頭と身体 知ってることがちょっと違う
あれこれ放談 - 2021年12月23日 (木)
消火器の有効期限が来たので、交換してもらいました。
それで思い出しました。
以前、職場で「火元責任者」とやらになり、消防署の講習会に出席しました。
真面目に聞きました。
火事になったら、まず大声で「火事だー!」と叫ぶことが肝心なのです。
黙って自分だけで対処しようとはしないこと。
とにかく騒ぐ。
ねっ、ちゃんと聴講しました。
その時に、消火器の使い方を習ったのです。
だから、ちゃんと頭では知っていました。
消火器は炎ではなく、火元に向けて発射すること。
なのにですねえ、実際に訓練用の消火器(水が出るやつ)を使う段になって、
なんということでしょう、炎に向かって発射してしまいました。
当然ながら火は消えません。
訓練が終わってから気がつきました。
「私ってば、なんて馬鹿なんだろう。教えてもらったのに」
落ち込みました。
その話を、消火器交換に来たお兄さんに話したのでした。
「いやあ、たいていの人はそんなものですよ。
慌てちゃいますしね。
いざという時は、消火器は下の方から発射すると覚えておきましょう」
お兄さんはそう言ってくれました。優しいです。
頭では分かっているつもりでも、
実際に身体を動かしてみると、実は分かってなかったじゃん。
そういうことって、案外ありそうです。

