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「九徳」って知ってた?

 職場の 休憩時間のことだった。
 雑談に花が咲き、 「人徳」の話になった。
 なぜ、 そんなことになったのか、 経緯は まったく覚えていない。
 女子の雑談ネタは 何でもアリの世界だ。
 ゴミ処理から、 新発売の家電から、 地域の医療情報、
 もちろん ダイエットに、 豪華な海外旅行まで、 なんでも一通り取り揃う。
 たま~に、 こういう不思議なネタが飛び出すこともある。

 たまたま、 その時 読んでいた本に「九徳」というのが書いてあって、
 私的には ホットな記憶だったこともあり、 ざっと説明した。
 あくまで ざっとだ。
 詳しくなんて 説明できないからに決まっている。

 興味を持ったらしい人が、 ちゃんと知りたいと言ったので、
 後日 プリントアウトして持っていったのだった。
 妙に盛り上がった。

 「これを、 大きな字にして、 みんなに見えるところに貼って置いてよ。
 読ませてやりたいヤツが いっぱいいる
 課長命令で、 実行したのだった。
 読ませたいヤツは、 そんな事をしても 読まないが、 気休めくらいにはなる。

 その「九徳」が これだ。

【九徳の一 】 寛(かん)にして栗(りつ)── こせこせしておらず、寛大だが厳しい。
【九徳の二】 柔にして立(りつ)── トゲトゲしくなく柔和だが、事が処理できる力を持っている。
【九徳の三】 愿(げん)にして恭(きょう)── まじめだが、尊大なところはなく、丁寧でつっけんどんでない。
【九徳の四】 乱にして敬── 事態を収拾させる力があるが威丈高ではなく、慎み深い。
【九徳の五】 擾(じょう)にして毅(き)── 粗暴でなくおとなしいが、毅然としている。
【九徳の六】 直にして温── 率直にものをいうが、決して冷酷なところはなく、温かい心を持っている。
【九徳の七】 簡にして廉(れん)── 干渉がましくなく大まかだが、全体を把握している。
【九徳の八】 剛にして塞(そく)── 心がたくましく、また充実している。
【九徳の九】 彊(きょう)にして義── 強いが無理はせず、正しい。

 お気づきのように、 徳とは、 偏らない事らしい。


 強くなければ 生きていけない。
 やさしくなれなければ、 生きている資格がない。


 とは、 私立探偵フィリップ・マーロウの名台詞だが。
 強いだけでも駄目。
 やさしいだけでも駄目なのだ。
 両立しないと、 「徳」にはならない。

 酸いも甘いも咬み分けて、
 清濁あわせ飲まなくてはならないのだ。
 人徳を身に付けるには、 お腹が丈夫でなければならないようだ。

「九徳」は、 中国の唐の時代の名君、太宗の側近、
 魏徴〔ぎちょう〕が挙げた 九つの徳 らしい。

 もっと「徳」を知りたいと思い付いて、 図書館で調べてみた。
 そうしたら、 あるわ あるわ。
 九徳以外にも、 十六徳だの、 二十二徳だの、
 三十三だか七十二だか、 その他、 うんざりするほどたくさんあって、
 読む気にならないほど ごっそりとヒットした。
 うんざりしたので 、題名だけ見て、 内容は読まなかった。

「南総里見八犬伝」に出てくる
 <仁・義・礼・智・信・忠・孝・悌>
 なんていうのも、 そうだわね。



 昔の中国人は、 「徳」について、 こんなにいっぱい考えていたのだな。
 現代の中国人は、
 先祖の偉大な遺産を、 もっと大事にした方が良いんじゃないかと思ったわ。

 世界で一番人口の多い国だもの、
 中国人が 「徳」を備えたら、
 あっという間に 世界はユートピアになるかもしれないのに。
 あ~あ。



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コメント
1434: by lime on 2013/07/01 at 07:33:29 (コメント編集)

本当に。昔の中国の人の考えは、深いです。
今の中国は・・・んん。
1ヶ月、中国に放浪旅行して、けっこうやばい国だなと実感しました。
国の根本的思想から変えないと、優しさとか勤勉さとか、育たないのかな、と感じます。

> 強くなければ 生きていけない。
 やさしくなれなければ、 生きている甲斐がない。

これ、しみじみ心にきますね。

1435:Re: lime様 by しのぶもじずり on 2013/07/01 at 09:12:01 (コメント編集)

>  強くなければ 生きていけない。
>  やさしくなれなければ、 生きている甲斐がない。
>
> これ、しみじみ心にきますね。


でしょ! でしょ!
ハードボイルドの名ゼリフです。
CMに使われた時は、「私のお気に入りを勝手に使いやがって」と
むっとしましたが、しょうがないですよね。
カッコ良すぎですものねえ。  

1436: by なになに子 on 2013/07/01 at 11:08:17

女子の会話は何でもごじゃれの世界。
また 何処に飛んでも拾い上げる能力?があるから延々と話が続く(笑)。
九徳知りませんでしたが よく徳を積むとか使うと聞きます。
全て受け売りですが・・・
徳とは 単なる善行ではないと。持って生まれた徳はご先祖様(ダレカワカラナイ)からの頂き物。
むやみに使えば減る。後世の為に徳を積めって。
が やっぱり徳の積み方が今ひとつ判らない(笑。

親ばかは アホボンに徳を残して置きたいと思いながら悪行の末徳を使い切っているかも・・・
えへっ!。ハハ馬鹿の愚痴でした。すみません。 

1437:Re: なになに子様 by しのぶもじずり on 2013/07/01 at 18:46:21 (コメント編集)

> 徳とは 単なる善行ではないと。持って生まれた徳はご先祖様(ダレカワカラナイ)からの頂き物。
> むやみに使えば減る。後世の為に徳を積めって。

ええーっ、減るんですか?  大変だあ。
使うって、振り回したり、威張ったりしちゃアカンという意味かしら。
そうか、先祖の徳を利用して、得をするなという事かなあ。
あら、ダジャレになっちゃう。

昔の人は、そうやって、子孫にお金ではなく、徳を遺したんですね。

1440: by on 2013/07/02 at 11:24:02

徳なんていいこというてるようですけど、治世のために生まれた概念だと考えると、基本的には目上の人とか権力、権威には逆らうな。て教えですよね。
権力者に都合のいいシステム作りの一環です。
昔の中国と今の中国には何の違いもないような気もします

1442:Re: 名無し様 by しのぶもじずり on 2013/07/02 at 12:39:57 (コメント編集)

いらっしゃいませ。

そうかそうか、確かに、
「仁・義・礼・智・信」とか、「忠・孝・悌」みたいな儒教が説いた『徳』は、
臣下が備えるべき『徳』で、
「九徳」のように、上に立つ人間が備えるべき『徳』とは、向いている方向が全く逆ですものね。
儒教の『徳』は、さんざん権力者に利用されたりしましたものね。
いっしょくたにしてはいけませんでした。
「南総里見八犬伝」は余計でしたね。

でも、おかげで、『徳』と一口に言っても、色々あるんだわ、と気づかされました。
ご指摘、ありがとうございます。

1444:徳を積む by じゅべです on 2013/07/03 at 08:46:26

徳には、陽徳と陰徳があって、人知れずに
善行(陰徳)を積むことがエライものとされているようですね。
でも善行ってひとによって違う。
相対的なモノですよね。

震災後にサバイバルのため十徳ナイフを購入して持ってたら、職質の後に逮捕されたとか。

徳を理解しない”お上(かみ)”は、いつの世にもおります。

じゅべ

1445:Re: 徳を積む by しのぶもじずり on 2013/07/03 at 10:03:48 (コメント編集)

陽徳と陰徳、面倒だから両方積んじゃえば。
というアバウトな方向では駄目ですかね。欲張り?

十徳ナイフ(笑)
いっぱい徳を持っていそうです。

徳にも色々あるように、お上にも、出来不出来があるようです。
出来の良いお上だと、庶民は楽ができるんでしょうけどね。

1448: by 次席家老 on 2013/07/06 at 10:08:38 (コメント編集)

やばい!
9分のゼロ。
72もあれば,もしかして,
1つぐらいあるかも?

1449:Re: ご家老様 by しのぶもじずり on 2013/07/06 at 11:01:51 (コメント編集)

だいじょぶです。

九徳を全部逆にした 寛(かん)でもなければ栗(りつ)でもない、
十八徳を備えた人が、私めを含めて大勢おります。
強く生きていきましょう。
負けないぞ。

1455:こんばんわ! by 赤鈴(アカスズ) on 2013/07/12 at 01:32:11

本当に女性って"会話の天才"だと思うの。

だってさ、女同士で平気で何時間も話してたりしますでしょ?

男同士だと、あそこまで話せん。


妹もよく友達と電話で話してるけど、平気で2~3時間ぐらい話してたりしますからね。

何をそこまで話すことがあるのかと。


いやはや、女子という生き物は凄いですな。

1457:Re: こんばんわ! by しのぶもじずり on 2013/07/12 at 10:52:12 (コメント編集)

赤鈴様、いらっしゃいませ。

会話が苦手な男性からしたら、不思議でしょうが、
女子にとっては、雑談は娯楽であり、活力の源だったりするのです。

とにかく、間口だけは広い。
深さについては、問い詰めないようにお願いします。
娯楽ですから。

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