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犬派のねこまんま 15である        byねこじゃらし

<口寂しい時には 草笛を>

 赤ん坊は、 おしゃぶり が好きである。

 美味しい味がする訳でもなく、
 なんら栄養補給にもならない 合成樹脂のぷにゅぷにゅをくわえて、
 満足そうにしている。
 取り上げようものなら、 大騒ぎして、 こちらの罪悪感を刺激する。

 有名なフロイト博士の説によれば、
 性愛の発達における 第一段階 なのだそうである。
 ちっちゃな時から、 キスが好き (回文) という事らしい。

 赤ん坊のうちは、 なんでもかんでも とりあえず口に入れてみる。
 タオル、 毛布、 玩具、 スリッパ、 パンツ、 臭い足、 手当たりしだいである。

 片っ端から口にくわえることで、 世界を愛する、 らしい。

 多少分別がついて来ると、 ごく一部を除いて、 さすがに パンツをくわえたりはしなくなる。
 代わりに、 口を使う遊びをするようになる。
 シャボン玉、 草笛、 ほおずき。

 口に入りさえすれば、 本来、子どもは苦手なはずの、 酸っぱいものでも平気だ。
 筍(たけのこ)の皮に包んだ梅干しでも、 喜んでしゃぶる。、

 もしかしたら 地域限定かもしれないが、
 梅干しの汁に漬けた ホタルブクロの花 を、 口の中でふくらませたりもする。

 ホタルブクロの花は、 名前の通り になっていて、 空気が漏れないのである。
 根性のある花である。
 梅酢に漬けておくと、 水分が抜けて、 薄く、 柔らかくなるが、 根性は上がる。
 口に含んで 息を吹き込み、 ふくらませたり、 しぼませたりしても、 なかなか破れない。
 何が面白かったのか、 ぺこぺこ とやって遊んだ。
 梅干し味
だったが、 気にしなかった。


 ほおずきは、 種を上手に取り出すまでが難しい。 集中力と根気 が必要だ。
 不器用者や せっかちは、 たいがい製作過程で いくつも破いてしまう。
 大人にとっても、 けして簡単な作業ではない。
 だから、 下手に手出しをして壊してしまい、
 それまでの子どもの努力を 台無し にしたあげく、

あっ、 破れた。 また、 ほおずきを持って来てやるよ」
 というのは、 ナシ である。

 そういう時は、 真摯に謝罪 すべきである。

 さて、 根気と集中力を総動員して、 上手く種を取りだしたほおずきを、 口に含んで鳴らす。
 蛙が潰れたような、 不気味な音 が出せる。
 ブニュッ ズズズビー めでたし。


 口を使って音を出す遊びと言えば、 なんといっても 草笛 だろう。
 本格的(?)な草笛演奏は、 薄い葉っぱを使うようだが、
 子どもが遊ぶのは 様々なバリエーションがある。
 笹笛 というのもある。ノートの切れっぱし も鳴らせる。

 椿や正木の葉(厚みがある似たような葉っぱなら、他のものでも良い)を使うやり方。
 くるくると巻いて、 片方を押しつぶして吹く。

 タンポポの茎 を使っても音が出せる。

 ネコジャラシを五分の一に縮めて、 穂を地味にしたような草がある。
 名前を知らなかったが、 たぶんスズメノテッポウ で良いはずだ。
 こういう説明では 分かりにくいかもしれないが、 よくそこいらに生えている草だ。
 見れば、 「ああ、これか」 と言うと思う。
 そのスズメノテッポウ を節から折り、 穂の部分を引き抜いて笛にする。 縦に吹く。

 カラスノエンドウ を使う笛。 これも、 よく見かける雑草だ。
 名前の通りに エンドウ豆に似た 小さい莢(さや)付きの豆ができる。
 莢から豆を取り出し、 ちぎったのを吹く。

 これらは、本格的な草笛よりも 比較的 簡単に音が出せる


 と、 ここまで書いて、 あることに気付いた。

 スズメノテッポウ カラスノエンドウ を、 最近あまり見かけない。

 雑草の大御所
 ハコベペンペン草ことナズナ
 オオバコ(漢字で書くと 車前草。 難読漢字になる)なども 見ることが少ない。
 特に、オオバコ はめったに見ない。
 まさか ダイエット のせいで、絶滅の危機にひんしているのか!
 コンクリートやアスファルトに覆い尽くされ、 むき出しの地面が少なくなったせいなのか? 
 あるいは 帰化植物 に負けてしまったのか。

 そんな中、 カタバミ だけは何処ででも見かける。
 あの根性だけは 称賛に値するが、 どう転んでも 音は出せない。





<蛇足>
  回文とは、 どっちから読んでも 同じになる文の事である。
  「トマト」 「新聞紙」 のように 単語でもOK。 古典的なのでは 「竹やぶ焼けた」 がある。
  手品師でもあり、 ミステリー作家でもある 泡坂妻夫氏の名作。
  「私また、 とっさにさっと 騙したわ」(古文のように濁点は無視してください)
  吾輩のお気に入りである。

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コメント
506: by そうへい on 2012/09/02 at 00:33:13

おじゃまします

僕久保

僕大久保
が好きです

おじゃましました

507:ほうずき。 by 七曜 on 2012/09/02 at 08:09:01 (コメント編集)

はじめまして!小学生のころよくほうずき遊びをしました^_^
不器用かつせっかちだった私は種を綺麗に出せた
ためしがなかったです(笑
あと私は ぴーぴー豆と呼んでいたのですが、鳴らして遊んだ記憶があります。
ほんとの名前は何だったのだろうか...

ちょと懐かしかったのでcomment失礼しましたw

508:Re: そうへい様 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 11:26:47 (コメント編集)

おお!  回文二連発!!

「僕は久保」 も入れてはどうでしょう。華麗な三連発になるではありませんか。

「僕久保シリーズ」はできないだろうかと考えてしまいました。
まずいです。考え始めると、気になってはまり込んでしまいそうです。

509:Re: ほうずき。 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 11:37:45 (コメント編集)

七曜様 いらっしゃいませ。

考えると、ほうずき遊びは良い遊びですね。
根気が養えるし、手先の訓練にもなります。
おまけに不器用を発見できる(笑)

> あと私は ぴーぴー豆と呼んでいたのですが、鳴らして遊んだ記憶があります。
> ほんとの名前は何だったのだろうか...
カラスノエンドウとは違うのでしょうか。あれは、エンドウ豆のミニチュアみたいです。私も得意でした。

いつでも、お気軽にコメントしてください。

510:ほうずきと回文 by じゅべ です on 2012/09/02 at 11:44:04

こんにちは
ほうずきは最近見ませんが、小学生の頃は祖母のウチにあったので従姉妹と採って遊んだものです。
オレンジ色の果実(?)を少しずつ指で押しながら柔らかくして中の芯をゆっくりと取り出す。
ここがスリリングでした。
そういえば、学校では海ほうずきも流行ってたかなあ。
ちなみに僕の好きな回文は、
烏賊食べた貝(いかたべたかい)⇒シュールです(笑)

511: by まっちゃん on 2012/09/02 at 11:45:30

いつもコメントありがとうございます。

ちくわも音がだせるみたいですよ 笛みたいに‥
えばまたねぇ‥‥

512: by そうへい on 2012/09/02 at 14:56:58

再度 おじゃまします

リンクの件有難うございました
(自分のページでも書いてますが)

私もリンクさせて頂きました

現在進行中のお話の続き
楽しみにしています。

おじゃましました

513:Re: まっちゃん様 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 15:01:09 (コメント編集)

今度、ちくわを試してみます。
切ったらだめですよね。上手く音が出せたら、そのまま丸かじり。
ワイルドだね。

514:Re: ほうずきと回文 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 15:07:30 (コメント編集)

じゅべさん こんにちは

> ちなみに僕の好きな回文は、
> 烏賊食べた貝(いかたべたかい)⇒シュールです(笑)
「烏賊食べたかい?」じゃだめなんですね。「?」が余分です。

好きな回文を募集しようかなあ。面白いです。

515:Re: そうへい様 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 15:12:50 (コメント編集)

ありがとうございます。

第四章、がんばります。

516:訂正します by じゅべ です on 2012/09/02 at 15:23:50

ほうずき じゃなくて ほおずきでした。
でも鬼灯って漢字は、さっき調べて初めて知りました(笑)。
今後ともひとつよしなに。

517:Re: 訂正します by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 15:45:28 (コメント編集)

じゅべ様、わざわざどうも。

一般的には、酸漿を使う事が多いです。
でも「鬼灯」の字づらが良いですよね。
登場人物の名前に使ったことがあります。女刀鍛冶師です。
雰囲気でしょ。

518:こんにちは! by こくう on 2012/09/02 at 16:29:45

色々な物を愛してこられたんですね。
回文拾い物ですが...。

クララ立ったら楽!

あら以外、みたいな
失礼しました。

519:Re: こくう様 こんにちは! by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 17:32:08 (コメント編集)

> クララ立ったら楽!
わーい、傑作です。
すごーい、みなさん 良い回文をお持ちですね。

ブログをはじめて良かったあ。
楽しいーです!!!

520: by ポール・ブリッツ on 2012/09/02 at 17:35:23 (コメント編集)

わたしは、「すぶたつくりもりもりくつたぶす」という回文が好きです……。何回読んでも笑えるので(^^)

521: by Mr.赤男 on 2012/09/02 at 17:52:29

どうも初コメしまーす!

ウチの母が子どもの頃、おやつと言えば、筍の皮で梅干しを包んでチュウチュウ吸っていたと言っていたのを思い出しました。

522:Re: ポール・ブリッツ様 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 18:09:50 (コメント編集)

「酢豚作り モリモリ食ったブス」ですか
そ、それは私の事かな? (酢豚好き)

いやあ、この調子だと、回文ブログができそうだわ。
募集企画を出そうかしら。

523:Re: Mr赤男様 by しのぶもじずり on 2012/09/02 at 18:28:31 (コメント編集)

いらっしゃいませ

結局は梅干しなのですが、「おやつ」だと言われて、昔の子供は騙されていました。
最近の子供は、騙されてくれないかも。
でも、考えれば、長く楽しめて、案外良いおやつなのかもしれませんね。。

526: by ポール・ブリッツ on 2012/09/03 at 22:22:51

しのぶもじずりさんみたいな美しい小説をものする人にそんな失礼なことはしません!

あの回文の作者のかたには、「軽い機敏な子猫何匹いるか」という名作もあり、同題の回文集の本も出しておられたはずです。アマゾンに出ているかなあ。

528:Re: ポール・ブリッツ様 by しのぶもじずり on 2012/09/03 at 23:23:11 (コメント編集)

回文の本があるのですね。
そりゃあ、あるわな。

今回、ちょっとした気分で回文の事を書いたら、コメントがいっぱい。
お気に入りの回文を持っている方々が、けっこういらっしゃる。

言葉遊びって楽しいですものね。

そうして私は、酢豚好き。

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