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正しい呪い方・呪われ方

 お盆休みの方も多いことと存じます。
 帰省なさっている方もいらっしゃるでしょう。
 そこで 今回は、お盆らしく(?) 呪い についてお話したいと思います。
 少しは寒くなって頂けますでしょうか。

 まずはじめに申し上げたいのは、 呪いは、 ほとんど呪う側の問題だということです。
 呪われる側の問題ではないのです。
 ですから、 案外、 呪われていることに気付いていない場合がほとんどです。

 次に、 呪いに至るにもプロセスがあります。
 暇だから、 ちょっと呪ってみようかな。
 なあんて方は、 普通いらっしゃいません。
 もしも、 いらっしゃったら、 その時点でアウトです。
 いろんな意味で。

 もう一度申し上げます。 呪いに到るにも、 プロセスがあります。
 まず、 自分が理不尽にも、 ひどい目にあった と思い込むことが必要です。
 次に、 それらは全部、 「あいつのせいだ」 という明確な目標が必要です。
 誰のせいだが分からない場合は、
 神を恨むことはあっても、 神を呪うという大胆な事にはなりません。
 ご忠告するまでも無く、 ヤバいです
 溜まりに溜まった恨みつらみは、 明確な目標に向けて放ちましょう。

 恨みつらみを分かりやすく説明するなら、
 マイナスのエネルギーのようなものです。
 マイナスエネルギーが固まって、 出口を失くし、
 渦を巻いている状態ですから、 強烈です。
 ちょっとやそっとじゃ解けないほど、 凝り固まっていると考えるべきでしょう。
 心が がんじがらめになって、 動けないわけです。
 あな怖ろしや~。

 それを、 特定の相手に向けて、 レーザービームのように 無駄なく送りつける方法として、
 丑の刻参り をはじめとする 様々な呪いの儀式が伝えられています。
 近年、 呪いを代行する業者まで現れました。

【間違いのない業者選びのポイント】
 1) 依頼者の話をよく聞いてくれること。
 2) いかにもエキスパートらしく、もっともらしいこと。
 3) 本当に有効な呪いを実行しないこと。

 まあ、 そんなとこでしょうか。
 本当に有効な呪いを実行するとしたら、 大変なことになる覚悟をしなくてはなりません。
 なぜなら、 業者は代行するだけで、 本当に呪うのは依頼主だからです。
 呪いに関わるリスクは、 依頼主が被ることになります。
 そうでもなければ、 代行なんかできません。
 特に失敗した場合の リスクの大きさを考えれば、 怖くてできません。

 では、 どんな場合に失敗するのか。 実例を挙げて、 説明したいと思います。

 <実例①  気功入門書にあった例>
 気功の達人の所に、入門希望者が来ました。
 どうも、ある人物に恨まれているような気がする。
 実際に嫌がらせもされているが、それよりも、
 ちょっとした不運が重なったり、体調不良が出てきたりしているのが気になる。
 恨まれる原因に心当たりはないが、怖いので、
 気功で呪い返しのようなことができるなら、やって欲しい。

 気功の達人は、呪い返しの術はないが、
 不運が気になるとか、体調不良とかいうその人自身の問題なら、
 解決していけるだろうと、入門を勧め、その人は真面目に道場に通うようになった。
 やがて、気持ちが安定し、体調も良くなったとか。

 そして……、
「本当に呪い返しはしていないんですよね。
 でも、不思議な事に、今度は例のその人が、次々不運に見舞われて、
 先日も事故を起こして、どうやら再起不能らしいのです。
 何だか気になって、私のせいだったら申し訳ないなあという気になりまして」

 気功の先生曰く、心身ともに元気だと、悪意や邪気を寄せ付けなくなるので、
 行き場を失くした呪いが本人に帰ってしまったのでしょう。
 いずれにしても、 それは呪った人の問題であって、 呪われた人のせいではない。
 ということらしい。

 <実例②   知り合いの例>
 職場に困ったチャンがいて、 よくトラブルを起こす。
 その上、 全部お客さんのせいにする。

 チームのリーダーを任されていたその人は、 注意した。
 すると 困ったチャンは、 自分は経営者の知り合いである。
 あなたのことは 言いつけてやる、 とのたまったらしい。
「どうぞ、 報告してください。 その方が助かる。 きっちりやりましょう」
 と言えば、
「呪ってやるわ。 よく効く呪いを知っているのよ。 ふふふ」
 あな怖ろしや~。

 何を言い出すやら、 わけが分かんない。
 やれるもならやってごらん、 とばかりに、
 気にもせず、 真面目に仕事に専念していたところ、
 困ったチャンの首が あらぬ方向に曲がったまま、 動かなくなったらしい。
 病院に行っても 原因は不明だとのこと。
 何故そんなことになったのかと、 医者も首をひねるくらいだから、 治療も不可。
 結局、 退社した。


 以上の例からも、 元気な人や、 強い人を呪うのは、 お薦めできません。
 その筋に詳しい人に言わせると、
 呪いが相手に届かず、 戻るときには、 何倍にもなるのだとか。
 だからと言って、 弱弱しく打ちひしがれた人は、 呪うまでもありません。
 放っておく方が簡単です。

 恨みというのは、
 マイナスエネルギーのドロ沼の中を堂々巡りしているようなものなのでしょう。
 呪うより、 抜け出すことが肝心だと思われます。



 話は突然変わりますが、
 広島と長崎で亡くなった 約20万人のほとんどは、 民間人でした。
 女子供や老人、 病人、 赤ん坊、 でした。
 日本各地の空襲で亡くなった人たちも、 そうです。 非戦闘員でした。

 アメリカは、 当時、 建国して160~170年にしかなっていませんでした。
 今現在でも、 237年にしかなってませんから、
 武士道とか、 騎士道精神とかの伝統も無いわけで、
 そのせいでしょうか、
 アメリカが関わると、 ベトナム戦争といい、 湾岸戦争といい、 民間人がやたらに死にます。

 一説によると、 アメリカが関わった戦争での死者は、 9割が民間人だという話もあります。
 案外、 チキンなのかも。
 アメリカに戦争させたら駄目ですね。
 まあ、 戦争が上手な国というのも、 どうなんだろうとは思いますが。

(アメリカって、けっこう恨まれてるんじゃ……)


 ところで、
 日本人の偉いところは、
 いつまでも恨みつらみに拘泥せず、
 さっさと前を向いて進んだ事ではないでしょうか。
 あっさりしすぎだ というご意見もあるかと思いますが、
 恨み続けても、 良い事なんか無いと思います。
 あの国が嫌だ、 この国は酷い、 と文句を垂れる暇に、
 私たちは 私たちのやり方で、 正々堂々と、 新しい世界を築いていこうではありませんか。
              ……って、 何の演説だよ。



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1553: by なになに子 on 2013/08/12 at 00:02:38

呪いとか興味深いですね。
因縁とか なんとな~く・なんとな~くですがわかる気がするのですが・・・・
呪いは 呪ったことも多分ないし呪われたこともないと思うので(気づいてないかもです)。
呪いが講じたものが因縁なのかなぁ。
そのへんを出来れば解いてください(笑)
気づかないまま後世に残したくないので(@―^。

1554: by 大海彩洋 on 2013/08/12 at 06:49:41 (コメント編集)

人を呪わば穴二つですからね~
でも、この漢字はもともと、祈っている人の姿だったんでしたっけ?
怨むような意味合いではないんですよね。
陰陽道でも呪(しゅ)というのは、詔的イメージで、言霊のような印象だったような。

戦争はダメです。誰かが言っていました。良い戦争はないし、悪い平和もない、って。
戦争ではおっしゃる通り、民間人の死者のほうが多く、爆撃とかで亡くなるよりも病死(怪我が元、というのもあるかもしれません)が圧倒的に多い。
本当に、何もいいことはありませんよね…

1555:Re: なになに子様 by しのぶもじずり on 2013/08/12 at 11:36:41 (コメント編集)

実例と書きましたが、呪いが原因だという証拠はありません。
なにしろ、モノが呪いですから(笑)
裁判にはできません。

こんな事もあったんだよ、ということで、寒くなって頂こうと思ったわけです。
冷えましたか?
本当に呪いのせいだったのかどうかはともかく、
気軽にもて遊ぶものではない、という教訓にして頂ければ良いのではないかと(笑)

1556:Re: 大海彩洋様 by しのぶもじずり on 2013/08/12 at 12:04:50 (コメント編集)

イギリスとブラジルの間で、フォークランド紛争というのがありましたよね。
公式発表では、フォークランド島の住人(非戦闘員)の死者は0だったんです。

それを聞いた時にふと思ったのです。
アメリカが戦争に絡むと、民間人ばかりが死ぬなあ……と。
ハリウッド映画の影響なのか、アメリカ人は勇敢なイメージがありましたが、
自分たちは安全な場所に居て、高性能の兵器を使い、相手をろくに確認もせずに攻撃する。
勇敢な兵士とは程遠いイメージです。

ひょっとして、アメリカ人はへたれ?
なあんて思っちゃいました。

ヘタレな人間ほど、タガが外れると残酷になったりしますからねえ。
戦争させないように、みんなで気をつけましょう。

おっしゃる通り、「呪(しゅ)」と「呪(のろ)い」が同じ字なんですよね。
「馬十の辻に風が吹く」というのを書いていて、その辺が困りました。

1557: by lime on 2013/08/12 at 19:24:06 (コメント編集)

五寸釘と、わら人形。よくギャグに使われるので、怖いというよりちょっと、笑えてしまう感じになってしまいましたよね^^;

私は人を呪ったことはないのですが、…小学校の時、私にめちゃくちゃ意地悪をしてくる双子の姉妹の上級生がいましてね。(意地悪の仕方が、ものすごくお大仕掛けで秀逸で、漫画が書けそう^^;そういえば、私の友達を介して、お金も取られたな)
私は小学生の時、気が強かったんで標的になったんでしょうね。(今は小心者ですが><)
嫌いだったけど年上だし、手出しできなかったんです。
でもある日その姉妹に、ものすごい悲劇が・・・。(お父さんが、泥棒で捕まってしまって、一家離散)
私に、意地悪するからよ。・・・と、ちょっと思ってしまった^^;

だからかな。なんとなくそれ以来、来るなら来い・・・的な気持ちが、どこかにあるような気がします。(怖いやつかな)

あ、戦後の日本の「あっさり感」、私好きです。
近隣諸国の挑発に、あまり熱くならないところも、結構好きなんです。

1558:Re: limeさま by しのぶもじずり on 2013/08/12 at 21:46:43 (コメント編集)

おお~っ! 呪い返し!

しっかし、小学生なのに、双子 たち悪う。
改心していればいいけど、たぶんロクな大人になってないかも。

相手のペースに巻き込まれないことが大事なのかしらね。
でも、面と向かって、呪ってやるなんて言われたら、普通はビビるかも。

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