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あなどれない箱


 箱は、概ね開けなければ中身が見えません。
 うれしいプレゼントが入っていることもあるけど、
 開けて悔しい玉手箱、ということもあるわけです。

 「箱」といったら思い浮かべた箱が三つありました。
 まず、パンドラの箱。
 ギリシャ神話に出てくる有名な、あの箱です。

 プロメテウスが天上の火を盗んで人間に与えたことに怒ったゼウスは、
 火の恩恵を思い知らせるために、美しく魅力的な人間の女を作らせました。
 パンドラです。
 火の恩恵と相殺されるのが女って。オイオイ。
 古代ギリシャ人は、女を相当厄介な存在だと思っていたようです。
 それってどーなんでしょう。
 女の身としては、納得しがたいものがあります。

 手みやげに、決して開けてはいけないと箱を渡して、
 プロメテウスの弟エピメテウスに送ります。
 開けるなと言われれば開けたくなるのが人情です。
 浦島太郎は、絶望に打ち拉がれるまで玉手箱を開けませんでしたが、
 パンドラは「あらあ、だって気になるわよね」と開けてしまいます。
 うん、厄介かもしれません。

 箱からは、ありとあらゆる厄災が出てきちゃいます。
 あわてて閉めたので、箱の隅に「希望」だけが残りました。
 そういうお話です。

 この世の厄災は、女のせい?
 んなわけ無いだろ! と言いたい。


 「星の王子様」に出てくる箱も気になります。
 飛行機乗りの「ぼく」が砂漠に不時着したときでしたっけ、
 星の王子様に、羊の絵を描いてと言われ、描いてはみたものの、
 「そんな羊じゃない」と難癖をつけられたあげく、
 面倒になって描いた箱です。
 その箱には、小さくて長生きする羊が入っているらしい。

 箱は、時に、オールマイティの力があるらしい。
 いいんかい。


 よく分からないのが、猫が入っている箱です。
 シュレディンガーが入れたらしい。
 量子力学の思考実験らしい。
 猫の他にも、ラジウムとガイガーカウンターも入っているらしい。
 おまけに青酸ガス発生装置まで入っているとか。
 物騒な箱なのです。

 粒子の確率分布と観測結果の矛盾が問題らしい。
 重ね合った状態と確率解釈の問題だったりするらしい。

 箱を開けてみるまで、猫の運命は分からない。南無。

 
 あなどれぬ 箱を眺めて 夢一夜  (しのぶもじずり)


「えっち」について★★★何を考えているのでしょう 謎です

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コメント
3786: by sado jo on 2017/04/23 at 13:43:01 (コメント編集)

「パンドラの箱」には、善きも悪しきも全て詰まってますね。
ところがその分別は人間が行ったもので、本当の所は善悪など詰まってはいなかったと言うのが真実です。
その真実は、量子論で言う「シュレディンガーの猫」の箱の例えで明らかに証明されてます。
つまり、正しいか?間違ってるか?は観測者の主観的な観測の結果による。
自分が幾ら正しいと言っても、相手側から見れば間違ってる…故に事象の水平線から望むなら、全ては相対的な関係にあり、神と悪魔は同等の存在で、正義と悪も同じものになります。
確かに我々を閉じ込めたこの世と言う箱は恐いですね(笑)

3787: by める on 2017/04/23 at 21:54:20

しのぶさん こんばんちーっす

「脳という箱」もやっかいです。
頭でわかっていること、所謂理性的な思いも、
それとは相容れない衝動的な感情も、
物質としての脳という箱に入っているんですよね~

3788: by 物理屋本舗 on 2017/04/24 at 05:45:55 (コメント編集)

いや、しのぶもじずりさん、なかなかに博学ですねー。
パンドラの箱の話、詳しくはそんな話だったとは知らなかった。
星の王子様も、お話としてワケが分からなすぎて、何とも・・・
ちなみに、シュレーディンガーの猫ですけど、
これは「箱を開けてみるまで猫の運命は分からない」
というお話ではなくてですね。箱を開けて見てみるまで、
猫は「生きていると同時に死んでいる」という
意味不明な状態にある、というのが主流の解釈です。
実際この話、常識的解釈の枠内にある
「箱を開けてみるまで猫の運命は分からない」
という解釈を否定するためのものなんですよね。頭ポーン!です。

3789:Re: sado jo様 by しのぶもじずり on 2017/04/24 at 10:26:51 (コメント編集)

確かに、良いも悪いも人間の尺度でしかないですよね。
大いなる宇宙の知恵でみれば、良いも悪いも簡単には決められない。
それどころか、たいした問題でさえないのかもしれません。
あら、これって、般若心経だわ。

3790:Re: 脳 by しのぶもじずり on 2017/04/24 at 10:30:59 (コメント編集)

める様 いらっしゃい。

脳ですか。
謎の箱がもう一つ。
まだまだありそうな予感が……。

3791:Re: 物理屋本舗様 by しのぶもじずり on 2017/04/24 at 10:54:40 (コメント編集)

すいません。「星の王子様」を読んでいない方には説明不足でしたね。
飛行士の「ぼく」と星の王子様の出会いのシーンです。
はじめに「ぼく」は、帽子のような絵を描きますが、
実は子どもの頃に描いたゾウを飲み込んだウワバミを描いたものでした。
でも、何も知らずにみれば帽子に見えます。
王子様は、ゾウを飲み込んだウワバミじゃなくて、羊を描いて欲しいと再度ねだります。
羊を描きますが、王子様の気に入りません。
そんな弱そうな羊じゃなくて、長生きしそうな羊を描いて、と言われて面倒になった「ぼく」が描くのが箱なのです。
王子様は喜ぶ、というシーンです。

「星の王子様」の主題ともいわれる有名なシーンなのです。
大切なものは、目に見えない?

「シュレディンガーの猫」は、間違ってましたね。
そうそう、重ね合った状態と確率解釈でした。
二重スリットの粒子通過実験までは、面白いと思いましたが、
猫の入った箱は、やっぱり分かってなかったみたいです。
ご指摘ありがとうございました。

3792:こんばんは~。 by ☆バーソ☆ on 2017/04/24 at 19:43:45 (コメント編集)

あらー、面白そうなテーマです。
こんなの、好きです。書きたかったです。(笑)

私がすぐ思い出す箱は「契約の箱」。
旧約聖書に記されている「十戒」を収めた箱です。
アーク(聖櫃)と訳すと、インディ・ジョーンズ の
映画『レイダース/失われたアーク』を思い出します。
この「契約の箱」の概念は、日本の「お神輿」と酷似してますね。

個人的に欲しいのが「玉手箱」「千両箱」「ドル箱」。
苦手だったのが「跳び箱」。
遠慮したいのは「豚箱」「お払い箱」。
縁があったのは「箸箱」と「貯金箱」と「弁当箱」と、
「びっくり箱」と「下駄箱」もありました。
あまりたいしたことないですね~。
シュレさんとパンドラさんにはかないません。(笑)
しのぶもじずりさんは「箱入り娘」だったんじゃないですか。(^_-)

3793:Re: ☆バーソ☆様こんばんは~。 by しのぶもじずり on 2017/04/25 at 17:52:30 (コメント編集)

> こんなの、好きです。書きたかったです。(笑)
どうぞどうぞ。
パクったなんて言いませんから。
☆バーソ☆さんの箱も面白そうです。

私も「跳び箱」は苦手でした。
角で内股をこすって怪我をしたことがあります。
飛び込んだり、前転は平気だったのですが、開脚飛びは怖くてできなくなりました。

「豚箱」のお世話になったことはありません。
取調室の経験はあります。
「賽銭箱」は、そこそこ馴染みがあります。
あっ、そういえば、近頃「募金箱」を見かけない気がします。
街頭に立つボランティアが減っているらしいです。

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