2013年12月のエントリー一覧
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よい年をお迎えください
本年もたくさんの皆様にご訪問頂き、ありがとうございました。 皆様のご健勝と幸運を祈り、年末のご挨拶を申し上げます。 皆様にとって、新しい年が素晴らしい季節でありますように。 来年もどうぞよろしくお願いします。...
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完全オリジナル作品です
すいません。 セーターのことです。 サイズも 目数も 全部自分で計算して作りました。 だから、 御覧のように、 シルエットがあか抜けていません。 おまけに ベースにするつもりだったグレイの糸が、 足らない事に途中で気がつきました。 襟ぐりと袖上部の黒は、 見なかったことにして頂いた方が良いかも。 模様の刺繍は、 下絵なしで、 塩梅を見ながら刺しました。 不器用な私の、 完全オリジナル作品なので、 そこは、...
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花
女は 旅立つことを 決意した 古い上着しかないけれど 履きつぶれた靴しかないけれど 座り慣れた椅子からは 立ち上がろう お気に入りの帽子に 一輪の花を飾り 女は 旅立つことを 決意した【誰?】...
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短すぎたかな
題名が「まだまだ」なのに、 あっという間に終わってしまいました。 短すぎたかもしれませんが、気分は短編です。 掌編ではありません。 あしからず。...
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まだまだ (4) 完
「ああ、 砲丸投げクラブの」「いや、 無いから。 そのクラブ。 陸上部でしょうに。 あっはっはっは、 砲丸投げクラブって、 笑えるんですけど」 笑ってる場合じゃない事に気付かなかった。 けっこう長い間 気づかなかった。 噂の当事者なんて、 そんなものだ。 私が、 水野君ラブ ということになっていたらしい。 びっくりだ。 誤解が解けたのは、 学年が上がって クラスが変わり、 接点が全くなくなってからだった。「...
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まだまだ (3)
うちのクラスは、 男女が隣同士になるように席が決められる。 だから 両隣りは男子だ。 右は、 狆みたいな顔の眼鏡男子 田中君だ。 アホだ。 狆ならペロペロするだろうが、 田中君は 一応これでも人間だ。 左は、 ガタイの良い水野君だ。 砲丸投げで 県大会の二位になったらしい。 いかにも砲丸投げをしそうな体型だ。 こいつらも、 いずれは ペロペロするようになるのだろうか。 想像できない。「あれっ、 消しゴムが...
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まだまだ (2)
う~む、 しかし、 生理痛に不妊症とくれば、 産婦人科方面しか思いつかない。 もしかして、 医学用語か?「生方(うぶかた)君。 あの子んち、 お父さんが産婦人科だよ。 ふわ~」 帆織美代子は 朝から眠たそうだ。 生方義明。 真面目で 成績の良いやつだと思っていたが、 お父さんが医者だったのか。 あいつも医者になるつもりなんだろうか。 産婦人科かあ。 何をするのか よくは知らないけど、 知り合いの産婦人科に...
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今週の万華鏡
覗き万華鏡 です。 ピンクのところは 薔薇の花。 ちらりと見える黄色は、ユリオプスデイジーです。 今日は 華やかにいってみました。【万華鏡らしい万華鏡】★★★【高級な万華鏡】...
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「まだまだ」について
案内が 後先になってしまいましたが、 「まだまだ」は、 女子中学生の さわやかな(?)青春グラフィティです。 「わたし」こと 「納念」は、 朝ドラの主役を演じた女優さんとは 一切関係ありません。 字も違います。 偶然です。 本当です。 すいません。 嘘つきました。 面白い名前なので、 使ってしまいました。 でも、 それだけです。 他意はありません。 名前を考えるのは、 けっこう大変なのです。 卒業アルバムを...
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まだまだ (1)
「ねえ 納念(のうねん)さん。 ペッティングって知ってる?」 磐田治美(いわたはるみ)が 声をかけてきた。 珍しく、 声をひそめた小声である。 大声で言えない事なのだろうと、 とっさに判断したものの、 そんなものは知らなかった。 首を横に振った。「ペインティングナイフじゃなくて?」 斜め後ろの席から、 眠そうな声で 帆織美代子(ほおりみよこ)が言った。 聞こえたのだろう。 充分な小声ではなかったようだ。 始業時...
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次は短編です
いよいよ寒くなりましたね。 「薬種狩り」を終えたら、 年末でもあり~の、 一息つき~ので、たらたらしておりました。 なんとか短い短編を書きましたので、近々載せます。 今までの短編より短いです。...
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ウンコ!
小学生の子ども のようなタイトルですが、 皆さん、 お元気ですか。 良いウンコ を出してますか。 ウンコは、 栄養分を吸収された後の 食べ物の残りかす。 そう思っていませんか。 私は、 長い間 そう思っていました。 もちろん そういうものも含まれているようですが、 それはほんの少し。 水分以外は、 腸壁の死んだ細胞と、 死んだ腸内細菌のご遺骸だそうです。 南無阿弥陀仏 昔のSFで、 病気をなくそうとして、 ...
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犬派のねこまんま その31である
<名犬ロクの活躍> ペットは飼い主に似る。 一般的にはそういわれる。 ロクは特別だった。 わけのわからん飼い主一家に引き換え、真面目で賢かった。 しごくまっとうな犬だった。 そこが既に特別である。 門の内側から玄関までの あまり広くないスペースに犬小屋を置き、 ロクの居場所になっていた。 一応 庭もあったが、 今時はほとんど見なくなった 六軒の家がくっついた長屋形式の住まいで、 両側を他家にふさがれ...
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万華鏡らしい万華鏡
ちょっと 手抜き でも、万華鏡といったらコレだよね。 この万華鏡は、きらきらのタネは油に入っています。 だから、ゆっくり動くのです。 玩具の万華鏡は、筒を回すたびに、カシャといきなり動きますが、 これは動きが優雅なんです。 動画ではないので動きませんが。すいません。 【また万華鏡です】★★★【今週の万華鏡】...
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あとがき だと思って欲しい
五作目の長編 「薬種狩り」が完結しました。 読んで下さった皆様、 ありがとうございます。 三人の主要な登場人物の間に、 ほのかな恋愛感情 とかを芽生えさせたいとも思っていたのですが、 見事に 色気もクソも なくなってしまいました。 全員お子ちゃまです。 困ったものです。 たぶん、 作者のせいですね。 どうやったら 色気のある文章になるんだろ。 悩みます。 さて、 玲は 自分を「僕」と言いますが、 「僕」は...
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薬種狩り 十九の4 (完)
進もうとした先を塞ぐように、 息せき切って駆けつけたのは 玲だった。「見つけた。 衣都、 雪が解けたら現地調査に出発するぞ。 旅立ちの用意をしておけ」 気負いをみなぎらせてやってきた玲は、 美しい頬を 荒い息でほんのり染め、 人の都合などお構いなしに言い放つ。「出発って何? おれは 弟子の面接をしなくちゃならないんだけど」 事態を飲み込めない衣都は、 人差し指でポリポリとほっぺたを掻いた。「青緑茸の...
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薬種狩り 十九の3
《駄狗はいないぞ。 一人で やるのか》 天狗は心配した。「草楽堂さんが言っていた。 薬種狩りになりたい若い衆が居るらしい。 一緒に旅をして、 父さんに教わった事を伝える」《今度は 衣都が師匠になるか。 駄狗よりも才があるしの。 良い薬種狩りになるだろうが、 穂田里と玲は 寂しがるじゃろうて》「才がある。 おれが? 不気味草の蜜を使いきって、 肝心な時に役に立たなかったぞ」《え? そういうことだったのか。...
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薬種狩り 十九の2
《衣都、 ここにおったのか》 風に乗って現れた天狗が、 衣都の肩に舞い降りた。《知っておるか。 都中が 人を喰らう『死者の森』の噂で もちきりじゃぞ。 言いふらしたのか》「否、 おれらを運んでくれた騎馬兵の兄さんたちの仕業《しわざ《だ。 おれらは何も言ってない」《何ものう。 べっぴんさんが言うなとでも言ったか。 ふむふむ、 それが良かろう。 安全だと知れたら、 巨大お化け屋敷計画とか 人喰い遊園地計画とか...
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薬種狩り 十九の1
天狗森にも 雪が積もっていた。 この冬は いつもより雪が多い。 森の地面は すっかり白く覆われて、 まだ眠っているように静かだ。 その静けさを破って、 ザクザクと軽快に進む足音が、 迷うことなく森の奥に向かった。 一足ごとに、 ザラメのように弛《ゆる《んだ雪が 足元で崩れる。 もうすぐ 冬が終わる。 森は こっそりと目を覚ましている。 ところどころに ぽつりぽつりと見える黒い斑点は、 姿を現した小さな地面...
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また 万華鏡です
ピンクのところは、リーガーベゴニアの花だったと思います。 外にはみ出している部分は、何故こうなったのか謎です。 白仙人掌さんのブログ 「木蔭日記」で <名言メーカー>というのを見つけました。 【しのぶもじずりの名言】 UFOが 普通のヘリコプターの形をしていないとは限らない 【衣都の名言】 人生はシンプルイジベストではない 複雑だからこそ面白いのだ 【穂田里の名言】 女はまるで小籠包 ...
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和食が無形文化遺産になったね
ユネスコが 和食を無形文化遺産に決定しました。 和食そのものだけではなく、 和食をめぐる行事や 季節感を含めてらしいです。 おりしも今は 年末。 ひと昔前は、 年末年始に 故郷の違う新婚夫婦が、 初めて喧嘩をする というのが定番でした。 近頃は あまり聞かないので、 もめないのでしょう。 お正月も 無国籍化しているのかも。 フレンチや 中華のおせち料理 なんてものもありますから。 お雑煮一つとっても、 日本...
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薬種狩り 十八の6
「起きろ! 月の雫花だ!」 穂田里が指すそこには、 優美な弧を描いた細長い花びらを重なり合わせ、 月の光を受けて 白銀に輝いている 世にも美しい花が咲いていた。 華やかというよりも むしろ慎ましく、 ひっそりとして、 月光と共に 地上に舞い降りた 精霊のようだった。 目が離せない。 衣都は 眠っていなかった。 皮袋をつかんで 走り寄った衣都を見て、 穂田里が叫ぶ。「ちょっとこら待て! 気持ち悪い色に染め...
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目次を修正しました
最近の記事の、「目次」がおかしくなっているのに気がつきました。 修正しました。 「戻る」と「次へ」も変でした。 直しました。 うろうろさせてしまっていたら、申し訳ありませんでした。 もう大丈夫だと思います。 もしも、まだ変なところを見つけたら、 お手数ですが、教えて頂けると大変助かります。...
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薬種狩り 十八の5
「ちっ、 僕には また見えなくなったらしい。 天狗が見えない」 それまで黙っていた穂田里が、 ようやく気付いて 周りを見回した。「そういえば居ないな。 バオバと一緒に、 ちっさいおじさんも燃えちゃったかな」《ちっさいおじさん言うなと言っておろうがあー》 さんざん騒ぎたてて、 やっと袋から出してもらった天狗は、 バオバの炎上を見逃したことを残念がった。「気付けよ」 穂田里は そっけない。《何やら騒がしい事...
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薬種狩り 十八の4
あとは 帰途につくだけだ。 森で一夜を明かした三人は、 森を突っ切る事にした。 危険なのは森ではなかったと分かれば、 周囲を大回りするより近い。 食料も調達できる。「しかし、 道に迷ったりしないのか」 玲の指摘通り、 問題は そこにある。「ほれ、 あっちだ」 穂田里の声につられて振り向けば、 人間ほどの大きさを持つ、 えのころ草に似たものが、 穂先を ふよふよ動かして招いていた。 招き猫じゃらしである。...
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薬種狩り 十八の3
小太刀を外そうと引っ張りながら、 もう一度 大声で衣都を呼んだ。 衣都は、 今度は 松明に火を付けようとしていた。 別の枝が 穂田里の腰に伸びてきていた。 引き離されたら 更に窮地に陥る。 玲を助ける事が出来なくなる。 中途半端に食い込んだ小太刀を一旦諦めて 手放し、 穂田里は位置を替えて 玲を捕まえている枝にしがみついた。 その時、 ズサッ、 小太刀の隣に 衣都の山刀が飛んできて刺さった。 つかむと同時...
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薬種狩り 十八の2
玲は待った。 穂田里は 無駄口が少なくなった。 衣都は表情が出て、 言葉数が少しだけ増えた。 大きな変化ではないが、 変わったと言えなくもない。 しかし、 玲は 全く変わっていない事に自信があった。 何も起こらなかった。 特に 消える様子もない。 続いた穂田里も消えずにいる。 振り向けば、 衣都は まだ森の中、 油の実に鼻を付けて、 興味深そうに匂いを嗅いでいるが、 特に異常は無さそうだ。 玲は ほっと肩...
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万華鏡を撮影してみました
肉眼で覗くのとは ちょっと違って撮れます。 万華鏡っぽくないかもしれません。 でも、万華鏡ですよ~。【また万華鏡】へ...