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赤瑪瑙奇譚 第三章――4



 そうこうするうちに、 モクドの末っ子王子までが、 人質になりに やってきた。
 何故 こんなに早く来たのか と問われて、
「マホロバ王国を 早く拝見したくて、
 それと 、タマモイ王子が いらっしゃるとうかがい、 見物に……」

 マサゴの第二王子は、 結構な有名人らしい。

 モクドの王子は おとなしい少年で、
 マホロバの王子たちと歳も近い為か、 オトヒコと気があったようだ。

 以後、 目立たない二人が 一緒にいるところが、 目撃されるようになった。
 二人とも 独りでいると、何処にいるやら 検討もつかないので、 分かりやすくて 良いと好評だ。
 が、 何をしているかといえば、 タマモイの追っかけである。
 やはり、 たいしたことは していない。

 タマモイは 二人をからかって 煙に巻いているかというと そんな事は無く、
 案外 真面目に 相手になっている様子で、
 追っかけ王子たちは、 ますます熱を上げているという。
 平和な 王宮の風景である。


 調査団との連絡が 行き交うようになって来ていた。
 一部の専門家たちは、 すでに マサゴとモクドに入って調査をしていたが、
 遊軍のホジロは、 途中から マサゴに行く予定になっていた。
 それを モクド行きに 変更した。 カムライの勧めだという。
 やはり 気づいたのだろう。
 好奇心の塊(かたまり)みたいな男を 一人で 行かせられない。


 もう一方で、 結婚の話も 極秘の内に 相談が進められていた。

 知っている者は 当事者とその周りを含め、 一部に限られていた。
 モクドの末っ子王子でさえ、 兄上とセセナ姫が結婚すれば、 オトヒコと兄弟になれるのに
 と、 くすぐったそうに言ったくらいだ。
 知らない に違いない。

 当人同士が 顔も知らない あからさまな政略結婚では、 盛り上がりに 欠けるだろう。
 運命の出会いをして、 愛を はぐくんだことにしようと、 演出が考えられた。
 もちろん、 極秘で。
 姫が 親善のために 王の名代として コクウを訪れ、 迎えた王子と恋に落ちる という筋書きだ。
 クサイ。
 どうせ 重臣の爺(じじい)たちが 考えたのだろう。


 しかし、 ここに来て やっと気づいたのだ。 セセナの様子が おかしいと。


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