一年を 十日で暮らす 良い男
あれこれ放談 - 2023年05月22日 (月)
<女性が大相撲の土俵に上がれないのと同じ。
こちらも科学的根拠はありませんが伝統という名のもとに今でも>
というコメントをいただきました。
その伝統について、勝手に理由を考えてみました。
好きなんですよ。そういうの。
一年を 十日で暮らす 良い男
江戸時代の川柳です。
相撲取りのことだそうです。
相撲に詳しい訳ではありませんが、この川柳から解ることがあります。
相撲興行は一年に一度、十日間だったということ。
もう一つは、たいそうもてていたらしいこと。
「良い男」と言われるくらいですから、かなり女性に人気があったのでしょう。
さて、相撲は激しい格闘技です。
一瞬の気のゆるみから、大けがになることがあります。
防具と言えるのは、まわし一本のみ。
大銀杏は、ソフトヘルメットになるでしょうが、あとは裸です。
まげが結えなくなったら引退というのは、頭部の防具がなくなるからではないかしら。
そんな無防備に近い姿で取り組みに臨むのです。
気のゆるみは、大敵です。
しかし、そこで問題になるのが男の性(さが)。
女性にきゃあきゃあ言われれば、ついうっかり気が緩むというものです。
さあ大変。
力士は、男盛りのお年頃でもあります。
無事に取り組みを終える為には、気を引き締めなくてなりません。
そこで出てきたのが、土俵は神聖で特別な場所という理屈。
浮き世のきゃあきゃあとは区別される場所。
女に鼻を伸ばしていい場所ではありません、という教訓。
丸い土俵は、神聖な結界に守られた場所、なのです。
そういうことにして、安全対策にしたのでは。
なあんて考えました。
今日も無事に取り組みが進みますように。

