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2014年12月のエントリー一覧

  • 年末のご挨拶

    本年中は ありがとうございます。ご訪問いただいた皆様応援してくださった皆様「物語とか雑文とか」は皆様に支えられていると感じています。皆様にとって新しき年が より実り多い良き年になりますよう お祈りいたします。...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−10

     うっかり バラバラにして元に戻し損なった立体模型を 思い浮かべながら、 迷わず一直線に さっきまで居た場所に進んだ。 立体模型は 全体の構造が把握できるから、 平面図より何倍も判りやすい。 そして、 煙が出ていた場所に通じる扉を開けながら、 大声で叫んだ。「鈴木さーん。 鈴木さん 何処に居るのー」「た、 助けてー」 引きつった声が聞こえる。 やっぱり ここに居た。 遠くはないが、 さっきより煙が増えていて...

  • 無線LANにしたの

    無線LANにしたら、接続が不安定になりました。全然つながらなくて、焦ったぜ。...

  • 苺のショートケーキとレモンティー

     とあるネット小説を読みました。 登場人物たちの名前は カタカナです。 王子様とか騎士とか出てきます。 メイドと執事も出てきます。 移動手段は 馬車と馬。 電気製品は無さそう。 舞台は、 中世ヨーロッパ風らしいです。 甘い物好きの王子様のティータイム。 苺のショートケーキと レモンティーが登場しました。 ちょっと待ってください! 苺のショートケーキは、 日本のお菓子ですよ。 レモンティーは、 アメリカ生...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−9

    「この家で暮らすのは、 大変だね」 誰かが 小声でぼそりと呟いた。「そうなんだよね。 だから 分かりやすい場所にある部屋しか使ってないんだ。 新築祝いに 若い連中を呼んで 宴会をやったらさあ、 勝手にうろついて 行方不明になるバカヤロウが続出してさあ。 宴会どころじゃなくなったのよ。 後半は 捜索隊を組んでの救出作戦に いそしむことになっちゃってさ。 翌日までかかっちゃって もう大変。 今日は、 俺も ほと...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−8

    「何処から説明すればいいのかな。 俺が家を建てたい って言ったら、 ある人から 烏帽子丸さんを紹介されたわけよ。 いま売り出し中の建築家さんで 人気急上昇中だからってさ。 そしたら、 絶対に良い物を作るから 任せて欲しいってんで、 俺も太っ腹なとこ見せようと思ってさ、 任せちゃったわけさ。 で、 こんなのが出来たんだわ。 目指したのは 『まじない師の森』なんだってさ。 このまじない師の森がさ、 迷いの森な...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−7

     人気お笑い芸人、ボラボラ坊ちゃんの大豪邸は 星来の家の近くに在った。 ということは 慎ましい我が家にも案外近い。 カラクリンでひと走りだ。 鈴木愛助手は 復活して同行しているが、 デートを優先した欠席者が一人いて、 白星屋の時と同じく 総勢十二人で見学することになった。 豪邸は外観も独創的だ。 明度も彩度も低い色で統一されているので、 全体に黒っぽい。 そこかしこに 有機物を彷彿させる ゆがんだ曲線が多...

  • 犬派のねこまんま 34である

    <ハトとの攻防> 我が住処のマンションが、 ハトに迷惑していた時期がある。 多数のハトが マンションに集まってきていた。 奴らは、 世間から甘やかされているせいか、 甚だ図々しい。 第一に、 糞害である。 ベランダを 糞だらけにする。 しばらく気がつかなかった家では、 積もるほどに糞だらけにされて、 すっかり色が変わってしまった。 落ちない。 また、 エアコンの室外機や ボイラーの陰に、 巣を作られた家も...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−6

     悲鳴を合図に、鉄柵からほとんど身を乗り出しかけた男の腰に手を伸ばし、 ベルトをつかんで 問答無用に投げ飛ばした。 人工芝の山に うまい具合に飛んで行く。 大成功だ。 …… 多分。 男は目を回して倒れているが、 死んではいないと思う。 店員が駆け寄って行ったのを見て、 係わり合いを避け、 店の奥に急いだ。 途中で、 背が高くならない矮生コスモスの鉢を見つけて つかんだ。 三十センチくらいにしか伸びないように...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−5

     約束しても 守るのが難しいことってある。 災難は いつだって向こうからやってくるのだ。 翌日、 ちょっとした事件発生。「あんた暇そうね。 買い物に行ってくれる?」 母から声がかかった。 自室で 課題を片付けようと机に向かっていて、 決して暇だったわけではない。 しかし、 どんなに本人が忙しい思いで頑張っていても、 傍目(はため)からは 暇そうにしか見えない というのが 私の重大な弱点らしい、 と最近気が付...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2−4

    「でも、 もててる感じが全然しないんだけど」「もてるというのとは 少し違うと思うが、 ……ごめん。 子どもの頃から ユンを独り占めしたくて、 近づいてくる奴らを こっそりと追い払っていた。 あまりに無防備で、 誰にでもホイホイと付いて行きそうだったしな。 知り合いの中では、 ユンは私のものだ という噂が定着している」 吃驚した。 もちろん知らなかった。 星来は大好きだけど、 私が星来のものって、 ど、ど、ど...

  • 犬派のねこまんま 33である

    <私はネズミを殺したことがある> 小学校の二年か三年の事だった。 我が家に ネズミが出現した。 穀倉地帯のド田舎なので、珍しい事ではない。 母は ネズミ取りを仕掛けた。 かかった。 さて、そのネズミである。 捕まえたは良いが、 ネズミ捕りの籠の中で生きている。 最終的に、 殺さなくてはならぬ。 全くの野生であり、 可愛いとも思えず、 ペットにする気はないし、 せっかく捕まえた 迷惑な奴であるからには、 逃...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2-3

    「えーっ、 こんな真昼間に幽霊?  やだあ、 何処、何処」「猟犬だ」 反射神経で振り向くと、 身を隠そうとして間に合わなかった 平題箭記者がいた。「イーターツーキーさーん。 お買い物ですか」「明らかに違うな。 どう見ても不振人物だろう」 星来に指摘されて、 女記者が諦めたように近づいてきた。「まったく目ざといわね。 あれからどう?」「元気にやってます。 おかげさまで 鈴木助手も職場復帰を果たしました」「...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2-2

     目当ての物を探しながら、 軽い興奮状態で 店内をぶらつき、 様々な紙板が並んだ棚の前に 通りがかった。「前から気になってたんだけど、 これって何に使うのかなあ」 なんとはなしに聞いてみた。 すると、 近くに居たおしゃべり店員が 勝手に説明を始める。「立体模型を作るのに利用されています。 主に 設計事務所のお客さんが多いですね。 立体複写機を使うと 一部変更でも全部作り直さなくてはなりません。 高くつきま...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 2-1

     付けっぱなしのテレビから ワイドショーが流れていた。 コメダワラ事件から 半月近くも経過していたが、 捜査に進展が無いことを 番組に出演している解説者が非難している。 特徴のある事件ほど 手がかりは残りやすいものだが、 これほど特異な事件だというのに 捜査が行き詰っているのは、 警察に問題があるのではないか。 捜査官の能力を疑う。 と散々だ。 格好ばっかりつけていて、 達磨坂警部は無能だったらしい。 ...

  • 年中行事の盛衰あれこれ

     気が付いたら十二月です。 お坊さんたち、 走ってますか~。 師走の『師』は、 先生の事ではなく、お坊さんの事らしいですね。 法師の「師」なのでしょうか。 年末に、 一年の無事を、ご先祖様に報告とお礼をして、 お経をあげてもらい、 新年を迎える準備をするんでしょうね。 現在は、あまり聞かない風習です。 廃れちゃったのでしょうか。 キリスト教徒の少ない日本なのに、 クリスマスが年末の一大行事になりました...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 1-17

     そこに バタバタと入ってきた人物がいた。 ビン底眼鏡の 干からびたおばさんである。 一つ瞬きをして、 こう言った。「……オノコロちゃん。 私、 何をしに来たのかしら」「さあ、 もしかして 講義の資料を取りに来たのでは。 私はオノゴロです。 コロではありません。 何度言ったら 分かってもらえるのでしょうか」「ああ、 ではゴロちゃん。 ありがとう。 多分そのようだ。 ちなみに 私は昼飯を食べただろうか」「ガッツリ...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 1-16

    「大きさや重さは どのくらいですか」「一人で持ち運びが出来ます。 教授は 変なところに凝り性で、 実験用の試作品だというのに、 機能的で小型に納めてあり、 扱いやすく出来ています」 達磨坂の質問に、 助手は 両手を肩幅より少し広めに上げた。 しばらくやり取りを聞いているうちに、 だんだん話が見えてきた。 コメダワラ作品を調べたところ、 驚異的にきれいな切り口から、 ここで開発中だった 超高周波切断機 と判...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 1-15

    「お待たせしました。 おや、 虚維さんていいましたか、 お嬢さんも ご一緒でしたか」 達磨坂警部がやって来た。 私の顔を見て、 続けて何か言いたそうにしたが、 間をおかず、 もう一人が出現した。「警察の方々ですか」「はい、 私が達磨坂です。 こちらが 捜査に協力を頂いている 胡枇の木芸術大学校の加太和布教授と 優秀? なお弟子さんです」 微妙な疑問形で紹介された。「助手の 淤能碁呂(おのごろ)と申します。 ...

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