ロシアの爺さん、演歌好き
あれこれ放談 - 2022年02月13日 (日)
テレビでロシア人の老人を見ました。
日本語教室の先生をしているとか。
日本の歌が大好きで、演歌が好き。
ギターで弾き語りをしていました。
吉幾三の「雪国」です。
大ファンらしい。
彼は、昔、ソ連軍の将校だった。
ある時、日本の歌を聴いて好きになった。
日本の映画を見に行った。
「恋の季節」ピンキーとキラーズの大ヒット曲をネタにした作品だ。
映画の中で日本の若者たちは、のんきに青春を楽しんでいた。
ソ連では、何をするにも政治的な配慮が必要だったけど、
日本の若者たちの姿からは、そんな様子はみじんも感じられなかった。
政治にを気にせず青春を謳歌できるなんて、なんと幸せなんだろう。
細かい時系列は分かりませんが、
彼はソ連の体制に疑問を持つようになり、退役した。
日本語を学び、日本語教室を開いた。
たまたま知り合った日本人が支援してくれた。
その日本人に、たずねたことがあると言う。
「日本はアメリカの同盟国。ソ連とは敵対していたはずです。
なぜ、こんなに親切にしてくれるんですか。
そうしたら、その日本人が言ったのです。
『あなたは、すでに軍を退役している。
ソ連は、もう無くなっている。
大事なのは、あなたが、日本語の先生だということだけです』
そう言ったんです」
彼は、うれしそうだった。
なるほどなあ。
政治のことなんか気にせず、日々楽しく暮らせたら、
それって、凄く幸せなことなのかもしれない。
暮らしが辛かったら、嫌でも政治に関心を寄せざるを得なくなるものね。
こんなことを言ったら怒られるかもしれないけれど、
投票率が低くても、嘆くことはないのかしら。
情報を持たない庶民の判断が、いつも正しいとは限らないしね。
日露戦争後の提灯行列みたいなこともあるしねえ。
冷静な判断力って大事だねえ。
一応、謝っておこうかな。
のんきでごめんなさい。

