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一年を 十日で暮らす 良い男


 <女性が大相撲の土俵に上がれないのと同じ。
 こちらも科学的根拠はありませんが伝統という名のもとに今でも>

 というコメントをいただきました。

 その伝統について、勝手に理由を考えてみました。
 好きなんですよ。そういうの。


  一年を 十日で暮らす 良い男
 江戸時代の川柳です。
 相撲取りのことだそうです。

 相撲に詳しい訳ではありませんが、この川柳から解ることがあります。
 相撲興行は一年に一度、十日間だったということ。

 もう一つは、たいそうもてていたらしいこと。
「良い男」と言われるくらいですから、かなり女性に人気があったのでしょう。

 さて、相撲は激しい格闘技です。
 一瞬の気のゆるみから、大けがになることがあります。
 防具と言えるのは、まわし一本のみ。
 大銀杏は、ソフトヘルメットになるでしょうが、あとは裸です。
 まげが結えなくなったら引退というのは、頭部の防具がなくなるからではないかしら。
 そんな無防備に近い姿で取り組みに臨むのです。
 気のゆるみは、大敵です。

 しかし、そこで問題になるのが男の性(さが)。
 女性にきゃあきゃあ言われれば、ついうっかり気が緩むというものです。
 さあ大変。
 力士は、男盛りのお年頃でもあります。
 無事に取り組みを終える為には、気を引き締めなくてなりません。

 そこで出てきたのが、土俵は神聖で特別な場所という理屈。
 浮き世のきゃあきゃあとは区別される場所。
 女に鼻を伸ばしていい場所ではありません、という教訓。

 丸い土俵は、神聖な結界に守られた場所、なのです。
 そういうことにして、安全対策にしたのでは。

 なあんて考えました。
 今日も無事に取り組みが進みますように。


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コメント
5175: by ユーアイネットショップ店長うちまる on 2023/05/23 at 04:44:55

そうでしたね。今は年間90日でしたが、
昭和初期は60日位の興行だったのでは。
あの瓶付油の香りは男でも香りに誘われますね。

5176:Re: ユーアイネットショップ店長うちまる様 by しのぶもじずり on 2023/05/23 at 07:14:53 (コメント編集)

お相撲さんも忙しい時代になりました。
怪我が多くなっている印象があります。
もっとゆっくりのんびりできたら良いのに、と思う今日この頃。

5177:FC2ブログ更新お疲れ様です。 by 横町 on 2023/05/24 at 05:22:50 (コメント編集)

大相撲の魅力ははなんと言っても男気(今はジェンダー論もあり、徐々に男気という言葉自体が死語になろうとしている感があります)あふれる土俵にあるのではないでしょうか?

多くのスポーツが女性にも参加できるものとなってきた現在、男気を示せるスポーツを探すのが難しくなってきました。示せても言葉がつかえないのです。例えばラグビーなんかもそうですね。屈強と言えば男に対して用いる言葉と相場が決まっていたのですが、女性が参加できるということで、「屈強な男のスポーツ」と述べるのをためらう気がしてなりません。「私も屈強なのよ、男には負けないわ」と考える女性プレイヤーが存在するからです。アイスホッケーや陸上のハンマー投げもそうですね。

そのうち、こういう競技は増々希少なスポーツとなって行く気がします。それだけに力士の気持ちは男気に満ちたものでなければなりません。彼らは立場上、土俵上の死闘を神に捧げる覚悟があるから力士と呼ばれる(はず)。記事を拝し、それを痛感した次第です。男盛りと称するかた、大阪プロレスにもいるようです👀
✋🤓🤚
◎まとめ◎
お陰様で本日も着目すべき記事に触れさせて頂きました。💡しのぶもじすりさん、今日もいい一日をお過ごしください。ありがとうございます。

5178:おはようございます。 by ☆バーソ☆ on 2023/05/24 at 09:15:40 (コメント編集)

伝統を守るのもいいのですが、
悪い点は多少なりとも改善したらいいのに、といつも思います。
相撲の場合、土俵から転落したら怪我をする可能性大です。
部屋で練習する場所も、狭くて、すぐそばに壁があって、
極めて安全面では不合理な造りに見えます。
相撲取りは怪我で悩まされる人が非常に多いでしょう。
悪いことも伝統だから神聖だから続けるというのは、
ちょっとおかしいように思うのですが。
神聖については、後から理由付けをしたものじゃないですか。
最初は単なるレスリングか力自慢であったはずです。

5179:デカンショ節 by sado jo on 2023/05/24 at 16:06:57 (コメント編集)

一年を十日で暮らすと女は酒蔵に入れない…に関連して面白い話を思い出しました。
♪デカンショー デカンショーで 半年暮らす~ あとの半年しゃぁ 寝て暮らす ア ヨイヨイ
兵庫県の丹波篠山にはこんな盆踊り歌があります。学生にもデカルト・カント・ショーペンハウアーをかけた歌として人気があります。
雪深い丹波篠山は冬は農作業ができません…そこで大勢の杜氏さんが灘の酒造所に来て働いていた。それが起源ではないかと思えます。
まぁ、現実には半年杜氏して働いて寝て暮らす間もなく田植えが待っている訳ですが、これも一種の季節労働の出稼ぎなんでしょうね。
なお、季節労働と言えば土佐のカツオの一本釣りの歌もありますが、あれも、ある時期だけやってくるカツオを釣って稼ぐ季節労働です。
昔の北海道では、ニシン漁の季節になると全国津々浦々から食いあぶれた季節労働者が集まってきて大賑わいだったらしいです。
♪海猫 (ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖 (つっぽ)の ヤン衆が騒ぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く
と言う北原ミレイの歌もありましたがこれも労働歌の一種でしょうか?いつの時代も貧乏なプロレタリアートは辛いですね~(笑)

5180:Re: 横町様 by しのぶもじずり on 2023/05/24 at 16:38:59 (コメント編集)

横町様のブログで、差別語とヘイトの記事を拝読しました。
どんどんうるさくなっている気がして、めんどくさいです。

言葉は使い方だと思っています。
バカ・チビ・ブス は、差別語になりそうです。
でも、親しい人からの冗談なら笑っていられますが、見知らぬ他人から真剣に言われたら、温厚な私でも怒ります。
一方で、差別語を使わなくても、十分に侮辱する言葉を吐くことも可能です。
単語の「言葉狩り」はあまり意味のないことのように思えます。

丁寧な言葉遣いを心がけたいと思います。わ〜〜反省。

5181:Re: ☆バーソ☆様 by しのぶもじずり on 2023/05/24 at 16:49:25 (コメント編集)

伝統は守るだけでは衰退するのではないでしょうか。
消えて行った伝統もけっこうありそうです。

<土俵は神聖>というのは、おっしゃる通り後付けではないかと私も思います。
少し前までは、稽古場も女性の出入りはできませんでした。
今は入れるようです。
見学者の安全が配慮された稽古場になったのでしょう。
相撲も人気商売ですから、色々と配慮しているのではないでしょうか。

5182:Re: デカンショ節 by しのぶもじずり on 2023/05/24 at 17:03:14 (コメント編集)

sado jo様 いらっしゃい。
デカンショ節に鰹の一本釣りに「石狩挽歌」ですか。
「石狩挽歌」は私も好きです。

農家は、作付けするものによっては季節労働になりますからね。
雪国の農家なんか、昔は、冬には酒を飲むか雪かきしかすることがなかったり。
一年の半分を副業するのは、同じことばかりするよりも暮らしにメリハリがついて、面白そうな気もしないではないです。
合う人と合わない人がいるでしょうけどね。

5185:二十日で暮らす良い男 by miss.key on 2023/05/29 at 12:42:41 (コメント編集)

https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/sumo/page2-1.html
こんなんありました。本場所の他にも巡業が有ったりで、流石に十日で良い暮らしは出来なかったようです。
なお、未だに女性が土俵に上がる事を禁じてるってのはどうかと思いますねぇ。ましてや「汚れる」という理由は看過ならんのです。他の方々はどうかは知りませんが、わたしゃ母から生まれました故、女性を軽んじる事は私への侮辱と変わらんと思うんですわ。

5188:Re: 二十日で暮らす良い男 by しのぶもじずり on 2023/05/29 at 16:27:48 (コメント編集)

miss.key様 ありがとうございます。

十日を年に二回、合わせて二十日の興業でしたか。
私は間違って思えていたのかしら。

「女人禁制」とか「女は不浄」というのは、女の問題ではなく、男の問題だと思っています。
女が居ると、良いカッコしようと無理をして自滅する。
気になって、気が緩んで失敗する。
気もそぞろになって、真剣になれない。
そんな男がそれなりに多かったのではないかしら。

人間は失敗するものだとはいえ、失敗が許されない場面もあります。
そんなとき、女を遠ざける為に持ち出されたのだと思います。

女で失敗するのが男。だから可愛いと思う女もいます。
しょうがないわねえ、まったく男はそれだから。

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