2020年08月のエントリー一覧
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昨日は七夕
昨日八月二十五日は、旧暦の七夕でした。 天気は良かったので、年に一度のデートは上手くいったかしら。 ロマンチックを気取ろうとしても、都会の空に天の川なんて見えないぞ。 長いこと見てないなあ。天の川。 ...
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やったね
戦後75年 8月15日を中心に、戦争を振り返った番組をいくつもやっていました。 75年間 日本は戦争をせずに済みました。 この調子で、これから200年以上は平和に行きたいものです。 江戸時代の265年を抜きたいね♡ ...
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生き残った兵士とねずみ男
「日本人のお名前」というTV番組を見ました。 テーマは、妖怪の名前。 今流行の「アマビエ」は、「アマビコ」の「コ」を「エ」に書き間違えた。 というい話から、カッパは日本各地に様々な名前で伝えられている妖怪だという流れ。 そして、妖怪と言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」 出演者がお気に入りの妖怪の話になり、 水木しげる氏の家族のインタビューになった。 そこで、衝撃の証言が! 水木しげるは、鬼太郎を馬鹿にして...
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短編 早見先生 (六)
私たちは、こっそりとロシア兵をロ助と呼んでいた。 まあ、馬鹿にした言い方だな。 大胆な奴がいて、ある時大声で「おーい、ロ助」と言いやがった。 わあっと思ったが、 ロシア兵は「ンフー」と機嫌良く返事をした。 ロシア語で、ロシア人を「ロフスキー」というんだ。 聞き間違えたんだろうな。 ちょっと発音が悪いな、くらいに思ったのかもしれない。 それからは、みんなでロ助と言い放題だった。 便所掃除の他に、倉...
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短編 早見先生 (五)
真面目な音楽の授業があり、 学校行事があり、 試験期間があり、 そんな合間に、シベリア抑留の話もあった。 収容所と違い、ソ連兵の兵舎はちゃんとしていた。 捕虜は兵舎の掃除をさせられることがあった。 私は、将校の使う便所の担当になったことがあった。 掃除をしていると、女将校が入ってきて用を足した。 捕虜の日本人なんか、男とも思ってないんだろうな。 平気で用を足した。 ちゃんとした建物だといっても、...
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短編 早見先生 (四)
手を抜き放題の音楽と捕虜生活の話が、二年十三組では馴染みになった。 ある日、私たちは列車に乗せられ、移動することになった。 長い移動だった。 途中の駅で、他の部隊の捕虜が合流した。 長い長い移動の末に着いたのは、シベリアだった。 列車を降りてから、さらに徒歩でずいぶんと歩いた。 その途中で気がついた。 兵士の男どもに交じって、少数だが男装した女の人が居た。 逃げる時に襲われないようにだと思う。 ...
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短編 早見先生 (三)
夏休みが明けても、二年十三組の音楽の授業は相変わらずだった。 身に付くとは思えないゆるい授業をそそくさと終わらせて、 早見教諭はお話を始めた。 捕虜になった私たちは、 鉄道の駅がある町に移動させられ、待機させられた。 その後どうなるのか、さっぱり分からない状態で何日も待たされた。 その間、上官の命令で、毎朝庭で天付き体操をした。 今思うと、良い思いつきだったと思う。 敗戦で混乱する兵の気持ち...