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2014年10月のエントリー一覧

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 1-3

     細身の長身を包むのは、 仕立ての良さそうな シルバーがかった明るいグレイのスーツで、 胸には 真っ赤なポケットチーフが覗いている。 くせのある柔らかそうな髪が ふわりと揺れた。 薄い色の入ったサングラスで 目の形は分かりにくいが、 細く通った鼻筋と 薄い唇。 警察車両から降りたからには 警察関係者なのだろうけど、 絵に描いたようなキザ男くんだ。 何者なんだろう。 ぼうっと見ていたら、 隣から怪しげな声が...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 1-2

    「あれっ、 鈴木さんが来てないみたいですけど」 誰かが言った。 見回してみたが 確かに居ない。 鈴木愛という変わった名前の助手だが、 とっても真面目な人で、 遅刻するなんて本当に珍しい。「あら 言わなかったかしら。 彼女はお休みよ。 昨日 学内で変な事件に巻き込まれたとかで、 熱出して寝込んじゃったんだって」 教授の言葉に、 全員の目が私に向いた。「えっ、 やだ。 私のせいじゃないよ。 私だって よくわかん...

  • 地球は一つじゃ足りないらしい

     絶滅危惧種が 大変な勢いで増えているらしい。 原因の一つは 温暖化らしいけど、 人間が増えすぎていることも原因らしい。 生物を含めて、 地球の資源がピンチですよ。 一年半くらい前の記事で、 全人類が アメリカ人並みの生活をするには、 地球が三個必要らしいと書いたけど、 先日聞いた話では、 もっと進んだらしいです。 全人類が 日本人並みの生活をするには、 地球が二個半必要らしいけど、 アメリカ人並みに生活...

  • 早いもので、菊の季節です。

     早いですねえ。 暑い暑いと言ってたと思っていたら、 菊が咲いていました。 なんともはや、あっちゅう間です。 あと二ヶ月ちょっとでお正月! 同じ菊ですが、二種類載せてみました。十月の薔薇★★★赤いです...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 第一章ー1

     胡枇最大の百貨店 星白(ほじろ)屋前の広場に、 息せき切ってたどり着いたときは、 集合時間ぎりぎりだった。 早めにやって来た 開店を待つ客たちが、 すでに三々五々集まり始めている。 定休日開けの乙日だから、 星白屋の催事が新しくなるのを目当てに、 いつもより人が多い。 屋上から 『コメダワラ・リュウの世界』 と開催日程が派手に書かれた 垂れ幕が下がっている。 催し物のお知らせは 常時 大きな電光掲示板に流...

  • 災害大国日本

     天気予報で、台風の進路予想図を見る度に思います。 よくもまあ、見事に日本列島を縦断してくれるものだわ。 台風は、そんなに日本列島が好きなのか! たぶん、好きなんでしょうねえ。 日本に起こらない災害は 竜巻くらいだと言われていましたが、 最近は 竜巻も起こるようで、たいがいにして欲しいものだと思います。 日本列島は ユーラシアプレートと北米プレートに 半分ずつ乗っかっていて、 太平洋プレートと フィリ...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 序ー5

     乙(きのと)日の午前中はぶっ通しで加太和布先生の授業なのだが、 美術館は休日の翌日に当たる甲(きのえ)日が休館なので、 乙日から始まる展覧会を見物する課外授業になることがままある。 テレビ関係を含めて各方面に顔が利く先生は、割引券や只券を大量に入手可能らしく、 それは有難いのだが、見に行く展覧会は玉石混交である。 とにかく何でも見て、自分の目を養えというのが教えだ。 「コメダワラ・リュウの世界」は大...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 序-4

    「いえ、 もう無いわけではなく、 はじめから無いんです。 すいません」「あら、 人気があるから 割引券を出していないのかしら」「あります。 ありますが、 ウチでは扱っていないんです。 申し訳ないですけど、 他を当ってみてください」 いつも余計なことまで言う店員の歯切れが悪い。 隣で 星来がくすりと笑った。 何なのだろうと星来を見ると、 こっそり耳打ちされた。「店長が嫌いなんだね。 コメダワラのことを。 先月...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 序ー3

     ここ真秀良国の南に位置する 胡枇の町は新しい。 昔 乾燥した砂ばかりの荒地で、 たった一つの泉と 胡枇の木が一本生えているだけの、 なあんにも無い土地だったらしい。 そこに 何もかもを新しくでっち上げた人工的な都市だ。 現在は首都になっている。 乾燥した砂地を掘ってみたら、 安定した硬い地盤が在ったのを これ幸いと利用したという。 だから 名前が胡枇になった。 せっかくだから もっとカッコいい名前にすれ...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 序ー2

     星来とは、 初等学校に入学した五歳の時から 仲良しだ。 初等学校の六年間と 上級学校の五年間を ほとんど一緒に過ごし、 専門大学校まで一緒になった。 人生十六年の内、 十一年を共に過ごしている勘定になる。 よく、 美人の隣には引き立て役のブスがくっついている といわれる。 確かに、 星来は誰が見ても とびっきりの美形である。 しかし、 自分をブスとは思いたくない。 毎日鏡で出会う顔には、 それなりに愛着が...

  • 十月の薔薇

     秋になったら ピンクが濃くなりました。 万華鏡バージョンも一緒にばちが当たりませんように★★★早いもので、菊の季節です...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 序章ー1

    「歌手になりませんか」 突然目の前に現れた男が、 街中で声をかけてきた。 悩む必要はない。 私ではない。 一緒に歩いている 星来(せいら)の方だ。 何しろ 星来は そんじょそこらのモデルやタレント顔負けの美形だ。 美の神様の傑作といっていい。 一緒に出歩くと 珍しい事ではない。 しかし、 ナンパ目当ての男はもちろん、 星来が 愛想の良い返事をしたことは一度もない。「断る」 星来がいつものように、 バッサリと...

  • ずぼらなユン、やぶれかぶれ 目次

     題名は 「ずぼらなユン、やぶれかぶれ」 で どうでしょう。(ちょっと弱気です) 砂漠の真ん中に作られた人工都市、 真秀良(まほら) の美大生ユンが 不思議現象に巻き込まれて あたふたする時、 次々と起こる怪しい事件。 めんどくさいのは嫌なのに、 ずぼらなのに、 引っ張り出さないで欲しいのに……。 突然出てきた アナタは誰!!! 今までとは 違う雰囲気になったかもしれません。    【登場人物】 序章 【1】【...

  • 短編なのにあとがき

      秘境 九十谷(くそや)が舞台です。 領地のほとんどが急峻な山と渓谷です。 その渓谷は 九十谷(くそだに)と呼ばれています。 ほとんどの方は覚えていないでしょうけど、 この地名は、 過去の作品に一度登場しています。 そうです。 過去作品よりも 時代が少し下っていますが、 その九十谷です。 九十谷を舞台に書いたら、 こうなりました。 私自身は 真面目で小心な常識人なので、 丙姫たちが どこまで面白く書けたか ち...

  • ばちが当たりませんように

     真中が 大日如来、 左が 不動明王 右が 薬師如来 を イメージしてみました。 現世利益の最強トリオ! でも、 そういう三尊像は見たこと無いかもう、 まずいかしらん。 そう思っていたら、 ありました。 ありましたよ、 このトリオの三尊像が。 密教の仏像でした。 出来がイマイチですが、 そういうことで。りんごトーストだよ★★★十月の薔薇...

  • 姫様爆走中 9(完)

     さて、 夕闇が降りると、 甲姫と平蔵の祝言が始まった。 めでたく固めの盃も済み、 祝辞が述べられ、 いよいよ宴席となった。 まずは 重臣の一人が 祝いの舞いを舞った。 毎度おなじみの演目である。 バカの一つ覚えともいう。 当人は、 これが無ければ宴席が始まらぬ と固く信じている。 和やかなうちに 祝い膳が次々と運ばれ、 ありがちな出し物が 二つ三つと進んでいき、 ほどよく酔いも回り始めた頃、 南蛮渡来の巨大...

  • 姫様爆走中 8

     しかしながら、 ついて行くのがやっとの状況では、 凶悪犯にとって 分が悪い。「おい、 娘」 立ち止らせようと声をかけたその時、 怖ろしいまでの音痴が男を襲った。 しかも、 信じられない大声である。「うわああああああ――」 腰を抜かした。 その後のことは、 何がどうなったのか分からない。 我に返ってみれば、 匕首は取り上げられ、 投げ飛ばされ、 がんじがらめに縛り上げられていた。 身動き一つできない。 耳を...

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