映画で知った草の名前
あれこれ放談 - 2023年05月16日 (火)
植物の種類はたくさんありすぎて、とても全部は知りません。
その中で名前を知っている植物は、知り合いみたいで親しみを感じたりします。
ちょいちょい見かけるのに名前を知らない草があって、気になったりします。
そんな草の中に、小さな青い花を咲かせる草がありました。
はじめは忘れな草かと思いましたが、調べてみると、どうも違います。
なんという草なのかと気になっていた草がありました。
そんなときのことです。
十年程前のことでしょうか「西の魔女が死んだ」という本が出ました。
読みました。
映画化され、機会があって見ました。
良くできた映画でした。
西の魔女こと主人公の少女の祖母が、ジャムと作るシーンがありました。
この人が素敵でした。
演じたのはサチ・パーカー。シャーリー・マクレーンの娘さんらしいです。
見事な老け役でした。
庭一面に実を付けるワイルドストロベリーが画面に映り、うれしくなりました。
あれくらいあればジャムが作れる。
当時、私の植木鉢にもワイルドストロベリーがいましたが、全然増えず、
とてもジャムなど作れるはずもない状態でした。
植木鉢では無理だったのでしょう。
そのシーンで、悔しくもうれしくなりました。
映画の終盤に、気になっていた草が映りました。
主人公の少女が、草の名前を尋ねました。
おお、私も知りたいぞ。
「キュウリ草」
木村祐一演じる怪しいおっさんが、一言ぼそりと応えます。
あの草はキュウリ草というのか!
映画館の中で、私は静かに喜びました。
名前を知った草は、やっと親しい知り合いに昇格しました。
葉っぱを揉むとキュウリみたいな匂いがするらしいです。
くそー、揉みませんでした。不覚。
本を読んでも解らなかった草の名前を、映画で知りました。

