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映画で知った草の名前


 植物の種類はたくさんありすぎて、とても全部は知りません。
 その中で名前を知っている植物は、知り合いみたいで親しみを感じたりします。
 ちょいちょい見かけるのに名前を知らない草があって、気になったりします。
 そんな草の中に、小さな青い花を咲かせる草がありました。

 はじめは忘れな草かと思いましたが、調べてみると、どうも違います。
 なんという草なのかと気になっていた草がありました。

 そんなときのことです。
 十年程前のことでしょうか「西の魔女が死んだ」という本が出ました。
 読みました。
 映画化され、機会があって見ました。
 良くできた映画でした。


 西の魔女こと主人公の少女の祖母が、ジャムと作るシーンがありました。
 この人が素敵でした。
 演じたのはサチ・パーカー。シャーリー・マクレーンの娘さんらしいです。
 見事な老け役でした。

 庭一面に実を付けるワイルドストロベリーが画面に映り、うれしくなりました。
 あれくらいあればジャムが作れる。
 当時、私の植木鉢にもワイルドストロベリーがいましたが、全然増えず、
 とてもジャムなど作れるはずもない状態でした。
 植木鉢では無理だったのでしょう。
 そのシーンで、悔しくもうれしくなりました。

 映画の終盤に、気になっていた草が映りました。
 主人公の少女が、草の名前を尋ねました。
 おお、私も知りたいぞ。
「キュウリ草」
 木村祐一演じる怪しいおっさんが、一言ぼそりと応えます。

 あの草はキュウリ草というのか!
 映画館の中で、私は静かに喜びました。
 名前を知った草は、やっと親しい知り合いに昇格しました。

 葉っぱを揉むとキュウリみたいな匂いがするらしいです。
 くそー、揉みませんでした。不覚。
 本を読んでも解らなかった草の名前を、映画で知りました。


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コメント
5169:先日は失礼しました。 by sado jo on 2023/05/18 at 00:03:08 (コメント編集)

そりゃ、1千万年も立てば原種とは似ても似つかない固有種になりますわね…ゴビ砂漠にいた小さな爬虫類を起源に持つティラノサウルスの様に…なので中国の孫悟空も時が経てば日本猿に変化して当然です(冗談笑)ちなみに日本猿は頭が良くて群れで固有の文化を育てる世界でも珍しい猿です。
木村祐一とキュウリ草と聞いて頭に浮かんだのは、別のキムタク演じる映画「レジェンド&バタフライ」の織田信長とその家紋でした。
あの家紋はキュウリ(木瓜)の輪切りなのです…ちなみに豊臣家の家紋は朝廷からいただいた尊い「五七の桐」(今じゃ庶民も冠婚葬祭に使うほど一般的)で、徳川家のは水戸黄門の印籠でお馴染みの「三つ葉葵」となります。
また、織田信長を裏切った明智光秀(家)の「桔梗紋」は、本来は清和源氏の家紋でしたが、本能寺のせいなのか?今では大変縁起の悪い家紋となっています。
小説や映画に出てくる武士って無骨な様に見えますが、実のところは花を生けたり、茶を立てたり、和歌を詠み、能を鑑賞する風流人が多かったのは意外です。

5170:Re: 先日は失礼しました。 by しのぶもじずり on 2023/05/18 at 17:00:47 (コメント編集)

sado jo様 どもども。

有力大名が風流を解するのは、文化は力だからだと思います。
脳みそが筋肉ではリーダーにはなれないのでしょう。
武力一辺倒では、いくら戦国時代といえども、多くを統率するには足らないのだと思います。
文化を利用しての政治力がなければ、天下を狙えない。
そういうことではないでしょうか。

文化の力と政治力を欠けば、天下を取ったとしても続かない。
一流の武将は、それを知っていたのだと思います。

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