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犬派のねこまんま 12である        byねこじゃらし 

<金魚を 一度に 26匹飼う方法>

 1)まず、 庭に 穴を掘る。
                                
 2)ある程度の大きさを確保したら、 穴の内側に コンクリートを塗る。

 3)コンクリートが乾くのを待つ。

 4)水を張り、 コンクリートの臭いが消えるまで、 何度か水を入れ替え、
   池の風情を楽しみつつ、 夏が来るのを待つ
  (急ぎの場合は、 防水塗料をぬるのも良いかもしれない)

 5)金魚を手に入れる。 ← ココ重要
   ちなみに 我が家の場合、 両親と吾輩と妹と、 一家総出の金魚すくいで 6匹、
   金魚屋さんで 20匹を入手した。 ちなみに、 全部オーソドックスな 和金 である。

 6)池の中に ブロックや石などを沈め、 隠れる場所を作ってやる。 金魚のおうちである。
   凝りすぎて、 竜宮城 のように派手なデザインにすると、
   金魚が何処に居るのか 分からなくなるので、 要注意 である。

 7)金魚を池に放つ。

 8)水草を入れる。 金魚屋さんで売っている藻などが 望ましい。
   ここでケチくさく、 近所の池や沼から採取した 野性の水草を入れると、
   正体不明の菌や卵 などが付着しており、
   金魚が病気になったり、 訳の分からない生物 が発生したりする恐れがある。
   そうなると、 もはや金魚の池ではなく、 アクアリウム になってしまう。
   アクアリウムの楽しみは、 別物である。

 9)みみず牧場を作る。
   日陰の地面に水をまき、 ブロックを倒しておく。
   しばらく待って、 ブロックをのければ、 イトミミズ が発生しているはずである。
   生鮮食料の確保 である。 繰り返しイトミミズを手に入れることができる。
   市販の「金魚の餌」より 明らかに喜ぶ。

   やがて、 イトミミズを与える人間が池に近づくだけで、 八時でなくても、 全員集合 するようになる。
   足音を感知するのではないか と推察する。
   こうなれば、 池に手を入れると キスの嵐 である。
   もしかすると、 汗に含まれる 塩分 を取っているだけかもしれないが、 けっこううれしい。
   たまに、 イトミミズに混じって 大きなミミズ も獲れる。
   その場合は、 ハサミと一緒に 池の縁に陣取り、 金魚の一口サイズ に切りながら、 与える。
   生け作りである。 大いに喜ばれる。

  今、 ゲッ と呟いた君!
 人間は 牛や豚や鶏などを、 同じように 切り刻んで食しているのだよ。
 今更、 驚くような事ではないのだ。


 さてさて、 あれはいつの事だったろう。 吾輩が旅行をしたと思ってくれたまえ。
 スペインでは、 闘牛を見に行ったのであった。

  まず元気な牛が登場する。 闘牛であるからして、 当然である。
  しょぼくれた牛では、 盛り上がらない事であろう。

  闘牛場の真ん中で、 のんびりと 反芻 (はんすう) だけされても 困るわけである。

 次に登場するのが、 なぶり手とかいう男たちだ。
 派手な色の飾りを付けた 短い手槍のようなものを、 牛の背中に刺しまくる。
 牛は、 ますます暴れて、 血を流す。 闘牛場が赤く染まる。

 さんざんにいたぶった後に、 格好をつけて登場するのが、 闘牛士 である。
 赤い布をヒラヒラさせて、 見境の無くなった牛を もてあそぶ訳である。
 場内に 歓声が沸く。

 と、 吾輩の隣で、 泣き叫ぶ声がする。
「わ~~ん。 牛がぁ~、 牛が可哀そうだよ――――っ」
 旅の仲間である。
 ツアーガイドが、 おろおろと 慌てふためく。
 他のメンバーは、 内心感じていた事を、 先に大声でわめかれて、 うんざりした感じになる。
 いわゆる、 どっちらけ状態

 広い闘牛場の、 我らが居る一角だけが 異質である。
 なんとなく、 「金返せーッ」 という気分である。
 まっ、 気分だけだ。 返金請求をしたいわけではない。

 そんなこんなで、 ホテルに帰っての ディナーである。

 メインディッシュは、 ビーフステーキ!!!
 それを前に、 気分はどん底である。
 頼むから、 ホテルのレストランで 泣かないでくれ。
 祈るような気持である。

 ツアーガイドは
「この牛は違いますから、 闘牛の牛は、明日にならなければ、ステーキになりません
 とフォローしたつもりだが、 かる~く墓穴を掘った と言えなくもない。

 まあ、 人間のすることなんて、 そんなもんである。

 大根や人参を引っこ抜いても、 マンドラゴラのように 悲鳴 を上げたりしないから、心安らかに収穫できるが、
 野菜だって生き物である。
 翻って言えば、 人間の食べ物のほとんどは、 元々生きている物だ。

 だから、 食べ物を粗末にしてはいけないのだ。
 経済がどうのこうの ではない。
 地球のどこかで、 飢えている人々が居るから でもない。
 経済を知らなくても、 「地球の裏側に居たら、 落ちちゃうんじゃね?」 とのたまう困った人も、
 ひとたび親になったあかつきには、 子どもたちに、 くり返し教えてきたのだ。

「食い物を 粗末にしたら 駄目だっぺ」

 なんだか、 どさくさ紛れに、 すごく良いことを言ってしまった気がする。
 26匹の金魚は 何処へ行った。


 最後に 付け加えておこう。
 26匹もいると、 一匹一匹に名前を付けるのは 至難の業 だ。
 なにしろ、 うちの金魚は、どれもこれもが普通の和金。 顕著な特徴というものが、 無い。
 普通の特徴さえ、 少ない。

 金魚すくいで手に入れた6匹までは、 めでたく名前がついたが、 全部は 無理だった。
 似たようなのが スイスイと動きまわって、 隠れたり出てきたり、 じっとしていてはくれない。
 どれがどれやら 見分けられるものではない。

 諸君の健闘を祈る。


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コメント
331: by スカイ on 2012/07/22 at 20:29:13

初めまして、こんばんは。

面白かったですw
金魚飼っているんですね^^素敵です。

闘牛……確かに可哀想だけどその通りですよね。
学びましたありがとうございます(笑)


また来ます^^

332:Re: スカイ様 by しのぶもじずり on 2012/07/22 at 22:08:11 (コメント編集)

ようこそ いらっしゃいませ。

金魚の事を書くつもりが、なぜか牛。
そのせいで、今回は、多少長めの記事になってしまいました。
マドリードでは、月曜日のビーフステーキは、闘牛の牛らしいですよ。

そういえば、久しくお目にかかっていません。ビーフステーキ。

333: by 太巻きおばば on 2012/07/23 at 03:56:01

金魚のお話し、面白い。
金魚ってイトミミズを食べるんですね。
知りませんでした。
実家の池に鯉が50匹以上居たのに
ある日、気がついたら一匹も居ませんでした。
どこへ行っちゃったんだろ・・・

334:Re: 太巻きおばば様 by しのぶもじずり on 2012/07/23 at 09:31:27 (コメント編集)

金魚も一応 お魚ですから、イトミミズを食べます。
あと、夏場は 勝手に湧いたボウフラなんかも食べているようです。

> 実家の池に鯉が50匹以上居たのに
> ある日、気がついたら一匹も居ませんでした。
> どこへ行っちゃったんだろ・・・
ミステリーですね。犯人は猫でしょうか、人間でしょうか。
ただの和金を狙う人間はいませんが、猫には狙われました。
鯉なら、経済効果と食料、人間が狙う可能性もあります。

335: by lime on 2012/07/23 at 17:51:16 (コメント編集)

夏祭りの金魚すくいが、あまりにも魅力的なために、毎回金魚すくいをしてしまって、毎年金魚を飼ってしまいます。
なかなか、大きくするのは難しいですね。
なるほど、イトミミズって、そんなふうに採集するんですね。
あれは、普通のミミズの赤ちゃんなんでしょうか・・・。

田舎育ちなもので、ミミズは平気です。
でも、でっかいミミズって、体の中身は、泥のようですね。
ずっと、泥でできていると思っていたんですが。
さすがに最近は「違うかな」と思うようになりました。(おそ)

夏祭りも卒業し、金魚すくいはしなくなりましたが、代わりに子供が亀をすくってきました。

亀は、丈夫ですね。死なせる心配はありませんが、
どんだけ大きくなるのか、ちょっと怖いです^^;

336:Re: lime様 by しのぶもじずり on 2012/07/23 at 19:10:35 (コメント編集)

> あれは、普通のミミズの赤ちゃんなんでしょうか・・・。
いいえ、違うと思います。イトミミズは大きなミミズにはなりませんから。

ミミズは泥でできているって……気持ちは分からなくもないですが、おもしろすぎる見解です。

> 亀は、丈夫ですね。死なせる心配はありませんが、
> どんだけ大きくなるのか、ちょっと怖いです^^;
でかくなりますよう。

limeさんって、てんねん?

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