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赤瑪瑙奇譚 第三章――7



 コクウ王国カリバネ王のもとに、 参謀でもある側近 ウガヤ がやって来た。
 祝賀式典の準備について、 相談と報告である。 着々と準備が進められていた。

「おお、 よいところに来た」
 顔を出したカムライを、 すかさず 手元に招き寄せた。

「主役のおまえに 段取りを 説明せんとな」
「何の主役ですか」
 暢気に聞くカムライに、 王は にやりと笑って言う。

「使者に発つ前に言ったろう。 華やかな両王家の 結婚じゃ。
 式典に マホロバから 王の名代として おまえの結婚相手が来る。
 あからさまな 政略結婚ではなく、 愛の物語を演出するのだと。
 段取りと予定を 把握しておくように」

「えっ、 私の結婚?  誰と?」
 驚きのあまり、 食いつくように 王に迫る。

「なんだ、 いまさら。
『は~い。 わかりまひた、 まかせれくらさ~い』と、
 良い子のお手本にしたいくらい 元気な いいお返事だったぞ。
 うむ、 壮行の宴で 相当酔っていたからなあ。 でも ちゃんと言ったぞ」

「え――――っ!  そんなの ぜっんぜん記憶にありません。 嘘でしょ。 からかってます?」

「いや、 本気も本気、 その線で 両家は準備を進めて、
 後は 二人の出会いを、 ばっちり決めるだけ」

 カムライ、 顔面蒼白。
 確かに あの晩は 飲みすぎていたかもしれない。
 初めて 自分の目で マホロバを見ることが出来ると思うと、 浮かれていたようにも思う。
 しかし、 記憶が無いってどうゆうことだ。 そんなの初めてだ。
 酔って覚えていない と言う奴は、 醜態をさらしたことへの 言い訳か 照れ隠しだと思っていた。
 嘘だ。 ありえない。

 カムライは、 ウガヤに 視線を移した。
 真剣に 頷かれてしまった。

「中止にしてください。 困ります。
 絶対ヤダ!  わ、 私には 心ときめかす女性が……………… あああぁ」
「いまさら中止には出来んぞ。 おまえが了承したから、 こちらから出した話だ。
 しかし 初耳だな。 どのような女なのだ?」

「ユン」


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by まとめwoネタ速neo on 2012/05/20 at 22:14:20

 コクウ王国カリバネ王のもとに、 参謀でもある側近 ウガヤ がやって来た。 祝賀式典の準備について、 相談と報告である。 着々と準備が進められていた。「おお、 よいところに来た...

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コメント
94: by ポール・ブリッツ on 2012/05/21 at 07:42:12 (コメント編集)

カムライさん……。

純情なやつだったんだね……。

応援するぞ!(^^)

95:Re: ポール・ブリッツ様 by しのぶもじずり on 2012/05/21 at 10:48:35 (コメント編集)

> 応援するぞ!(^^)
カムライも喜ぶと思います。

少し前まで 戦バカだった青年です。
いろいろな意味で単純です。

――という風に書いているつもり。

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