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2014年03月のエントリー一覧

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章―8

     行事と言うほどの物ではなく、 単に 熱密馬の実力を見る為であるから、 比べ馬と言っても ごく内々に執り行われた。 真央土産の馬が右、 熱密馬が左に並んで、 馬場を同時に駆け抜ける。 選ばれて許された少数だけが 馬場の両側で見守る段取りである。 終着点の位置、 真央土側には 美穂積皇子と大臣をはじめ 大納言、中納言など高位の太政官が並ぶ。 兵部卿と兵馬司の主だった面々も そちら側である。 反対に 熱密馬側...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章―7

     真咲が落ち着かない日々を過ごしているうちに、 熱密からの一団は 蛍原京に到着した。 使節団の代表は 若干十六歳の砂々姫である。 可愛らしかった少女が 四年の年月を経て、 鮮やかな大輪の花になっていた。 右の頬にある小さな泣き黒子が 艶(あで)やかな印象的を添えている。 まずは 型通り挨拶の応酬である。 辺境にある属国の美しい姫君は、 またたく間に 朝廷の人々を魅了した。 あんなに美しい姫君が 事もあろうに...

  • 今日の万華鏡

     久しぶりの万華鏡です。 一度、間違えて何もない画面をアップしてしまいました。 テヘッ、ッと笑ってごまかしてみます。【高級な万華鏡】へ★★★【たまには こんな感じでどうでしょう】へ...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章―6

     心ならずも時の人になってしまった真咲は、 噂を無視することにした。 何を言われているのかは 想像が付く。 真咲が噂をする側だったら、 古臭いなりをした眼鏡女と 美形宰相の間に縁談が持ち上がった などと聞いたら、 冗談だと分かっていても 絶対に笑い転げる。 三日は笑える自信がある。 十日くらいは 十分楽しめるかもしれない。 だから 気にしたところでしょうがない。 内裏中から注目されているから、 こっそり...

  • 間が悪いよね

     ふと気がつくと、 手が しもやけになっていました。 白魚のような手 というわけではありませんが、 赤くはれているのは 気になります。 先日書いたように、 いま 洗濯機が絶賛故障中。 新しい洗濯機は、 消費税特需のせいで、 来月にならないと届きません。 コインランドリーが見当たらないので、 手洗いしています。 まだ寒い日もあるので、 そのせいでしょうか。 しもやけなんて、 忘れていました。 ある意味懐かしい。...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章-5

    「お断りいたします」「ええっ、 そんな。 まだ何も言っていない」「嫌な予感がします」「ものすごく勘が良いのですね」「そういう事ですから。 失礼します」 真咲は 踵(きびす)を返して立ち去ろうとしたが、 回り込まれて 行く手を遮られた。「出来るだけ 迷惑にならないように頑張ります。 どうしても避けられない事態に陥った時だけ 協力してください。 お礼はします。 お望みの物はありませんか」 一番の望みは、 役目を...

  • 洗濯機がイカレてしまいました

     洗濯機が イカレてしまいました。 よりにもよって この時期にです。 近くにある電気の量販店に入って来ました。 現物を見て、 お買い物を楽しみたい派です。 お客さんは 多くは無かったのですが、 空いている店員さんが見当たらなかったので、 カウンターで、 洗濯機が欲しいのだと申告しました。 カウンターの人が 電話をかけてしばし、 やってきた店員さんに相談して無事に購入。 だけど、 配達は四月以降になるようで...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章―4

     褒めてくれるのは嬉しいが、 さすがに ちょっと違うぞと思う。 見かけだけだという自覚はある。 役目柄、 しっかり見えるように頑張っているだけだ。 それより何より、 葦若は命の恩人を妻にすると決めているはずだ。 承知しないだろう。 そうだ。 こっちは それどころではない。 皇女と皇子を狙う悪者を突きとめて 退治しなくてはならない。「あはっ、 あの変わり者っぽい先生ですか……」 ついに 変わり者呼ばわりされて...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章-3

     太保以が来て、 ひとしきり内裏が盛り上がった翌日の事、 今度は 葦若が姿を見せた。「本日は 何の会もございませんが、 ご機嫌伺いですか」 何気に問いかけた女官に、 戸惑うように答えた。「陛下のお召しです。 一応参議ですから、 政治(まつりごと)の事で…… あはっ、 冗談です。 そんなこともなさそうですね。 どんな御用でしょうか。 う~む、 見当もつきません。 御前に出れば分かるでしょう」 くすくす笑う女官を さ...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章―2

     そんな折、 葦若と 内裏の話題を二分するような人物が登場した。 石切親王こと 大蔵卿の息子 太保以(おほい)である。 帝から送られた元服祝いの返礼に やって来た太保以は、 四年前の葦若を彷彿とさせる 凛々しい若者だった。 女官たちの評判では、 大蔵卿の若い頃と良く似ているらしい。 その上、 内裏に勤める母親に、 まめまめしく文を届け、 時には贈り物を届けて、 孝行を怠らない出来た若者だ と評判が良い。 薦め...

  • 災害と公務員住宅

     もうだいぶ以前になりますが、 中心地の便利な(地価の高い)場所に 立派な公務員住宅があるのはけしからん、 とマスコミが騒いだことがありました。 一緒になって騒いだ人は、 地域の防災訓練に参加したことが無い人だったのではないでしょうか。 私は 参加したことがあります。 毎回というわけではないので、 あまり威張れませんが、 まあ、 参加したことがあるのです。 その時、 大きな災害時に、 ボランティアとして...

  • 馬十の辻に風が吹く 第四章―1

     葦若の宰相の様子が 変だ。 女官たちの間で、 様々な憶測を含んだ噂話が飛び交っていた。 参議の地位にありながら、 心配になるほどゆるーいところが 女官たちには人気にもなっていたのだが、 時折 もの思いに沈んでいる様子がうかがえるという話で、 女官たちは 寄ると触るともちきりになった。「珍しく 悩みがおありのご様子。 ふと垣間見える憂い顔も、 たまには良うございますわね」「時折 ちらりと鋭い眼差しが混じる...

  • 馬十の辻に風が吹く 第三章―7

    「それは無いわね。 みそっかすの…… あら失礼、 まだ お小さいお二人が 一人に狙われるだけでも多すぎます。 護衛に付いていたのは 安太良(あたら)と聞いています。 彼は人柄が良く、 剣の腕も悪くありませんが、 機転が利きません。 気性が真っ直ぐで 何も考えていませんから、 おそらく燃えている馬車には見向きもせずに 御者の手当てでもしていたのでしょう。 敵が 首尾を見届けようとしていれば、 馬車に乗っていない...

  • 馬十の辻に風が吹く 第三章―6

     戦いが一瞬 膠着(こうちゃく)した。 慣れている分、 真咲が わずかに早く我を取り戻し、 地面に飛びこむように転がりざま、 手近な敵の足首を斬りつける。 ふわりと身を起して腕を狙ったが、 それは失敗に終わった。 だが、 混乱しかかっていた敵は、 完全に統制を失った。「見るからに怪しい物盗り風。 しかも 五人がかりで一人を襲うとは 不埒千番。 無法を見過ごせません」 公達――葦若の宰相が、 太刀を抜き放つや 見...

  • 三年前のことが腑に落ちた件

     2011年の夏、 フジテレビに対して抗議デモが起こりました。 当時は解らなかったんですよね。 韓流ドラマが多いからって、 何故抗議デモにまでなるのか。 韓流ドラマは 一話の放映料が三万円程度の格安らしい という話は聞いていたので、 仕入れが安くて済み、 視聴率が取れるなら、 そりゃあ美味い話でしょう。 フジテレビは民放なんだし。 商売として分かりますもの。 でも、 最近 ネットで、2011年世界フィギュ...

  • 公共建造物

     トンネルの天井が落ちたりして、 老朽化が問題になっています。 物体は老朽化するし、 メンテナンスも必要です。 「シムシティ」(シュミレーションゲーム) で遊ぶと、 都市の管理維持費が バカにならない事を体験できます。 税金が入らなくなると、 そりゃもう大変。 廃墟になります。 それはそれとして、 これだけ地震が多い国で、 日本の公共建造物は頑張っていると思います。 話に聞くと、 昔は色々あったんだとか...

  • 馬十の辻に風が吹く 第三章―5

     真咲の読みは 悪い方に当たっていた。 待ち伏せされている。 潜んでいる男の姿を 初めに見つけた時は 野盗に見えたが、 動きや気配が違う。 山賊か何かに思わせたいのだろうが、 どんなに統制のとれた山賊でも 荒々しい不満や乱れがあるものだ。 一人を見つけた後からは 次々に四人まで見つけることができた男たちに、 そういう乱れは感じない。 戦に臨むような緊迫感があるだけだ。 金品を目当てにする輩とは 明らかに...

  • 馬十の辻に風が吹く 第三章―4

    「あれまあ、 今日は どうも災難続きだ」 分かれ道に差し掛かった時、 御者が 情けなそうに声を上げて馬を止めた。 倒木に駆け寄った安太良が、様子を確かめて戻ってくる。「縄でもあれば、 馬にくくりつけて引くが」「あいにく 木を引けるほどの縄はありません。 あっちの道を行きましょう。 この馬車なら それほどお三方の負担にはならないと思います」 安太良と御者のやりとりを聞いていた葦若が、 おもむろに馬車を降り...

  • 馬十の辻に風が吹く 第三章―3

    「野火(のび)だ!」 兵士は叫ぶように答えながら 近づいてきた。「野焼きの火が 飛び火したようだ。 この先、 道の両側に 大きな茂みが迫っている場所があるだろう。 通りかかったら、 突然火にまかれた。 馬車が巻き起こす風に煽られたのか、 あっという間に火が移った。 おまけに 枯れ草の塊(かたまり)が飛び込んで、 馬車が炎に包まれた。 何とか馬を切り離したものの、 御者は火傷を負って転げ落ちるし、 馬車は ものす...

  • ドライフラワーと木の球体

     偶然に ドライフラワーになった薔薇と 木で作った球体です。 木の球体は、 角材をのこぎりで切り、 ノミと彫刻刀で削りました。 手加減だけが頼りなので、 ゆがんでいます。 気になった時に、 紙やすりで修正を試みるも、 完全な球体にはなりません。 木彫なんて 素人もいいとこですから、 当たり前ですけどね。 調子に乗って いくつも作りました。 もしかしたら、 私は 球体フェチなのかもしれない と思っちゃいました。...

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