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あたりまえな日常は 歴史に残らない?

「今日は、 な~んにもありませんでした。 寝ます」
 という記事を ブログで時折見かけます。

 な~んにもない  といっても、 24時間が消えてしまったわけではなく、
 その人にとって、 いつもの日常があったはずです。
 ただ、 記事にするほど目新しいことが起こらなかった、
 という意味であることは 明白な訳です。
 ドラマチックな一日ではなかった、 という意味でしょう。



 とある 建設関係の老人は言いました。

 映画やドラマになったような工事現場は、
 あんまり褒めた現場じゃあなかったってことよ。

 資材が期限までに届かなくて、 工事が遅れそうになったり、
 思いがけない場所から出水して 事故になったりすれば、
 そりゃあ ドラマチックだわなあ。
 ハラハラドキドキの物語にはなる。

 しかし 裏を返せば、
 資材が遅れたのは、 段取りの悪さだったり、 連絡不行き届きだったりしたんだろう。
 予定外の出水は、 調査が不十分だった。
 それが 事故にまでなったのは、 対応が不十分だった、 ということもできる。
 まあ、 どんなに頑張っても、 運が悪い  ということもあるけどさ。

 逆に、 幸運に恵まれ、 何もかもが順調に進んだ工事は、
 でかい工事でも 映画やドラマにはならないな。
 しても、 面白くないな。
 だから、 関係者が どれほ頑張ったかは、 記録に残らない。
 世間は知らない。
 本当によく出来た仕事とは、 そういうものさ。



 なるほど。 大事件や大事故があれば、 記録にも記憶にも残るけど、
 上手くいったことは 残らないのですね。
 仙台藩が 昔の大津波の経験から。
 沿岸地帯を広く塩田にし、 住居を認めなかったから、
 長い間、 津波被害を最小限にしてきたことは、
 いつの間にか 忘れ去られていました。

 過去を調べようとすると、
 一番困難なのは、 なにげない 庶民の日常なのかもしれません。
 毎日頑張った一般人の、 日常に紛れた ささやかな業績なのかもしれません。
 そういった土台があったからこそ、
 華やかな文化も、 深遠な歴史も、 その上に築くことができたのでしょう。

 記録に残ったものは歴史ですが、
 残らなかったものも、 やっぱり歴史なのではないでしょうか。
 そういえば、
 江戸時代の貧乏小役人が残した、せこい家計簿 兼 日記が、
 庶民の生活をしのばせる 貴重な資料だったりします。
 私たち庶民のブログも、 後世では 貴重な資料 になるかもしれませんね。

 江戸時代に、 孝行息子には 奉行所からご褒美が出たそうです。
 記録があるということは、
 いかに 孝行息子が少なかったかという証拠です。
 当たり前にゴロゴロ居たら、 そんな制度はできなかったと思われます。
 財政が 破たんします。

 あった事の後ろに、 無かったことが見え隠れ。
 やれやれですね。

 親不幸万歳。



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コメント
1459:なるほど・・・ by 彦星 on 2013/07/13 at 19:27:57

(*・д・)ノ*:゚★こんばんヮ☆・゚:*:゚
しのぶもじずりさんも、子供の頃ホタルブクロで遊んだ記憶があるようですね。

無かった事はドラマにならないですか。
なるほどと、納得しました。☆ъ(*゚ー^)v♪
応援ポチッ☆彡

1461:Re: なるほど・・・ by しのぶもじずり on 2013/07/13 at 19:48:03 (コメント編集)

彦星様、いらっしゃいませ。

近頃のお子さんは、あんまり草や花では遊ばないのかもしれませんが、
私は遊びましたよ。草笛なんかも良く鳴らしてました。

コメントをありがとうございました。
ちょっと詰め込み過ぎて、論旨がバラバラかな? と心配でしたが、
納得して頂けて、安心しました。

1462: by lime on 2013/07/13 at 20:29:11 (コメント編集)

なるほど。本当ですね。
手抜かりなく、スムーズに行けば、なんのトラブルもなく、ドラマチックな展開にもならない。
恋が全てすんなり成就すれば、恋愛モノだって、盛り上がらない。(ちょっと違うか)

何もないのは、優秀なことですね。
私も今日は、なんにもなかった・・・。記憶に残らない今日。さようなら><

1463:Re: lime様 by しのぶもじずり on 2013/07/13 at 22:17:50 (コメント編集)

「好きだ」
「私も、好きです」
二人は手を取り、見つめ合った。   THE END

三行で終わったら、読者は怒るだろうな。


何にもない一日に乾杯。

1464:ということは…… by 八少女 夕 on 2013/07/14 at 03:37:53 (コメント編集)

当たり前の日常を書き綴ってなんとか保存に成功したら未来からは「貴重な資料の作者」として感謝されるのかも。

うちの近くに住んでいた大昔の作家が作品はともかく、リストマニアで貴重な資料になっているそうです。学校の先生をしていたんだそうですが、必要もないのに生徒の名前をいちいちリストにしたり、氣まぐれにその年の買ったものの値段リストをつくったりして、それが当時の人びとの姓や移住の実態を知ったり、物価を考える貴重な資料になっているとか。

1465:こんにちは by カテンベ on 2013/07/14 at 07:36:15

当たり前のことは気にも止まらないものですが、そういう風習のない海外の方がみると当たり前に思わないし、ビックリした。なんてことがありますね。
なんてことない日常というのも同じようなものかと。
他の国の普通の人の日常とか、超VIPな方々とか変わった職業の人の日常だと興味惹かれたりしますし。
当人にはつまらないものでも違う人からしたら興味深いものだったりするものなのかもしれませんね(^^)

1466:Re: ということは…… by しのぶもじずり on 2013/07/14 at 10:44:15 (コメント編集)

八少女 夕様、いらっしゃいませ。
人生何が起こるか分からないですよね。後世の人たちの 炯眼に期待しましょう。

そんな人がいましたか。
スイスの御畳奉行様ですね。
どこの国にも、居るんだ。せこい家計簿や、日常のあれこれを細々と記録するお方が。

1467:Re: カテンペ様 こんにちは by しのぶもじずり on 2013/07/14 at 10:52:04 (コメント編集)

当たり前だった我が家の風習が、他人から見たら、とんでもない一家、というのもありそうですね。
うちは、味噌汁にバターを入れたり、納豆に砂糖を入れたりしてましたが、
たまにビックリされましたものね。
案外、どこもビックリのオンパレードだったりして(笑)

1468: by なになに子 on 2013/07/14 at 11:28:32

あたりまえな日常を迎えられる事・迎えられた事をお仏壇に手を合わせ感謝する生活をしています(シンジラレナイ?。
私にとってはドラマがあり小さな個人的な歴史かもしれません。
世の中にはそれぞれ歴史があるんでしょうね。
あぁ~ また支離滅裂ごめんなさい。言いたいことが上手く言えない!もどかしい!

1469:Re: なになに子様 by しのぶもじずり on 2013/07/14 at 14:50:36 (コメント編集)

バラバラなネタを いっぺんに放り込んだような記事になってしまい、
どうしよう、大丈夫かな、と心配しましたが、
皆様の反応がそれぞれで、面白くなりました。
食いつきどころが違う。楽しいです。
これがブログの面白いところですね。
コメントをありがとうございました。

1474:後世のかたの研究に使えるはずもなく by じゅべです on 2013/07/16 at 22:36:14

最近、ライフログとかリブログに興味あります。twitterとブログは、この2年ほどしかやってないのに、もう初期の記事を忘れております。でも読み返すとその当時の記憶がざまざまと思い出されるのですよ。
文章以外でも写真がいいですね。
5年10年と経過するうちにその価値は段々とましてくるように思います。
あらら、これって単なる備忘録でしたか(^-^
お粗末さまでした!

1477:Re: 後世のかたの研究に使えるはずもなく by しのぶもじずり on 2013/07/16 at 23:06:43 (コメント編集)

じゅべ様 いらっしゃいませ。

記録しておかないと、忘れてしまう事はいっぱいあります。
忘れることは、神様のお慈悲だそうです。
全部覚えていたら、大変です。
恥ずかしいことや辛いことは、さっさと忘れるに限りますが、
ついでにいろんなことを忘れちゃいますものね。

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