 何故なのか、 理由なんか 考えている間はありませんでした。
 私の意識は、 呼吸が停止している事を知りませんでしたが、
 は 知っていたのでしょう。

 思ったとたんに、 自分がベッドの上にいました。
 人工呼吸をされ、 酸素吸入をされていました。
「あれっ?」 という感じです。
 お医者さんと看護士さんたちが 必死です。
 眼を開けると、 全員が ほっとしたのが分かりました。


 何年も後、 全くの別件で、 お医者さんと話をする機会がありました。
 そのことを言うと、
「おお!  臨死体験ですね」
「へっ?  臨死体験なのですか?」
 と、 間抜けな返事をしてしまった私。
「はい、 臨死体験です。 生き返ってよかったですねえ~」
 お医者さんは、 嬉しそうに断言しました。
 どうやら私は、 臨死体験をしたらしいのですが、
 あの世とか、 この世とか、 スピリチュアルな感じは ありませんでした。


 以前、 テレビ番組に加山雄三 が出ていて、 ダイビングの話になりました。
 彼も、 ダイビング中に浮上できなくなり、 お花畑 を見ちゃったらしいです。
「臨死体験ですね」 と言った司会者に、
「いやあ、 脳が酸欠を起こして、 幻想を見ただけでしょう」
 さらりと答えていましたが、 そんな感じです。

 苦痛から回避する為に、 脳が幻想を見せるシステムと考えた方が、
 私個人としては 納得がいく感じがします。

 私のシステムは 中途半端で、
 お花畑にたどり着けなかったのかも知れません。
 私のお花畑は、 どんななのだろう。
 何が咲いているんだろう。
 ちょっと気になったりします。




【予知夢を見ちゃいました】

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コメント
1614: by そうへい on 2013/09/07 at 20:52:11

お邪魔します

私の叔母さんも生死の境をさまよっている時に、
お花畑を見たと聞きました。

個人的には、見る幻想世界の底には
個人の持っている死に対する世界観が
現れるのかな、と思っています。

罰当たりですが、自分が何を見られるのか
とても興味あります。

お邪魔しました

1615: by lime on 2013/09/07 at 21:07:19 (コメント編集)

いったいなんでしのぶさんが、そんな状態になってしまったのかが、ものすごく気になるんですが。とにかく、無事に戻って来れて良かったです!!

私も、臨死体験って、極限状態を緩和させようとして、脳が幻覚を見せているという線が、一番近いと思います。
やはり、人々の心の癒しは、お花畑なんだろうなあ・・・。

しのぶもじずりさんは、その、落ちていくことが一番、癒される状態だったのかもしれませんよね。なんか、非凡な感じがします。

1616:管理人のみ閲覧できます by on 2013/09/07 at 23:28:04

このコメントは管理人のみ閲覧できます

1617:そんなことが…… by 八少女 夕 on 2013/09/08 at 05:16:37 (コメント編集)

まずは無事に戻ってこられてよかったなと。
その時に戻ってきてくださらなかったら、私はしのぶもじずりさんの存在を知らないままでしたでしょうから。

でも、そういう体験って本当にあるのですね。本などでそういう話を読んだ事はあるのですが、実際に交流のある方のお話ははじめてです。

私のときは何を見るのかなあ。こればっかりは「やってきました!」と簡単に報告できるような体験じゃないですものね。

1618:そうでしたか…… by 大海彩洋 on 2013/09/08 at 06:01:22 (コメント編集)

無事にこの世に帰ってこられて、何より良かったです。

脳は、死という恐怖に対して脳内の麻薬物質を提供してくれて、恐怖を和らげてくれるんですね。
人間の脳は不思議です。視覚も、実は錯覚の積み重ねじゃないかという話もあるし……しのぶもじずりさんの脳も、きっとその臨界状態を経験して、また違う見方や感じ方をされるようになったのかもしれませんね……

でも何よりも、御無事で良かったです。
私はさすがに自分が死に掛けたことはありませんが……そのような現場に居合わせたことは何度もあります。
生と死は、本当に不思議ですね。何がその線を引いているのか、本当にニアミスというのか、ごく細い線の上で行き来している気がします。そんな言葉で片付けちゃいけないけど、運って大事かも。

1619:Re: そうへい様 by しのぶもじずり on 2013/09/08 at 11:46:13 (コメント編集)

> お邪魔します
そうへいさんの叔母さまも、お花畑でしたか。
やっぱり、お花畑が一般的なのでしょうね。

「死に対する世界観」ですか。
う~む、変えたいです。ただただ落ちるだけでは面白くないです。
あの経験のせいでしょうか。
高いところから飛び降りるのは、特に怖くない(程度のよりますが)けれど、
遊園地のフリーフォールだけは、乗る気になれません。

1620:Re: lime様 by しのぶもじずり on 2013/09/08 at 11:54:46 (コメント編集)

そこに至った経緯については、内緒ですが、特に悪いことをしたわけではないので、ご安心ください。

いえいえ、落ちるのは好きじゃありませんてば。
希望としては、天に向かって、スーパーマンのように飛んでいきたいものです。
BGM付きで。

1621:Re: 鍵コメ様 by しのぶもじずり on 2013/09/08 at 12:00:29 (コメント編集)

そうですか。
私の場合は、遊園地のフリーフォールに乗りたくないくらいで、影響をあまり感じていません。
それもどうかとは思いますが。

1622:Re: そんなことが…… by しのぶもじずり on 2013/09/08 at 12:12:34 (コメント編集)

八少女様

ほんとにね。戻ってこなかったら、暢気にブログを書いていられませんでしたから。
たくさんの方に、自作の物語を呼んで頂ける幸せを知りませんでしたから。
あの後に経験した、良いことも悪いことも全部無かったわけですから。
生き延びてラッキーだったと思います。

宮崎駿じゃありませんが、この世は生きるに値する。

1623:Re: そうでしたか…… by しのぶもじずり on 2013/09/08 at 12:25:30 (コメント編集)

大海様
恥ずかしながら、帰ってまいりました(笑)

あの経験で、人生が変わった、とか言えればカッコイイのかもしれませんが、
影響があるかどうかは分かりません。あまり無いような気もします。
経験の比重は、後になってみないと分からない。
その時は些細に思えたことが、のちに大きく影響するという事もあるのではないかと。

おっしゃる通り、運は大事だと思います。
生れてきて、生きているという事は、それだけで、既に運が良い!

1624:管理人のみ閲覧できます by on 2013/09/08 at 12:44:42

このコメントは管理人のみ閲覧できます

1625:Re: 鍵コメN様 by しのぶもじずり on 2013/09/08 at 15:08:01 (コメント編集)

お花畑の報告ができず、申し訳ない。

Nさんも、すごいネタを持っていらっしゃる。
韓流ドラマみたい。

お互い生きていてよかったですね。長生きしましょう。

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