土用を過ぎたら海には入るな
あれこれ放談 - 2022年08月30日 (火)
八月を半ばを過ぎても海水浴場での海難事故のニュースを聞いた。
昔からのことわざを思い出す。
土用を過ぎたら 海には入るな
かなり昔から言われていることらしい。
土用は年に四回あるが、ここで言うのは、もちろん夏の土用である。
丑の日にうなぎを食べるあれだ。
立秋の前のやつである。
これを守ると、海で遊べる期間は短い。
残念だが、海で死にたくなければ用心が必要だ。
何故こう言われるかというと、土用波が来るから。
晴れて風のない穏やかな天気でも、突然のように大きな波が現れることがある。
それが土用波だ。
気象衛星なんかない時代だ。
ことわざで警告を発していた。
何故土用波が起きるのか。
理由を知らなくても、昔の人は経験から知っていた。
現代では理由が分っている。
太平洋上に熱帯性低気圧が発生しはじめるのだ。
陸からは分らなくても、広い海のどこかに発生して暴れる。
どんなに遠くても、海はつながっているから、波はやって来る。
陸からは予想がつかない時に、予想がつかないところからやってくる。
気象学と海の専門家でもなければ、ゆめゆめ油断めさるなよ。
ということである。

