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隣の爺さん

 「ふくべい爺さんとむくどり爺さん」は、私のお気に入りの昔話です。
 古い本で読みました。
 子ども向けの本なので、出典などは分かりません。

 「ふくべい爺さんとむくどり爺さん」には、二人の爺さんが登場します。
 他には「花咲か爺さん」「こぶとり爺さん」「おむすぶころりん」なんかもそうです。

 隣の爺さんが、主人公の爺さんをうらやみ、真似をして失敗する。
 そういうパターンです。
 <隣の爺さん型>と分類されるそうです。
 まんまです。

 「花咲か爺さん」に出てくる隣の爺さんは、明らかに悪人です。
 飼い犬のシロを無理矢理に借りたあげく、殺してしまいます。
 許しがたい悪人です。

 シロという名前ですから白犬でしょう。
 絵本の絵も、白犬になっていました。
 日本犬で白犬なら、紀州犬だと思います。
 CMで人気のお父さん犬と同じです。
 やさしくて、賢くて、いざという時は勇敢な犬種です。
 殺すなんてとんでもない。許すまじ。大悪人に決定です。

 それに比べるのはなんですが、
 「こぶとり爺さん」に出てくる青こぶ爺さんは気の毒と言っても良いかもしれません。
 赤こぶ爺さんは、確かに踊りが上手かったからこぶをとってもらいました。
 でも、鬼は「また踊りにきてくれたら、こぶを返してやろう」と言ったのです。
 青こぶ爺さんは、踊り下手でしたが、上手くてもこぶは増えたはずです。
 どっちにしろ、赤こぶ爺さんの真似をした時点で、同じ結果になります。

 赤こぶ爺さん、未必の故意で有罪です。

 「おむすびころりん」の隣の爺さんは真似をしたあげく、欲張りで身を滅ぼします。

 さて、ふくべい爺さんは、一応働き者という設定ですが、あやしいです。
 村人に請われるたびに屁をこいています。
 ちゃんと働いているのでしょうか。
 むくどり爺さんに熱心に教えを請われると、
 面倒になって、適当なことを言ってしまいます。
 おおざっぱな性格のようです。

 一方、むくどり爺さんは、向上心あふれる爺さんです。
 ふくべい爺さんに師事して芸を覚えようとします。
 毎日、十粒のお多福豆を食べるという努力もします。
 美味しいお多福豆を作るには、手間ひまがかかります。
 案外まめなじいさんです。

 でも、我慢の限界がきました。
 それはそうです。ふくべい爺さんの嘘なんですから。
 むくどり爺さんは、疑問を感じながらもお多福豆を疑うまではできませんでした。
 その結果の大暴走です。
 ふくべい爺さんは、そこまで読んではいなかったでしょう。

 いやあ、どっちの爺さんも面白いわあ♡


昔話「ふくべい爺さんとむくどり爺さん」★

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コメント
4118: by ☆バーソ☆ on 2019/02/05 at 20:35:04 (コメント編集)

以前、当該犬の名前を調べたことがあります。
1901年の童謡『花咲かじいさん』では「ポチ」でした。
歌詞に「裏の畑でポチが鳴く 正直じいさん掘ったれば」とあります。
しかし童話『花咲かじじい』では「白」と書かれています。
青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/3391.html
どうも元の童話には犬の名はなかったようですよ。
童謡の「もしもし亀よ」と呼ばれる亀にも名がないのと同様です。

4119:Re: ☆バーソ☆様 by しのぶもじずり on 2019/02/05 at 21:28:20 (コメント編集)

♪裏の畑でポチがなく 正直爺さん掘ったれば
という歌ですね。

でも、ポチという名前は、明治になってからのものらしいです。
フランス人が飼い犬を petit と呼んでいたからという説が有力らしいです。
小さいという意味のプティです。ポチと聞こえたんでしょうね。
もっと古くからある話なので、ポチは無いです。

「花咲か爺さん」の一番古い記録は、江戸時代初期の赤本らしいですから、
そこまで遡れば、もしかしたら名前はなかったのかもしれませんね。
あら、それなら、いつからシロになったのかしら。
コメントありがとうございます。

4120:こんばんは、しのぶさん♪ by (・ω・)ノひー爺ちゃんです♪ on 2019/02/06 at 22:25:06

ロングロングアGO~♪
昔々ではじまる物語、書いてみたいよNE~♪
諸星大二郎大好きっ子でもあるから~♪
花咲じじい論とか「うひ~」ってなったし~
生命の木っスよNE~、たまらんわ~♪
童謡とかもたまらないし~
私も昔話は好きだし、マジで書いてみたいけれDO~
意外にと言うか~、難しいよNE~
日本物だけでなく、洋風お姫様モノとか~
いや、考えてはいるのYO~本当にマジDEマジDE~
落語で書けるかと思ったけど、そう簡単には行かないし~
怪談も良いけDO~
いや、もう1度言うけど考えてはいるのYO~

ロングロングアGO~
ひーちゃんと言うものありけりなり候~♪

4121:Re: こんばんは、しのぶさん♪ by しのぶもじずり on 2019/02/07 at 17:47:50 (コメント編集)

ひーちゃん こんち
昔話には版権が無いからねえ。
みんな好き勝手にやってるよ〜。

以前、童話の朗読会に行ったんだけど、すごかったよ〜。
シンデレラのお姉さんが三人に増えていたり、
一寸法師のお姫様が、清水寺から鬼の洞窟にさらわれたり、
醜いアヒルの子のお母さんアヒルが、醜いアヒルの子を不憫に思って、せっせと世話を焼いたり、
好き勝手に改ざんしていたわ。
出版物でも、何でもアリみたいよ〜。
昔話をネタにいろんなバージョンを書いちゃっても文句は来ないぜ。

ひーちゃん太郎が、とんでもお菓子を振る舞いつつ妖怪どもを家来に引きつれ、紛争地帯で大暴れとか。
ロングロングアGO〜 にしちゃえばOK♡

そういえば、「南総里見八犬伝」も「忠臣蔵」も、発表した時から ロングロングアGOだった。
ロングロングアGOは無敵かも。

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