かき氷を美味しく食べる条件
あれこれ放談 - 2022年09月17日 (土)
九月を半ばも過ぎているのに、テレビでかき氷の番組をやっていた。
残暑が厳しすぎるから、違和感は無い。
そういえば、私は何年も食べていない。
かき氷は嫌いじゃなかった。
むしろ好きだった。……だった。
最後に食べた日のことは、しつこく覚えている。
クソ暑苦しい昼下がり、こんな日にはかき氷だろうと、
通りすがりの喫茶店に飛び込んだ。
メニューには豪華なフラッペの写真があった。
それを注文した。
だがしかし、店内の冷房がガンガンに効いていた。
出来上がるのを待っている間に、私の体は冷えきった。
暖かい上着が欲しいとさえ思った。
私は冷え性ではない。
出来上がったフラッペが目の前に来た時、テンションがだだ下がっていた。
ホットミルクにすれば良かった。
その後何度か食べようとしたが挫折している。
店内に入ると、冷房で寒いのだ。
結果、ホットミルクかホットココアを注文するはめになった。
食べ物を美味しく食べるには、シチュエーションも大事だと思う。
かき氷を美味しく食べる条件を考えてみた。
美味しく食べた記憶を元にしている。
まず、暑い日である事。
かんかん照りの日差しの下が辛いようなクソ暑い日中、
屋根のある日陰に逃げ込んで食べたい。
壁は要らない。もちろん冷房も扇風機も無し。
葦簀の一枚くらい立てかけてあるのはいいかもしれない。
漏れる光が、不規則な縞模様を作っていたら、なお良し。
頭が痛くなるのを恐れず、がつがつ頬張りたい。
連れが居たら、シロップで染まった舌を見せ合って笑うのだ。
ところで、アイスクリームは、寒い日でも美味しいのは何故だろう?
寒い日に、暖房の効いた部屋で食べるアイスクリームは美味い。
かき氷は、そうはいかない気がするのは不思議である。

