桃の缶詰
あれこれ放談 - 2022年12月09日 (金)
《子どもの頃、病気になった時だけ食べさせてもらえた物があった。
桃の缶詰である》
そんな記憶を綴ってあるのを読んだ。
あるよねえ。そういうの。
病気にかかった辛い記憶が、
いつの間にか、美味しい物を食べたうれしい思い出にすり替わっていたりする。
病気の辛さに耐える子に与える親心だろう。
熱があって食欲が弱っている時に、冷たく甘い桃の缶詰は食べやすい。
缶詰だから季節を問わず手に入れられるのもポイントだ。
最近は、生の果物が何かしらいつでも手に入るからか、
果物の缶詰を久しく食べていない。
昔は、パイナップルの缶詰やみかんの缶詰はそれなりに食べていた。
白桃の桃缶は高級感があるせいか、特別な感じがする。
それはともかく、桃である。
昔は、桃を食べると精がつくと考えられていたらしい。
川を流れてきた桃は、なんと桃太郎を産んだ。
桃から産まれた桃太郎だが、
子に恵まれない夫婦が、桃を食べて励んだ結果、子を作った。
そういう元ネタがあったようだ。
う〜む、バイアグラかな?
産まれた桃太郎は、元気に育って鬼退治までするんだから、たいしたものだ。
桃 すごい。
他にも、夜のお楽しみの前に湯につかっている旦那に、
お妾さんが、冷えた桃を用意するという話も小耳に挟んだことがある。
旦那は、頑張ったんだか頑張らされたかしたのだろう。
ということは、バイアグラより精力剤なのかなあ。
どっちにしろ、桃は精がつくと伝えられていた。
残念ながら、今のところ科学的根拠は無い。
<桃色>と聞くと、エロい感じがするのも不思議に符合する。
理想郷を桃源郷とも言う。
なんてったって桃の源である。
柔らかくて、自由で、元気になれる里なんだろう。
病気の子どもも元気になれそうだ。てへっ。

