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生き残った兵士とねずみ男


 「日本人のお名前」というTV番組を見ました。
 テーマは、妖怪の名前。

 今流行の「アマビエ」は、「アマビコ」の「コ」を「エ」に書き間違えた。
 というい話から、カッパは日本各地に様々な名前で伝えられている妖怪だという流れ。

 そして、妖怪と言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」
 出演者がお気に入りの妖怪の話になり、
 水木しげる氏の家族のインタビューになった。
 そこで、衝撃の証言が!

 水木しげるは、鬼太郎を馬鹿にしていた。
 「鬼太郎は馬鹿だ」常々、そう言っていたとのことだ。
 困った人を助けるという建前ばかりで、つまらない。
 では、どのキャラクターがお気に入りだったのかと言うと、
 ねずみ男らしい。

 水木しげるは、片腕を失くしながらも生き残った兵士だった。
 私にも個人的に知っている生き残った兵士がいた。

 その人から聞いた話がある。
 戦地で死ぬ時、間際の言葉は「おかあさん」が圧倒的に多いと言う。
 恋人か妻なのか、女性の名を言う者がいたが、
 若い兵士のほとんどは「おかあさん」と言って、死んでいった。

 そんな中に、本当に稀に「天皇陛下バンザイ」という兵士がいた。
「馬鹿野郎」と蹴り飛ばした。
 
 命がけで戦うのは、家族を、大切な人たちを守るため。
 自分が生き延びる為だ。



 書き終えた後で気がついたのだけど、
 拙作「早見先生」も、生き延びた兵士です。
 敵将の排便をしっかり観察して、分析してみせたり、
 敵の物資をくすねて、詐欺行為を働いたり。
 なかなかに、したたかです。

 早見先生が「ゲゲゲの鬼太郎」を読んだら、
 お気に入りのキャラクターは、ねずみ男のような気がします。


 子どもの頃に「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きだったという青年が、
 ある時言ったのですよ。
 「ねずみ男って、現実の世の中に、ちょいちょい居ますよね」
 どういう意図だったのかは分かりません。

 ある親戚の集まりに「鬼太郎」が大好きな小学生が居ました。
 ついね。からかうつもりで言っちゃったんですよ。
 「ねずみ男みたいな人って、現実に、ちょいちょい居るよね」
 小学生は、キョトンとしていましたが、
 隣に居たその子の父親には、バカ受けでした。
 大笑いしました。

 大人になると、ねずみ男は、気になるキャラクターになるのだよ。


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コメント
4482: by キョウ頭 on 2020/08/13 at 21:20:38

「墓場鬼太郎」の文庫版を持っているのですが、鬼太郎よりも、ねずみ男が活躍するお話が、ケッコーありますよ。
水木先生は当時から、ねずみ男がお気に入りだったのかも知れませんねぇ

4483:Re: キョウ頭様 by しのぶもじずり on 2020/08/14 at 16:07:04 (コメント編集)

途中から妖怪が増えていきましたが、ねずみ男はスターティングメンバーだったのですね。
お気に入りだったというのも納得です。

4484: by sado jo on 2020/08/16 at 14:14:41 (コメント編集)

テレビで5代のボス猿に仕えた老猿のドキュメント番組を見た事があります。
群れの中では、その老猿の血を引く子孫が一番数が多いのだそうです。
老猿の生き方は節操がない事…戦時中は「天皇陛下万歳」と言い、戦後は「マッカーサー万歳と言う」
もし韓国が攻めてきたら「土下座して謝罪します」と言い、中国が攻めてきたら「共産党万歳」と言えばいい。
ねずみ男の様に節操がない生き方が、最も生き残る確率が高い…それが自然の摂理です(笑)

4485:Re: sado jo様 by しのぶもじずり on 2020/08/16 at 16:56:36 (コメント編集)

猿も老後は節操無しになるのですか。人間も気をつけたいものです。

白でも黒でもないから ねずみ色。
赤く染まった振りをしても、きれいな赤にはならない。
生存戦略の一つでしょう。

ねずみよりもたちが悪い虫が居ます。
仲間のふりして、内部から本体を腐敗させてゆく虫です。
獅子身中の虫と言います。こいつは笑い事にはならないかな。

4486:FC2ブログ更新お疲れ様です。 by 横町利郎 on 2020/08/23 at 05:14:46

水木しげるが「鬼太郎は馬鹿だ」と述べたのは、人間の本心(煩悩があって当たり前)をねずみ男に託すという彼の意図があった所以と捉えています。
ねずみ男に人間味を感ずることは確かにありますが、時に限度を越えることがある。このへんが読者心理を掻き立てる大きな要因と受け止めております。(但し、新作にはねずみ男があまり出てこないようなので、旧作に限っての見解です)
□まとめ□
建前と本音の対比を背景に「ゲゲゲの鬼太郎」を観ると一層奥が深くなると自分は考えております。そのきっかけを誘う今回の記事は大変参考になります。
本日も有意義な話題を提起して頂きました。ありがとうございます。


4487:横町利郎様 by しのぶもじずり on 2020/08/23 at 16:25:25 (コメント編集)

コメントをありがとうございます。

ねずみ男の存在は、色々と刺激されるものがありますね。
考えるきっかけになります。
ねずみ男は「ゲゲゲの鬼太郎」という物語の、偉大なるトリックスターなのだと思います。
おおいに引っ掻き回して、物語を作りました。

いつもありがとうございます。

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