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NHKについて考えてみた

 近頃は NHKを見ることが多くなった。
 民放は 手抜きをしているような番組ばかりが目につくことに引き換え、 NHKの番組が面白い。

 昨年だったと思うが、 東日本大震災報道の総括をした番組で、
 いち早くSPEEDIの開示請求をしたが、 拒否られ、
 近辺の住人に 外出しないよう呼び掛けるのが精いっぱいだった。
 前もってSPEEDIに接続できるようにしておくべきだった と反省している、 とか言っていた。

 なるほど、 政府は 積極的に開示しなかったばかりか、 開示請求を拒否したのか。 酷いな。

 失礼、 番組が面白いとか面白くないとか、
 NHKが好きとか嫌いとか、 そう言う話をしたいのではない。


 受信料不払い運動というのがあると知った時、 なんだかなあ と思った。
 不払いの理由その一、
         NHKと契約した覚えはない。 勝手に放送しておいて、 金を払えとは何だ。
     理由その二、
         NHKは見ていない。 民放しか見ないから払いたくない。

 「その一」は そのまんま 給食費不払いの論理に使われた。
 給食を出して欲しいと頼んだ覚えはない。 勝手に出しておいて 云々。
 やっぱりな、 である。
 他にも応用が可能である。 まずいんじゃないだろうか。

 「その二」だが、 NHKが無かったら、 採算の取れる都市部ならいざ知らず、
 山間部の地方や離島で テレビ放送を見ることができるまでに、
 相当年月がかかった事だろうという気がする。

 日本全国に 放送をいきわたらせることを使命として、 NHKは特殊法人化されているのだ。
 「うちの村では テレビが映りにくい」 というクレームを NHKにしても良いのだ。
 民放にしても 意味はない。

 NHKでは 1950年から実験放送を開始しており、
 NHK放送技術研究所で開発された物が、 テレビ放送の技術に貢献している。
 トランジスタを使用した小型ハンディカメラを開発したのも、
 スーパーハイビジョンや 超高速度カメラを開発したのもNHKである。
 民放だって 使っているかもしれない。 たぶん使っている。

 そういったものの開発費用は、 まあ 受信料な訳である。


 インターネットが無かった昔、
 革命を起こす時に、 真っ先に制圧しなければいけないものの一つが、 放送局である。
 そういわれた時代があった。
 情報を押さえることが重要だ。 市民を情報操作する訳である。

 現代でも、 情報が氾濫しすぎるのもどうかと思うが、 無いのはもっと困る。
 大きな災害が起こった時などは特に、 情報があると無いとでは 大違いだ。



 かつて、 民放のある局で、 お昼と夕方に 5分ほどのニュース番組を放送していた。
 同じスポンサーが提供していた。
 そして、 そのスポンサーが 重大な事件を起こした。
 新聞も他局のニュースも、 その事件はトップだった。

 私はその日、 たまたま そのニュース番組にチャンネルを合わせていた。
 その事件は 報道されなかった。
 これは面白いと思い、 夕方も 同じスポンサーだったことを思い出した私は、
 夕方の番組に わざわざチャンネルを合わせた。
 やらなかった。

 どうするつもりなのだろうと、 ドキドキした。
 他のニュースは、 その事件で もちきりである。
 知らん顔は できないだろう。 まさか、 するつもりか。

 翌日、 お昼でも やらなかった。
 しつこく追いかけ、 夕方である。
 通常は CMがあって 番組のタイトルになるはずが、
 いきなり スポンサー会社のえらそうな人たちが 頭を下げる場面から始まった。
 カメラに向かって 深々と頭を下げ、 お詫びをしたのだった。

 一日半のタイムラグは、 どういういきさつだったのだろう。
 会社は 事件で右往左往していたはずだ。
 テレビ局の方から お伺いを立てたのかもしれない。
 この件に関して 、他局からの言及はなかったと記憶している。
 同じ穴のムジナだものね。


 もしも、 巨大企業が、 全てのニュース番組のスポンサーを買い取ったら、
 ニュースは どうなるのだろうかと、 要らぬ心配までしてしまった。
 しかし、 と その時思った。
 NHKがある。 好き勝手には出来ない。
 NHKがあって良かった と思った。 これは 好き嫌いの問題ではない。

 知り合いに 民放の社員が居たので、
「スポンサーが事件を起こしたら、 民放では 報道できないんじゃないの」
 と言ったら、
「スポンサーに関係なく、 重大な事件は報道する」
 と言いきったけど、 大いに疑問だ。
 だって 実例を見ちゃったのだ。

 受信料不払いを続けている友人にも 言った。
「NHKが無くなったら 困ると思うけどなあ」
「他の放送局は、 受信料を取っていないのにやっている」
「でも、 この不況下で、 NHKが民放になったら、
 全国放送だから、 スポンサーをごっそりとられて、
 民放が 経営的に立ち行かない所もでてくるかもよ」

 おまけに 株式会社NHKなら、 企業買収も可能だ。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の心配事が増える。
「税金で運営すればいい」と友人。

 実際、 受信料収入が減って、 税金が投入されているらしい。
 だから、 今や大手のスポンサーは、 困ったことに政府だ。

 受信料を払っている視聴者は、 小口のスポンサーになり下がった。
 もう、 視聴者のいうことなんか、 頭から無視されるかもしれない。

 ネットが花盛りになった現在、 ネット放送局もできた。
 公共放送局の存在意義って、 どうなんだろ。
 改めて 問い直される時代になった。

 職員の給料が高すぎる という悪評が出てるし、
 しっかりしないと、 NHKは要らない と言われちゃうよ。



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コメント
1059: by 火酒 on 2013/01/22 at 20:49:46

少しばかり激しい意見であることは承知のうえで僕の意見を。

NHKは完全に国営メディア化してもいいんじゃないかと思います。受信料は無くし、税金から運営費用を捻出する。そして職員は公務員扱い。
確かに時の政権色が強くなるとかの懸念がありますが、現政権の主張をダイレクトに伝えるメディアもあるべきだと思うんですよね。
そこの情報に対しての議論は他局で行えばいい話ですし。
・・・他局の情報統制を始めたら色々と終わりますが(・_・;)

国営化すれば、国民に情報を流すのは義務になります。
放送設備を拡充させることも求められることになるでしょう。
そしてそういったところで培われたインフラは、災害等の有事に役に立つようになります。

派生的には、どんな時でも稼働できる設備や通信システム。悪条件で精細な撮影が出来る装置の研究等は、学問や技術全体の振興にも良い影響を与えられるようになる。

例になるかといえば我ながら疑問がありますが、マンモグラフィーが発展したバックボーンはハッブル宇宙望遠鏡のカメラ技術と、画像処理技術です。そういったイメージで、成果は出てくると思いますし。


NHKのNHKスペシャルとかは結構好きです。この間のダイオウイカも結局見ましたw
下手なバラエティよりも格段に面白いと思いますし、あそこで使われていた深海用カメラの性能は正直、脱帽モノです。

受信料のあり方は問題が有ると思うんです。給食費もまた然り。それを言い出したら医療保険制度に、年金制度までかかる問題な気もします。
個人的には、こういったややこしいものも全て撤廃し、税金から出すようにすればいいと思うんですよね。そこまできちんと説明されれば、遮二無二増税に反対する理由も無いですしw
そして税金完納者は100%、滞納者はその比率に応じてサービスのレベルを下げればいいと思います。この辺の意見は異論有る方が多いと思います(一応、過激であると自分でも思っていますゆえw)。

と、長文失礼しました。
なんか書きたいだけ書きなぐってしまってスミマセンm(_ _)m

1061:Re:火酒様 by しのぶもじずり on 2013/01/22 at 23:00:35 (コメント編集)

全然激しくないですよ。
国営化も一つの選択だと思います。
今のように中途半端より、はっきりして良いと思います。

北欧のようにほとんどを税金でまかなえば、ある意味、楽だと思います。
全部を国に任せてしまえば良い。

日本はこの先、どういうやり方を選ぶのか、そういうことをはっきりさせていかなくてはならないのだと思います。
今は過渡期なのかもしれませんが、払う人払わない人が、それぞれに不満を持ったままでいる。
年金も給食費もそうです。
国民の意思で支払うことにより、システムを支えていくのか、
国と政府に税金という形で丸投げにするのか。

日本の未来をどうするのか。おお!話がどんどん大きくなる!!!
私が語っても良いのか?

ダイオウイカ! 私も見ました。すごかったですねえ~。
力作のコメント ありがとうございました。

1064:こんにちは。 by NANTEI on 2013/01/23 at 11:18:11 (コメント編集)

初めまして。
このところよく拝見してますが、
コメントの糸口が見つからず読み逃げばかりでした。
けれども、この記事を読んでとても我が意を得た思いでしたので、コメントさせて貰いました。
マスコミのことは、私もその関連企業にいたものですから、内実はよく知っています。
書けば長くなるので触れませんが、政権にとって都合のよいように扱われてきました。
例えば規制の緩和です。民放の認可を甘くして競争させることによって娯楽番組が氾濫し、視聴者に政治的なことを考えさせない。
そういう思惑に国民はまんまと嵌まってしまいました。お笑い芸人がダメだと言っているわけではありませんが、どうでしょうか民放各局ともゴールデンタイムはお笑い芸人のオンパレード。
選挙報道は保守に有利なように組み立てられていあます。それもこれも国民の意識が幼稚なのでしょう。私も同じようなものですが、少しでもハテな?と足を止める意見が増えてしかるべきでしょう。
今日、ここでそんな思いに応えてくれる記事に巡り合い、取り急ぎコメントした次第です。
ありがとうございました。

これからも、ちょくちょく学びに来させてください。

1065:Re:NANTEI様  こんにちは。 by しのぶもじずり on 2013/01/23 at 12:48:00 (コメント編集)

いらっしゃいませ

マスコミの内実ですか。知りたいような、怖いような。
すでに、見えないところで、情報操作されていたわけですね。
やっぱり国営化にも、それはそれで問題があるということでしょうか。

国民の支持による独立した公共放送局で、
はっきりとした放送枠として現政権の主張を放送する、というのが理想ですかしら。

昨年,NHKの野田総理(当時)の提灯放送みたいなのも、そうと割り切って放送されれば、
NHKが非難されなくて済んだかもしれないですし。

> これからも、ちょくちょく学びに来させてください。
いやいや、学びになんて恐れ多いですう。
私もよく分かっているわけではないですから。私こそ学びたいです。
お気軽に遊びに来て下さい。

1068:管理人のみ閲覧できます by on 2013/01/24 at 13:41:36

このコメントは管理人のみ閲覧できます

1069:Re: 鍵コメ様 by しのぶもじずり on 2013/01/24 at 14:29:45 (コメント編集)

コメントをありがとうございます。大変勉強になります。
あえて返信させて頂きます。
反論ではありません。

私が知らないこと、分からないことが山ほどあるとは理解しています。
その上で、日本の未来を、腐敗化を前提にして語りたくはないのです。
少しでもより良いものを、一歩ずつでも構築して努力は放棄すべきではないと思うのです。
発生した問題は、放棄するのではなく、解決してゆくべきだと思うのです。
理想論ではありましょうが、今の日本に、今の世界に、足りないのは『理想』ではないかとも思うのです。
生意気を言ってすいません。

1532: by レバニラ on 2013/08/02 at 11:34:11 (コメント編集)

どうも、お久しぶりです。
蜻蛉の願いはキンキラキンの続きを読むつもりでしたが、この記事のタイトルを見て思わず寄り道しちゃいました(笑)

NHKはですね、テレビは勿論ですがラジオも面白いですよ、
朝の情報番組「すっぴん」とか聞いてると、たまに来るゲストさんとのトークが非常に多彩なんですよね、それこそゲストさんのお仕事の話からプライベートな話までして、時にはゲストさん専用の映画コーナーとか旅行企画とか様々、
これが民放のラジオだとゲストさんは何かのCMをしに来るのが大半なので、そのCMに関する話が中心になるんですよね、
言わば
民放ラジオに出演=仕事に来てる
NKHラジオに出演=遊びに来てる
ってな感じで、当然、遊びに来た人の話の方が本人の楽しんでやっているのが伝わってきて、聞いているこちらも楽しくなってくるんですよね(それでいて民放の深夜放送みたいに自由になり過ぎない所がNHKの良い所)
まぁ、ゲストさんの新曲だとか映画最新作の情報も欲しいですが、単純に聞いてて楽しいのはNHKラジオの方だったりします(今、子供電話科学相談室聞きながらコメント書いてます)

ついでに、東日本大震災が起こったあの日、レバニラはNHKラジオの放送を聞いて
「こりゃ偉い事になった!!」
と、驚いた物です・・・
何故ならあの地震が起こった直後、一番重要な情報源と思われるNHKラジオの放送が完全にストップするという前代未聞の事態が起きましたので・・・

それでは、暑い日が続きますが、しのぶさんもお体にお気を付け下さいね。

1533:Re: レバニラ様 by しのぶもじずり on 2013/08/02 at 17:49:02 (コメント編集)

いらっしゃいませ。

そうですかラジオですか。最近は聞いていませんでした。

今となっては昔の話になりますが、番組編成がごっそりと変わってしまった時期がありまして、
そのあたりから、ラジオを聞かなくなりました。

NHKラジオ放送から、地方劇団のラジオドラマ、名作小説の朗読、クラシック音楽の長時間放送とかが、
一気に無くなってしまった時期があったのです。
映像化はできなさそうなSFドラマとかがあって、ファンだったのですが、
番組編成が変わってからは、興味を引かれる新番組が見当たらず、そこから聞かなくなりました。

う~む、また聞いてみようかしら。
コメントをありがとうございます。

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