2014年07月のエントリー一覧
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私の文章修業 9
<物語の世界観> 物語の世界観は、 書くか書かないかは別にして、 考えておこう。 そうすれば、 途中で、 あれっ? ということにならなくて済みます。 「思考は 言語に制限される」 と番外編に書きましたが、 物語は、 世界観にも制限されると思います。 まずは場所。 西洋か東洋かだけでも、 登場人物の考え方や 生活習慣は違います。 それらは、 当然ながら、 行動にも影響を与えます。 一神教の世界では、 敗者復活...
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私の文章修業 8
<三人称> いちばん料理しやすいのは 三人称でしょう。 このブログの物語も、 ほとんど三人称になってます。 語り手が、 読者から見えない位置にいます。 移動させることが自由自在です。 地球の裏側や 宇宙の彼方にも、 一行でワープできます。 語り手は、 物語の舞台監督になったり、 カメラマンになったり、 批評家になったり、 やじ馬になったり、 主人公の応援団になったりできますが、 コロコロ変わりすぎると、 読...
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私の文章修業 7のおまけ
<おまけというか 蛇足> 複数の人物による一人称で、 次々と語り手が変わる一人称の饗宴は、 西洋の言語では、 やろうとも思わないでしょう。 一人称代名詞が一つですから、 わけが分からなくなるのは 目に見えています。 日本語だったら、 「私」「あたい」「俺」「僕」「余」「拙者」「わらわ」「おいら」「わちき」その他、 豊富な人称代名詞を使いこなして、 出来そうな気もしますが、 代名詞は、 固有名詞とは違って...
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ドラッグより冒険を
脱法ハーブと呼ばれていた物を、 危険ハーブと呼ぶことにしたらしいです。 はっきり言って、 麻薬でしょ。 麻薬の定義だって はっきりしていないのだから、 麻薬で良いんじゃないでしょうか。 人間にとって危険なものを、 「危険」と付けただけで、 ミツバやパセリと同じように呼んで いいはずが無いです。 脳内麻薬というものがあります。 現在 20種類ほどが発見されているらしいです。 ドーパミン、 アドレナリン、 ...
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暑中お見舞い
梅雨が明けたらしいです。 暑いです。 ということで、暑中お見舞い申し上げます。 冷夏という長期予報が大外れ。 皆様 お体に注意して、乗り切ってくださいませ。 ...
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私の文章修業 7
<一人称> さて、 次に一人称です。 これは 普通にたくさんあります。 シャーロック・ホームズもののほとんどは、 ワトスンの一人称です。 常識人の一人称で 奇人変人を書くと、 ツッコミが入れられます。 アガサ・クリスティ―作「アクロイド殺し」 ですが、 私は 冒頭の12~3ページ目で 犯人が分かっちゃいました。 自慢です。 一人称じゃなければ、 簡単に分かってしまうと思います。 一般に、 犯人の一人称で書か...
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私の文章修業 6
<二人称> まずは、 二人称です。 いきなり 順番を無視するようですが、 勘弁してください。 特殊な例なので、 あまり見かけません。 すぐに思いつくのは、 ジーン・ウエブスター作 「あしながおじさん」と 宮本輝作 「錦繍」です。 どちらも 名作です。 登場人物の書簡で 物語が語られます。 手紙のやり取りだけで、 本一冊分の物語を構成するのは、 魅力的ですが、難しそうです。 私は、 便せん二十枚近い手紙を書いた...
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私の文章修業 5
<人称について> 小説の書き方について書かれたものを読むと、 たいてい出てくるのが 人称の問題です。 日本語では、 あいまいです。 文法的にも、 はっきりとは区別できないらしいです。 判断する決め手は、 特に無いらしい。 【どの帝の御代でございましたでしょうか、 お仕えする多くの女御や更衣の中に、 身分が さほど高くないにもかかわらず、 ご寵愛を一身に集めていらっしゃる方が おられました。】 ほらね。...
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私の文章修業 番外編1
<日本語万歳> 始まって早々、 唐突ですが 番外編です。 人間が ものを考える時、 母国語は大事です。 画家が、 色や形で考える。 音楽家が、 音で考える。 そういうことが あるとは思いますが、 一般に、 物を考える時は 言葉によることが多いと思います。 少し前に、 たまたま 「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ」 というTV番組を見ました。 なぜ日本人は 英語が苦手なのか、 ということをやってました。...
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えのころ三昧
みなさ~ん えのころ草の季節ですよ~。 うちのベランダに、 今年も えのころ草がいっぱい生えてきました。 ランタナと合わせてみました。 えのころ草が カッコ良く立つように、 花瓶の中には、 らせん状にした針金を仕込んであります。 エヘン♪【万華鏡は長さが大事】★★★【うふふ、うさぎ?】...
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私の文章修業 4のおまけ
<「~に」と「~へ」> ☆パーソ☆さんと ヘタリーナ風鈴さん のコメントに応えて、考えてみました。 「~へ」ですが、 ゆくへもしらぬ こひの道かな 行方の 「方」ではないでしょうか。 「~の方」 という感じがします。 少し離れています。 一方、 「~に」は 近いです。 あなたにあげる。 →直接手渡ししてる感じ? あなたへ贈ります。 →郵便か宅急便、 もしくは、もっと回りくどい方法を使用。 どうでしょう。 違...
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私の文章修業 4
<ちょっとした発見> ヨシオと フツオと ワルオが レストランに行きました。 「お客様、 ご注文はお決まりですか」 ウェイターが尋ねます。 「私は、 本日のサービスランチをお願いします」 と ヨシオ。 「俺は、 スペシャルステーキセット。 ヨシオのおごりで」 と ワルオが言い、 二人は仲良く言い争いを始めます。 そして、 メニューとにらめっこをしていたフツオが、 「僕は カレーだ」 高らかに注文します。 この...
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私の文章修業 3のおまけ
<おもしろBing翻訳> 如果你给了 (本文将总在最前面),欢迎它张贴自制和杂录 》 的故事。 没有的快乐可能是更好地将赞赏,我觉得甚至有点可笑。 要杀了你的时间,请不要看。 このブログのトップ記事を Bingで<中国語簡体字>にすると、上記になります。 私は中国語が解らないので、 念のため、 さらに 日本語に翻訳してみました。 すると、 こうなります。 (この記事は常に上に)、 与えた場合 掲示される自家製の物語 ...
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私の文章修業 3
<まずは、ちゃんとした日本語> 中国語で書かれたブログさんに 訪問された事があります。 <雑文>に 引っかかったのかもしれません。(<雑記>が通じるはずです) <物語>は 日本語ですから、 たぶん中国では通じないと思います。 漢字だけど 日本の言葉です。 以前、 日本語が怪しい中国人相手に、 分かり難いところを 筆談で何とかしようとしたことがあります。 注意が必要なのは、 漢字で書く日本語です。 <値段>...
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私の文章修業 2
<ベストセラーには 方法論があるらしい> 小説の書き方についての本は、 たくさんあるようです。 ネットにも、 その手のサイトが いくつもあります。 クーンツが書いた 「ベストセラー小説の書き方」 という本があります。 かなり人気らしいです。 書評を読むと、 売れる本の書き方が書いてあるらしいです。 私は まだ読んでいません。 情報社会では 売れることも大切です。 人々が知らない事は 「無いこと」と同じらしい...
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万華鏡は 長さが大事
折り鶴を撮影してみました。 上の写真は、民芸玩具などで売っていた短い筒の万華鏡です。 下は、万華鏡専門店で売っていた長い筒の万華鏡です。 筒が短いと、シンプルに見えます。 長いと、複雑な見え方になります。 筒の中の鏡に反射する回数が違うのでしょう。 長過ぎても、ごちゃごちゃになりそうな予感がします。 どれくらいの長さにするのかが、大事なのね。たぶん。【カラーペンは……】★...
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私の文章修業 1
<作者は 読者のなれの果て> 作者は 読者のなれの果て。 そう言った人がいます。 あら、 誰が言ったのかしら。 上手いことを言います。 だけど ネットの海を漂うようになってみると、 『本を読むのは苦手で ほとんど読まないけど、 書くのが好きなので 小説を書いてみました』 という人を ちょいちょい見かけるようになりました。 初めて物語を書いた人が居たわけですから、 不思議ではないです。 私は、 そういう天才...
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謎が解けました
「富士山の見つけ方」の 「あとがき」に、 小泉八雲の小説の題名が解らない と書いたら、 ネット様が教えてくださいました。 「とある保守主義者」というのが、 その作品の題名です。 もともと物覚えが良い方ではありませんが、 すっかり忘れていたのは、 たぶん、 その題名が 気に入らなかったのも原因だと思います。 作品中に 政治的な部分は、 かけらもありません。 何故 この題名なのだ。 でも、 改めて教えて頂いた...
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私の文章修業 目次
物語を少しお休みして、 シリーズ物の雑文を掲載します。 読んだり 書いたりしているうちに、 あれこれと思いついたことがありました。 ちょこっとは 勉強もしました。 そういうことを、 ここいらで まとめてみようかなと思ったわけです。 題名は 「私の文章修業」です。 まだまだ 修業中の身でもあり、 「小説の書き方講座」 のような 大それたものにはならないと思いますが、 小説なんか書かないよ という方にも、 面...
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拉致事件と日本の事情?
北朝鮮による 日本人拉致事件が起こった当時、 それを記憶している人によると、 地方のミニコミ誌(おそらく、新潟辺りの)では、 早くから報道され、 北朝鮮が怪しい という話も出ていたそうです。 アンダーグラウンド系の雑誌では、 たまに見かけることがあったらしいのですが、 大手のマスコミは 完全無視でした。 ほとんど一行も書かなかったらしいです。 政府も 完全に沈黙していました。 今思うと、 公にするのが...
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富士山の見つけ方 あとがき
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の小説に、富士山が出てくるのがありました。 ごめんなさい。題名が全く思い出せません。 海外でひと旗挙げようとした日本人の青年が、上手くいかず、 各地を転々としたあげくに、尾羽うち枯らして日本に返って来る話です。 エンディングで、 太平洋を日本に向かう船の船底に青年が転がっていると、 「日本だぞー」という声が聞こえ、船内が騒がしくなります。 青年が甲板に上がると、見...
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富士山の見つけ方 3
「もっと 上だ!」「えー、 上だろ」「ばーか、 どこ見てんだよ。 もっともっと 上だよ」「上は空だぞ」「あっはっはっは、 空の上だよ」 笑い声に混じる会話を頼りに、 いさ子も視線を上げていった。 あった。 富士山の頂は、 青い空の真中に浮かんでいた。 ああ、 こんなにも高かったんだと思うと、 何だか泣きそうになった。 * * * 覚えていたはずだった。 富士山の高さと、 我が身の低さを...
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富士山の見つけ方 2
一日目は、 あいにくの曇り空だった。 美術館を見物し、 強羅温泉の旅館に着いた。 富士山は見えなかったが、 温泉は気持ち良かった。 焦ることはない。 旅は 始まったばかりだ。 翌日、 ケーブルカーとロープウェイに乗ったが、 ガスばかりで 景色はまったく見えず、 もちろん、 富士山の影も形もない。 温泉卵は食べ損ね、 芦の湖で船に乗り、 元箱根へ。 旧街道の杉並木を歩き、 関所跡を見物した。 もう 完全に た...
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富士山の見つけ方 1
いさ子の父親は 転勤族だった。 おまけに 家族を引き連れて旅行するのも 好きだった。 その上、 日本の何処にいても、 盆暮れには、東京にある母の実家を訪れた。 列車に乗るのが 好きだったのかもしれない。 いさ子は、 寝台車は未経験だったが、 グリーン車だって乗ったことがある。「本来、 グリーン車は 立派な大人が乗るものである。 子どもが乗る物ではい。 騒いだら、 どこの駅であろうとも 引きずりおろして置いて...