犬派のねこまんま 12である byねこじゃらし
犬派のねこまんま - 2012年07月22日 (日)
<金魚を 一度に 26匹飼う方法>
1)まず、 庭に 穴を掘る。
2)ある程度の大きさを確保したら、 穴の内側に コンクリートを塗る。
3)コンクリートが乾くのを待つ。
4)水を張り、 コンクリートの臭いが消えるまで、 何度か水を入れ替え、
池の風情を楽しみつつ、 夏が来るのを待つ。
(急ぎの場合は、 防水塗料をぬるのも良いかもしれない)
5)金魚を手に入れる。 ← ココ重要
ちなみに 我が家の場合、 両親と吾輩と妹と、 一家総出の金魚すくいで 6匹、
金魚屋さんで 20匹を入手した。 ちなみに、 全部オーソドックスな 和金 である。
6)池の中に ブロックや石などを沈め、 隠れる場所を作ってやる。 金魚のおうちである。
凝りすぎて、 竜宮城 のように派手なデザインにすると、
金魚が何処に居るのか 分からなくなるので、 要注意 である。
7)金魚を池に放つ。
8)水草を入れる。 金魚屋さんで売っている藻などが 望ましい。
ここでケチくさく、 近所の池や沼から採取した 野性の水草を入れると、
正体不明の菌や卵 などが付着しており、
金魚が病気になったり、 訳の分からない生物 が発生したりする恐れがある。
そうなると、 もはや金魚の池ではなく、 アクアリウム になってしまう。
アクアリウムの楽しみは、 別物である。
9)みみず牧場を作る。
日陰の地面に水をまき、 ブロックを倒しておく。
しばらく待って、 ブロックをのければ、 イトミミズ が発生しているはずである。
生鮮食料の確保 である。 繰り返しイトミミズを手に入れることができる。
市販の「金魚の餌」より 明らかに喜ぶ。
やがて、 イトミミズを与える人間が池に近づくだけで、 八時でなくても、 全員集合 するようになる。
足音を感知するのではないか と推察する。
こうなれば、 池に手を入れると キスの嵐 である。
もしかすると、 汗に含まれる 塩分 を取っているだけかもしれないが、 けっこううれしい。
たまに、 イトミミズに混じって 大きなミミズ も獲れる。
その場合は、 ハサミと一緒に 池の縁に陣取り、 金魚の一口サイズ に切りながら、 与える。
生け作りである。 大いに喜ばれる。
今、 ゲッ と呟いた君!
人間は 牛や豚や鶏などを、 同じように 切り刻んで食しているのだよ。
今更、 驚くような事ではないのだ。
さてさて、 あれはいつの事だったろう。 吾輩が旅行をしたと思ってくれたまえ。
スペインでは、 闘牛を見に行ったのであった。
まず元気な牛が登場する。 闘牛であるからして、 当然である。
しょぼくれた牛では、 盛り上がらない事であろう。
闘牛場の真ん中で、 のんびりと 反芻 (はんすう) だけされても 困るわけである。
次に登場するのが、 なぶり手とかいう男たちだ。
派手な色の飾りを付けた 短い手槍のようなものを、 牛の背中に刺しまくる。
牛は、 ますます暴れて、 血を流す。 闘牛場が赤く染まる。
さんざんにいたぶった後に、 格好をつけて登場するのが、 闘牛士 である。
赤い布をヒラヒラさせて、 見境の無くなった牛を もてあそぶ訳である。
場内に 歓声が沸く。
と、 吾輩の隣で、 泣き叫ぶ声がする。
「わ~~ん。 牛がぁ~、 牛が可哀そうだよ――――っ」
旅の仲間である。
ツアーガイドが、 おろおろと 慌てふためく。
他のメンバーは、 内心感じていた事を、 先に大声でわめかれて、 うんざりした感じになる。
いわゆる、 どっちらけ状態。
広い闘牛場の、 我らが居る一角だけが 異質である。
なんとなく、 「金返せーッ」 という気分である。
まっ、 気分だけだ。 返金請求をしたいわけではない。
そんなこんなで、 ホテルに帰っての ディナーである。
メインディッシュは、 ビーフステーキ!!!
それを前に、 気分はどん底である。
頼むから、 ホテルのレストランで 泣かないでくれ。
祈るような気持である。
ツアーガイドは
「この牛は違いますから、 闘牛の牛は、明日にならなければ、ステーキになりません」
とフォローしたつもりだが、 かる~く墓穴を掘った と言えなくもない。
まあ、 人間のすることなんて、 そんなもんである。
大根や人参を引っこ抜いても、 マンドラゴラのように 悲鳴 を上げたりしないから、心安らかに収穫できるが、
野菜だって生き物である。
翻って言えば、 人間の食べ物のほとんどは、 元々生きている物だ。
だから、 食べ物を粗末にしてはいけないのだ。
経済がどうのこうの ではない。
地球のどこかで、 飢えている人々が居るから でもない。
経済を知らなくても、 「地球の裏側に居たら、 落ちちゃうんじゃね?」 とのたまう困った人も、
ひとたび親になったあかつきには、 子どもたちに、 くり返し教えてきたのだ。
「食い物を 粗末にしたら 駄目だっぺ」
なんだか、 どさくさ紛れに、 すごく良いことを言ってしまった気がする。
26匹の金魚は 何処へ行った。
最後に 付け加えておこう。
26匹もいると、 一匹一匹に名前を付けるのは 至難の業 だ。
なにしろ、 うちの金魚は、どれもこれもが普通の和金。 顕著な特徴というものが、 無い。
普通の特徴さえ、 少ない。
金魚すくいで手に入れた6匹までは、 めでたく名前がついたが、 全部は 無理だった。
似たようなのが スイスイと動きまわって、 隠れたり出てきたり、 じっとしていてはくれない。
どれがどれやら 見分けられるものではない。
諸君の健闘を祈る。
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1)まず、 庭に 穴を掘る。
2)ある程度の大きさを確保したら、 穴の内側に コンクリートを塗る。
3)コンクリートが乾くのを待つ。
4)水を張り、 コンクリートの臭いが消えるまで、 何度か水を入れ替え、
池の風情を楽しみつつ、 夏が来るのを待つ。
(急ぎの場合は、 防水塗料をぬるのも良いかもしれない)
5)金魚を手に入れる。 ← ココ重要
ちなみに 我が家の場合、 両親と吾輩と妹と、 一家総出の金魚すくいで 6匹、
金魚屋さんで 20匹を入手した。 ちなみに、 全部オーソドックスな 和金 である。
6)池の中に ブロックや石などを沈め、 隠れる場所を作ってやる。 金魚のおうちである。
凝りすぎて、 竜宮城 のように派手なデザインにすると、
金魚が何処に居るのか 分からなくなるので、 要注意 である。
7)金魚を池に放つ。
8)水草を入れる。 金魚屋さんで売っている藻などが 望ましい。
ここでケチくさく、 近所の池や沼から採取した 野性の水草を入れると、
正体不明の菌や卵 などが付着しており、
金魚が病気になったり、 訳の分からない生物 が発生したりする恐れがある。
そうなると、 もはや金魚の池ではなく、 アクアリウム になってしまう。
アクアリウムの楽しみは、 別物である。
9)みみず牧場を作る。
日陰の地面に水をまき、 ブロックを倒しておく。
しばらく待って、 ブロックをのければ、 イトミミズ が発生しているはずである。
生鮮食料の確保 である。 繰り返しイトミミズを手に入れることができる。
市販の「金魚の餌」より 明らかに喜ぶ。
やがて、 イトミミズを与える人間が池に近づくだけで、 八時でなくても、 全員集合 するようになる。
足音を感知するのではないか と推察する。
こうなれば、 池に手を入れると キスの嵐 である。
もしかすると、 汗に含まれる 塩分 を取っているだけかもしれないが、 けっこううれしい。
たまに、 イトミミズに混じって 大きなミミズ も獲れる。
その場合は、 ハサミと一緒に 池の縁に陣取り、 金魚の一口サイズ に切りながら、 与える。
生け作りである。 大いに喜ばれる。
今、 ゲッ と呟いた君!
人間は 牛や豚や鶏などを、 同じように 切り刻んで食しているのだよ。
今更、 驚くような事ではないのだ。
さてさて、 あれはいつの事だったろう。 吾輩が旅行をしたと思ってくれたまえ。
スペインでは、 闘牛を見に行ったのであった。
まず元気な牛が登場する。 闘牛であるからして、 当然である。
しょぼくれた牛では、 盛り上がらない事であろう。
闘牛場の真ん中で、 のんびりと 反芻 (はんすう) だけされても 困るわけである。
次に登場するのが、 なぶり手とかいう男たちだ。
派手な色の飾りを付けた 短い手槍のようなものを、 牛の背中に刺しまくる。
牛は、 ますます暴れて、 血を流す。 闘牛場が赤く染まる。
さんざんにいたぶった後に、 格好をつけて登場するのが、 闘牛士 である。
赤い布をヒラヒラさせて、 見境の無くなった牛を もてあそぶ訳である。
場内に 歓声が沸く。
と、 吾輩の隣で、 泣き叫ぶ声がする。
「わ~~ん。 牛がぁ~、 牛が可哀そうだよ――――っ」
旅の仲間である。
ツアーガイドが、 おろおろと 慌てふためく。
他のメンバーは、 内心感じていた事を、 先に大声でわめかれて、 うんざりした感じになる。
いわゆる、 どっちらけ状態。
広い闘牛場の、 我らが居る一角だけが 異質である。
なんとなく、 「金返せーッ」 という気分である。
まっ、 気分だけだ。 返金請求をしたいわけではない。
そんなこんなで、 ホテルに帰っての ディナーである。
メインディッシュは、 ビーフステーキ!!!
それを前に、 気分はどん底である。
頼むから、 ホテルのレストランで 泣かないでくれ。
祈るような気持である。
ツアーガイドは
「この牛は違いますから、 闘牛の牛は、明日にならなければ、ステーキになりません」
とフォローしたつもりだが、 かる~く墓穴を掘った と言えなくもない。
まあ、 人間のすることなんて、 そんなもんである。
大根や人参を引っこ抜いても、 マンドラゴラのように 悲鳴 を上げたりしないから、心安らかに収穫できるが、
野菜だって生き物である。
翻って言えば、 人間の食べ物のほとんどは、 元々生きている物だ。
だから、 食べ物を粗末にしてはいけないのだ。
経済がどうのこうの ではない。
地球のどこかで、 飢えている人々が居るから でもない。
経済を知らなくても、 「地球の裏側に居たら、 落ちちゃうんじゃね?」 とのたまう困った人も、
ひとたび親になったあかつきには、 子どもたちに、 くり返し教えてきたのだ。
「食い物を 粗末にしたら 駄目だっぺ」
なんだか、 どさくさ紛れに、 すごく良いことを言ってしまった気がする。
26匹の金魚は 何処へ行った。
最後に 付け加えておこう。
26匹もいると、 一匹一匹に名前を付けるのは 至難の業 だ。
なにしろ、 うちの金魚は、どれもこれもが普通の和金。 顕著な特徴というものが、 無い。
普通の特徴さえ、 少ない。
金魚すくいで手に入れた6匹までは、 めでたく名前がついたが、 全部は 無理だった。
似たようなのが スイスイと動きまわって、 隠れたり出てきたり、 じっとしていてはくれない。
どれがどれやら 見分けられるものではない。
諸君の健闘を祈る。
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