2014年04月のエントリー一覧
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馬十の辻に風が吹く 第六章―2
「お身の周りのお小さいものが、 次々と災難に見舞われていらっしゃいますな」「誰から聞いたの」 さらりと答えたのは 紅椿だ。「恐れながら、 占術に表れています」「でも それくらいの事なら、 わざわざ占わなくても 誰でも知っていてよ」「本日初めて内裏に伺いました。 まだ、 紅椿様のご様子を調べられるほどには 滞在しておりません」「あらそう。 まっ、 それはいいわ。 もう過ぎてしまった事ですもの。 あの忌々しい尾...
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馬十の辻に風が吹く 第六章―1
九練坂に住む 阿房(あぼう)という占い師が、 良く当たる とたいそうな評判を呼んでいる。 そんな噂を 内裏に運んだ者が居た。 葦若の足が遠ざかったせいで、 様々な催しが立ち消えになってしまった内裏を その話題が席巻(せっけん)するのに さほど時間はかからなかった。 たまたま 休みを取っていた下位の女官が しばらくぶりに出仕したのだが、 阿房に占ってもらっていた事もあり、 ますます過熱する事になった。 実際に ...
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色々咲いてます
ミニバラも咲きました。 ユリオプスデイジーは咲きっぱなしです。 これはランタナ。 ベゴニアですよ。問題はこれです。へんでしょ?万華鏡を落として、一部破損してしまいました。おかしな線が出ているのは、そのせいです。 ただ今修理中。【シンビジュームが咲きました】★★★【壊れた万華鏡で遊んでみました】...
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シンビジュームが咲きました
窮屈そうに見えたので、昨年思い切って株分けしました。 やり方が下手だったのか、 株分けの後の手入れが大雑把過ぎたのか、 例年ひとつの植木鉢から十数本の花が出ていたのに、 今年は二つ合わせて三本しか花がつきませんでした。 寂しいので、万華鏡越しに撮ってみました。 来年に期待します。 こっちは、あまり万華鏡らしさがありませんが。 万華鏡です。【これも万華鏡】★★★【色々咲いてます】...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―9
とりあえずは、 目の前の 雪明りの式部である。 良い人が役に立つとは限らない。 ここはひとまず ごまかしておこう。 真咲は 体勢を立て直した。「千振のせいではなく、 火事場の馬鹿力ではないでしょうか。 千振は魔法の薬ではありません。 式部様をご心配なされたあまり、 日頃では考えられない力を発揮なさったのではないかと」「まあ、 わたくしって、 つくづく罪な女ね」 ごまかされてくれた。 上機嫌の雪明りの式部...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―8
何度か遭遇しかかる度にかわして逃げてきたが、 もう どうでもいいような気がした。 ここは素直に謝って けりをつけてしまおう。 千振をかじらせるなど、 我ながら なんと可愛らしい悪戯だろう。 平和なものだ。 でもあの時、 意地悪な気持ちも確かにあったのだ。 真咲は 観念して振り返った。「真咲先生、 ありがとう」「どういたしまして。 …… え?」 何故だか感謝されている。 雪明りの式部は はっしと真咲の手を握り...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―7
それにしても 器用な猫だ。 大事に隠しておいた収集品の箱から よりにもよって 一番大事にしていた虫を選び出すとは。 …………! 猫にしては 上手く出来すぎている。「毒殺に使えるほどの猛毒を持った虫というのは、他にも あるのでしょうか」 幸真千の収集品は けっこうな数がある。 真咲は心配になった。「いや、 聞きませんな。 本来毒虫とは、 ムカデや一部の毛虫のように、 咬まれたり 刺されたりして 被害に遭うもの...
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その他の目次
恥ずかしながら オリジナル曲 【夕陽よ沈め】 【Spling Dull】 【月夜のラプソディ】 お絵かきと画像 【蛾】【デジカメを買いました。んで、テストです】【薔薇の挿し木について】【誰?】 【薔薇が咲きました】【デジカメ悪戦苦闘中】 【お花です】【小菊が咲きました】 【万華鏡】【また万華鏡】【万華鏡らしい万華鏡】【今週の万華鏡】【花】 【完全オリジナル作品】【こんなに寒いのに】【高級な万華鏡】 【違う名...
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これも万華鏡
真ん中辺の赤いのは、ベゴニアです、 うちのベゴニアは、なんだか年中咲いているような気がします。 雪の中でも咲いていたような……♪ 丈夫な奴です。【気分を変えて】★★★【シンビジュームが咲きました】...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―6
「やっぱり そうですよね。 この小鉢は 鰹節と小魚の匂いがします。 猫の好物です。 紛れて食べちゃったのでしょうか」 床下から帰還を果たした三人が、 行きかう女官たちから事の次第を知ってからも、 なかなか尾黒は見つからなかった。「ミチオシエを食べちゃったのは尾黒でしょうか」 しょんぼりしている幸真千を横眼でうかがいながら 桜子が呟いた。「たぶん。 いつもの餌が そっくり残っているそうですから、 他の物を...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―5
「殿下。 いきなり縁の下ですか」「あたりまえだ。 ふつうに目にとまる場所にいれば、 とっくの昔に 余がしゅうしゅうしている」「確かに」 裏の通り道として通った時とは違い、 今回は本格的な床下探検隊だ。 桜子と幸真千にとっても 未知の領域に踏み入った。「こんなところに なぜ御幣があるのだ」「引っかき傷だらけで ボロボロになっているわ。 どうしたのかしら。 あら、 咬み痕まで」 痕跡から推理するまでもなく、 猫...
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今日は記念日です
なんの記念日かというと、 このブログの開設記念日です。 すいません。 丸二年 が経ちました。 まっ、 我ながら 頑張ったんじゃないかと思います。 それもこれも、 訪問してくださる皆様のおかげです。 ありがとうございます。 ちょうど本日、 拍手が2万を超えました。 二周年記念日に2万超え。 うれしいです。 ちなみに、 拍手が一番多かったのが、 ダントツで トップ記事の「いらっしゃいませ」です。 2位は 「...
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ネット時代の税金はややこしい
あちこちのブログで消費税アップ関連の記事を見かけます。 国の為になるとはいえ、出ていくお金が増えるのは大変です。 でも、税金は、けっこうややこしいことになっているようです。 本社が海外にあれば、日本で商売をしていても、税金は日本に入ってこない。 アマゾンはアメリカ合衆国に本社がありますから、 アマゾンが儲けた分の税金は、アメリカに行っちゃいます。 また、消費者から集めた消費税を国に納めるのは企業...
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材料と道具が好き
子どもの頃、クレヨンは宝物だった。 以前そういう記事を書きました。 クレヨンは、言うまでもなく画材です。 そのまま描けてしまい、他に道具はいらないので、 画材であると同時に道具でもあると言えるでしょう。 わたし、材料と道具が好きなのです。 材料と道具を見ると、 何が作れるのかどうかはどうでもよく、つい、夢見ます。 ということで、当てもなく、ふらふらと買ってしまうことがあるのです。 ユザワヤや東急...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―4
「真咲―っ、 てがかりがとだえてしまった。 こうなったら すみからすみまでさがすぞ。 見つけるまでがんばる」 幸真千が拳を握って、 ひとり気勢を上げたのを潮に、 太保以は 真咲から視線を引きはがすようにして、 名残惜しそうに立ち去った。 助かった。 ひとまず胸を撫で下ろした真咲は、 太保以の後ろ姿を見送りながら 桜子に聞いてみた。「大蔵卿のお屋敷には 良く出向かれるのですか」 警備の都合上、 出かける可能...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―3
「………… ミチオシエ……。 それって、 もしかして 虫?」 太保以は、 思いっきり しかめっ面だ。「そう、 虫。 でも ただの虫ではないぞ。 すこぶるうつくしい虫なのだ。 ぴかぴかに光っているし、 まっかな帯までしている おしゃれさんなのだ」「………… 悪いね。 力になれそうもない。 それより、 そろそろ虫集めを卒業したらどうだろう。 それが良いと思うよ。 良い機会だ」「ミチオシエを手に入れたら考える」 太保以は、がっ...
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リアルBL・MLの皆様ご注意!
東京都で エイズ感染者が増えているそうです。 ほとんどが男性です。 女性の体にとっては、 ある意味 想定の範囲内の事でもあります。 なので、 膣には自浄作用が働きます。 とっかえひっかえだと 感染のチャンスが増えるし、 不健康な生活をしていれば 免疫力が衰えますので、 そういう場合は別にして、 健康な体であれば、 ある程度は感染を押さえるように出来ています。 しかし 男性同士の場合は、体にとって想定外。...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―2
「覚えていないのですか」「そうではない。 ちゃんとおぼえている。 見つけた場所が もんだいなのだ。 よそのうちだから、 かんたんには行けない」「よそのうち? 草叢や道端ではなく……」「おおくら卿のやしきで見つけたのだ。 かってに入れない」 御器齧り(ゴキカブリ)の仲間には見えないが、 家の中に出る虫なのだろうか。 真咲は真剣に考えて、 やっと飛丸が言っていた事を思い出した。『すんごくきれいだろ。 玉虫よりき...
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気分を変えて
気分を変えて、豪華めにしてみました。 キラキラです。 う~む、思ったほど変わってないかも。【たまには こんな感じでどうでしょう】★★★【これも万華鏡】...
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たまには こんな感じでどうでしょう
暗い感じにしてみました。 私の気分が暗いわけではありません。 たまにはこんなのもどうかなと思っただけです。 ばいちゃ【今日の万華鏡】へ★★★【気分を変えて】...
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馬十の辻に風が吹く 第五章―1
歌会も 絵合わせも お茶会も 管弦の夕べも、 もちろん 葉っぱを眺めて何をするのか不明な会も 片っ端から中止になった。 葦若の宰相が内裏に姿を見せないからである。 そのかわりに、 砂々姫が 熱密から持参した手土産が 内裏の后妃たちを喜ばせた。 珍しい香木や 美しい木目の木工品などであったが、 それらと共に贈られた鶯(うぐいす)が 紅椿は特に気に入ったらしい。 異国の風情を漂わせる鳥籠に入ったそれを 自ら帝に...
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馬十の辻に風が吹く 第四章―9
「首に 吹き矢が」 抑えた声で告げれば、 馬上に居たのは葦若で、 手綱を片手に持ち替えた。 尚も暴れ狂う馬の背にしがみつきながら、 空いた手で 首の辺りを探り、 吹き矢を見つけて抜くやいなや、 素早く懐にしまった。「大丈夫だ。 落ち着け」 馬に声を掛けながら 何とか鎮める。 わりと近くに居た 真央土の馬丁が駆け寄ったが、 葦若は 馬の首にしがみついて動かず、 終着地点付近から 熱密の馬丁が何人か 慌てて駆けつ...
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金魚草が咲きました。
金魚草が咲きました。 毎年、前年のこぼれ種がどこかに跳んで、 どこかしらの植木鉢から伸びてきます。 ガラスで囲ってはいないので、テラリウムとは言えないけれど、 なにも植えない土だけの植木鉢がいくつかあって、 そこに勝手に生えてくるのがあるのです。 ねこじゃらし、カタバミ、母子草、そして、この金魚草。 今年は 盆栽用の平鉢(盆栽をやってないのに、何故かある)に出ました。 雑草のカテゴリーになりつつ...