RSS

ありがちなこと


 先日の朝のテレビ番組で、いじめの話題を取り上げていました。
 そのとき、司会のイノッチが言いました。
 「僕の友人に、先生にいじめられたと言ってる奴がいる」

 うんうん、珍しくもないことです。
 けっこう居ると思いますよ。
 おそらく、教師は無自覚でしょうけどね。

 学級と言う集団で、教師は、良くも悪くもヒエラルキーのトップです。
 広い意味では、いじめのほとんどは、教師のせいと言えなくもないでしょう。
 いじめっ子が軽いいじめをした時、教師が見て見ぬ振りをすれば、
 いじめっ子は、いじめてもかまわないのだと判断します。
 子どもは、大人の顔色を読むのが得意です。
 たしなめたとしても、本気か指導要綱にそったマニュアルか見抜きます。


 近所の子どもが小学生の時です。
 授業参観に行った母親が、校内で息子に会っていた時、担任が声をかけてきました。
 すると、その子はとっさに母親の後ろに隠れたらしい。
 担任は、困った顔で首を傾げ、
 「なぜか、いつも逃げられるんですよ。どうしてかしら」

 子どもも一人の人間で、それぞれの感性を持っています。
 苦手だったのでしょう。相性が悪かったのかもしれません。
 人間同士なら、そういうことがあっても、不思議でもなんでもありません。

 この場合は、教師が不思議がるだけで、特に何もしなかったから、
 問題になることはありませんでしたが、
 教師が、無理に近づいて、
 その子にばかり手伝いをさせたり、よけいにかまったりすると、
 子どもにとって学校は辛いことになります。
 嫌がらせをされてると思うかもしれません。

 教師から見て、子どもは児童か生徒であり、
 それぞれに感性を持つ人間だということを忘れがちになったりしませんか。

 そういう、大人から見ればささいなすれ違いでも、
 一日の大半を学校で過ごす子どもにとっては、大問題だったりするんじゃないでしょうか。



 今は立派なオッサンになっている人が居ます。
 子どもの頃から柔道をやっていたそうなので、ガタイも立派です。

 高校の時、柔道部の顧問をしていた教師が、出会うたびに殴ったらしい。
 どんなにいやがっても殴ったらしい。
 どうやら、教師は親愛の情を表しているつもりだったらしいけど、
 殴られてうれしいはずも無く、
 まして、練習でも試合でもなく痛い思いをするのが本当に嫌だったけど、
 教師は殴り続け、卒業したときはうれしかったらしい。
 だから、同窓会にもずうっと行かなかった。

 柔道でも良い成績を残し、充分大人になった彼は、
 友人に誘われて、卒業から何十年ぶりに同窓会に出席しました。
 しかし、件の教師が現れて、やはり殴ってきたという。
 生徒たちは、それぞれに社会で活躍する立派な大人になっており、
 それなりの地位を築いていたりしていたけれど、
 教師は何も変わっていなかったんでしょう。
 彼には、怒りしかなかったみたいです。
 それきり、二度と同窓会に行くことはなかったんだとか。

 さらに年月が流れ、仕事に成功し、経営も順調。
 とある団体の代表にもなっていた彼のところに、
 何の因果か、客としてその教師が現れました。
 さすがに殴らなかったものの、
 彼を頼りにしている人々の前で、
 教師は彼を小僧扱いしたんだそうです。
 いやはや。
 そこで緊急事態が発生し、彼がてきぱきと事態を収集する様を見て、
 教師はやっと態度を変えたらしい。

 教師って、ほんと世間知らずな人が多いです。
 その教師は、爺になるまで気づかなかったらしいです。
 生徒はそれぞれが立派な個人であり、
 教師の勝手な思い込み通りに都合のいい生き物なんかではないことに。
 爺になっても、本当に気づいたかどうか、分かったもんじゃないですけどね。


日本語脳★★★有名歌手の担任

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
3754:おはようございます by ☆バーソ☆ on 2017/03/04 at 09:20:33 (コメント編集)

小学生のとき、学級委員たちの集まりの席で、私のクラスについて、
授業時間中に窓の外に出て遊んでいる生徒がいた、だらしない、
と違うクラスの委員が発言しました。私は黙っていました。

そうしたらあとで、そのとき臨席していた担任から、クラスのみんなの前で
事実じゃないのになぜ黙っていたのか、とお尻を叩かれ、ひどく叱られました。

でもその発言は正しいのです。担任の先生はよく授業時間を延長するため、、
こちらの休み時間が他のクラスの授業中になることがよくあったのです。
その頃は、先生に口答えするなんてことは夢にも思わなかったので、
言い訳もしなかったのですが、そういう齟齬ってよくありますね。

この近所の子供さんの先生も不思議がらずに、子供に優しく訊ねてみたら
よかったのです。そうしたら誤解があったと気付いたかもしれません。
ともあれ上にいる人は下にいる人に怖がられないようにしてほしいものです。

3755:Re: ☆パーソ☆様 おはようございます by しのぶもじずり on 2017/03/04 at 10:53:06 (コメント編集)

☆パーソ☆さんも割を食っちゃいましたね。
担任が臨席していたなら、自分で説明すればいいじゃん。
生徒に言い訳させようなんて、ずるいです。

自分で説明して、事情は色々あるんだから、安易に他人を非難しないようにと教えれば、良い教師なのにね。
そんなことだから、大人はずるいと言われちゃうんだ。

人間同士なら、齟齬も誤解も発生します。
それを教師が粗雑に扱い、マニュアル対応だったり、大人のごり押しを通したりすると問題が大きくなるんじゃないでしょうか。
子どもにだって、当然ながら言い分があります。

近所の子は、アレで良かった気がします。逃げていればよかったんですから。
小学校低学年の男の子って、身体はどんどん賢くなっていくのに、言語能力はまだまだおバカだったりしますから、訪ねられても、上手く説明できなかった可能性が高いです。
子どもの本音を引出すには時間と根気が必要ですが、教師は忙しそうです。

3756: by sado jo on 2017/03/05 at 13:23:50 (コメント編集)

子供の時間は未来に向かって進むが、大人の時間は過去に向かって流れます。
それが成長する者と、老いてゆく者の違いです…いやはや(笑)

3757:Re: sado jo様 by しのぶもじずり on 2017/03/05 at 19:46:27 (コメント編集)

実際、子どもを教えるのは大変でしょうね。
子どもは成長しますから、将来首相になるかもしれないし、ノーベル賞を取るかもしれないし、世界を救うかもしれないし、教師の責任は大きいです。
がんばって欲しいものです。

3758:新人でも教師は先生 by miss.key on 2017/03/05 at 22:16:18 (コメント編集)

教師は教師となった時から先生です。新人でも先生です。そして先生の立場でしか回りと接する事はありません。増して子供たちは常に下の立場です。教師ほど人間的に成長しない人種も無い。と、とある人が言うてました。それも極端だとは思いますが、あながち間違ってもいない気がしますな。

3759:Re: 新人でも教師は先生 by しのぶもじずり on 2017/03/06 at 18:09:14 (コメント編集)

miss.keyさん こんちわ。
毎年同じ資料で授業をする先生もいますわね(笑)
子どもに教えられることもあるんですけど、気にしなければ変わらないことも出来るでしょう。
<ある人>と同じことを思う人はけっこう居そうです。

3760:管理人のみ閲覧できます by on 2017/03/07 at 20:16:15

このコメントは管理人のみ閲覧できます

3761:元教員として by 小だぬき on 2017/03/08 at 09:40:44 (コメント編集)

退職して「教師の常識、世間の非常識」が 本当だったと実感しました。役所の手続きや民間労働の厳しさを観念でしか理解していなかった・・・。
教え子達の心に傷をつけていないか 振り返らなければならないです。

3762:Re: 鍵コメ様 by しのぶもじずり on 2017/03/08 at 16:30:31 (コメント編集)

大変でしたね。
全世界のいじめを失くせと言われたら無理でしょうけど、たかだか30〜40人の集団なら、大人が本気になれば、なんとかできそうな気もするんですけどねえ。

本来、人を教え育てるというのは、とても難しく大変なことなのだと思います。
だから、昔は、教師は聖職といわれました。
安易なサラリーマン感覚でこなされても困りますよね。
教師は、自分の人格を磨いて欲しいです。

それはともかく、嫌な思い出は、少しは自分の肥やしになったかもと思って、難しいとは思いますが忘れましょ♪

3763:Re: 元教員として by しのぶもじずり on 2017/03/08 at 16:44:23 (コメント編集)

小だぬき様こんにちは。
教師は完全無欠じゃなきゃいけないということはないと思います。

教師にでもなるか、教師にしかなれないなという、
いわゆる「でもしか先生」にも、生徒に信頼される先生はいました。
要は自覚、覚悟の問題なのではないでしょうか。
そこは、どの職業も同じでしょうけど、相手が子どもだから、油断しがちなのかも。

3767: by sado jo on 2017/03/11 at 13:50:35 (コメント編集)

弱点を自覚して向上心を持つ事は、成長する為のトリガーであり、故に進化して生き残る基となります。
鋭い爪や牙を持たず、角もない弱い生物は、弱点を補う為に脳を発達させて地上最強の生物になりました。
その弱点こそが、その人の将来を…或いは種の未来を開く鍵になる。弱点を馬鹿にする者は滅び去りますよ^^

3769:Re: sado jo様 by しのぶもじずり on 2017/03/11 at 18:22:58 (コメント編集)

弱点を克服したことを武器にして大成功をする人が、たまにいますよね。
吃音からギリシャ一の雄弁家になったデモステネスとか。
身体が弱く病気がちだった松下幸之助とか。
野球が苦手だった新庄剛志(笑)とか。

目に見える才能は、ダンジョンの浅い階層にある宝箱。
弱点は深層に眠る宝箱。
なんちって♪

▼このエントリーにコメントを残す

   

プロフィール

しのぶもじずり

Author:しのぶもじずり
とりあえず女です。
コメントを頂けると、うれしいです。

最新記事

最新コメント

カテゴリ

検索フォーム

いらっしゃ~い

らんきんぐ

よかったら押してね
 にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ にほんブログ村 小説ブログへ
 

リンク

このブログをリンクに追加する   リンクフリーです

おきてがみ

FC2以外のブログからお越しの方、クリックで足跡が残せます。
「ことづて」は機能していませんので、ここにはコメントは残せません。

RSSリンクの表示

QRコード

QR

月別アーカイブ

フリーエリア