ホモサピエンスは欲張り説
あれこれ放談 - 2022年04月02日 (土)
BS3の「ヒューマニエンス」は気に入っているのでよく見ている。
「旧人類は何故絶滅したのか」というテーマが面白かった。
内容をざっと説明してみる。
生物には、たいてい同類の近縁種がある。
例えば猿なら、ゴリラ、チンパンジー、オラウータン、ニホンザル、テナガザル……etc.
特に詳しくなくても何種類かは知っている。
他の生物も然りだ。
ところが、人類はホモサピエンスしかいない。
かなり特異な存在である。
猿人→原人→旧人→人類と 進化してきた。
学校では、そう習った覚えがあるが、
そんな風に一直線に進化したわけではないらしいことが近年分かってきている。
少なくともネアンデルタール人は同時代に生存していたと証明されている。
他の旧人類も何種類か居たらしい。
何故人類にはホモサピエンスしか残っていないのか。
それは大いなる謎らしい。
他は全部絶滅している。
いくつかの説がある。
1、ホモサピエンスが他を殺戮し尽くした。
あながち否定できないことが悲しい。
2、感染症が蔓延して、たまたまホモサピエンスだけが生き残った。
ありそうなことではある。
3、ホモサピエンスがどん欲で、他種の生存する余地を失くした。
人類以外にも同時期に絶滅した大型哺乳類の痕跡が多いらしい。
哺乳類以外にもあるかもしれない。
あいつの通った後には草も生えない。という奴である。
番組に出演した学者さんは、第三の説を主張している。
だいたいにおいて、生物は主要な食物を得たら、満足して他は荒らさない。
硬い木の実ばかりを食べていた顎が丈夫な旧人類の痕跡もある。
ところがホモサピエンスは何でもかんでも食い散らかす。
香辛料やら珍味やらまで際限がない。
硬ければ道具を使う。煮たり焼いたりもする。
使えるものはあれば、もっと便利な物を探したり作ったりする。
未知の土地にどんどん進出する。
そうやって地球上に蔓延った。
納得してしまった。
そこに、私はもう一つ付け加えたい要素があるように思う。
勝手に思う。
ホモサピエンス特有なのかは知らないが、人類には明らかな繁殖期が無い。
年がら年中発情する。
これも、生物として珍しいのではないだろうか。
大きな戦争があってたくさん死んでも、その後にベビーブームになったりする。
災害で死者が出ても、しぶとく生まれてくる。
そのせいで、今や80億!
地球が狭くなった。
思ったことがある。
人類にも決まった繁殖期があれば。
痴漢の心配が無くなる。
セクハラに悩まされなくなる。
下着の洗濯物を気にしなくていい。
伴侶の浮気は、その繁殖期にだけ注意すればいい。
その期間以外に発情を気にしなくてよくなれば、
人間関係も、ずいぶんとすっきりするのではなかろうか。
恋愛小説や恋愛ドラマは様変わりするだろうけど、他にネタはいくらでもあるぞ。
人類の問題は、際限のない欲望と、所かまわぬ発情ではなかろうか。
おお、罪深きホモサピエンスよ。
現代の人類にはネアンデルタールの遺伝子を受け継いでいる人が居るらしい。
混血が可能なほど近縁種だったのだろう。
ネアンデルタールの遺伝子が慎ましい性質を持っていることに期待したいけど、
どーなんだろうね。

