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カテゴリ:薬種狩りのエントリー一覧

  • あとがき だと思って欲しい

     五作目の長編 「薬種狩り」が完結しました。 読んで下さった皆様、 ありがとうございます。 三人の主要な登場人物の間に、 ほのかな恋愛感情 とかを芽生えさせたいとも思っていたのですが、 見事に 色気もクソも なくなってしまいました。 全員お子ちゃまです。 困ったものです。 たぶん、 作者のせいですね。 どうやったら 色気のある文章になるんだろ。 悩みます。 さて、 玲は 自分を「僕」と言いますが、 「僕」は...

  • 薬種狩り 十九の4 (完)

     進もうとした先を塞ぐように、 息せき切って駆けつけたのは 玲だった。「見つけた。 衣都、 雪が解けたら現地調査に出発するぞ。 旅立ちの用意をしておけ」 気負いをみなぎらせてやってきた玲は、 美しい頬を 荒い息でほんのり染め、 人の都合などお構いなしに言い放つ。「出発って何?  おれは 弟子の面接をしなくちゃならないんだけど」 事態を飲み込めない衣都は、 人差し指でポリポリとほっぺたを掻いた。「青緑茸の...

  • 薬種狩り 十九の3

    《駄狗はいないぞ。 一人で やるのか》 天狗は心配した。「草楽堂さんが言っていた。 薬種狩りになりたい若い衆が居るらしい。 一緒に旅をして、 父さんに教わった事を伝える」《今度は 衣都が師匠になるか。 駄狗よりも才があるしの。 良い薬種狩りになるだろうが、 穂田里と玲は 寂しがるじゃろうて》「才がある。 おれが?  不気味草の蜜を使いきって、 肝心な時に役に立たなかったぞ」《え?  そういうことだったのか。...

  • 薬種狩り 十九の2

    《衣都、 ここにおったのか》 風に乗って現れた天狗が、 衣都の肩に舞い降りた。《知っておるか。 都中が 人を喰らう『死者の森』の噂で もちきりじゃぞ。 言いふらしたのか》「否、 おれらを運んでくれた騎馬兵の兄さんたちの仕業《しわざ《だ。 おれらは何も言ってない」《何ものう。 べっぴんさんが言うなとでも言ったか。 ふむふむ、 それが良かろう。 安全だと知れたら、 巨大お化け屋敷計画とか 人喰い遊園地計画とか...

  • 薬種狩り 十九の1

     天狗森にも 雪が積もっていた。 この冬は いつもより雪が多い。 森の地面は すっかり白く覆われて、 まだ眠っているように静かだ。 その静けさを破って、 ザクザクと軽快に進む足音が、 迷うことなく森の奥に向かった。 一足ごとに、 ザラメのように弛《ゆる《んだ雪が 足元で崩れる。 もうすぐ 冬が終わる。 森は こっそりと目を覚ましている。 ところどころに ぽつりぽつりと見える黒い斑点は、 姿を現した小さな地面...

  • 薬種狩り 十八の6

    「起きろ!  月の雫花だ!」 穂田里が指すそこには、 優美な弧を描いた細長い花びらを重なり合わせ、 月の光を受けて 白銀に輝いている 世にも美しい花が咲いていた。 華やかというよりも むしろ慎ましく、 ひっそりとして、 月光と共に 地上に舞い降りた 精霊のようだった。 目が離せない。 衣都は 眠っていなかった。 皮袋をつかんで 走り寄った衣都を見て、 穂田里が叫ぶ。「ちょっとこら待て!  気持ち悪い色に染め...

  • 薬種狩り 十八の5

    「ちっ、 僕には また見えなくなったらしい。 天狗が見えない」 それまで黙っていた穂田里が、 ようやく気付いて 周りを見回した。「そういえば居ないな。 バオバと一緒に、 ちっさいおじさんも燃えちゃったかな」《ちっさいおじさん言うなと言っておろうがあー》 さんざん騒ぎたてて、 やっと袋から出してもらった天狗は、 バオバの炎上を見逃したことを残念がった。「気付けよ」 穂田里は そっけない。《何やら騒がしい事...

  • 薬種狩り 十八の4

     あとは 帰途につくだけだ。 森で一夜を明かした三人は、 森を突っ切る事にした。 危険なのは森ではなかったと分かれば、 周囲を大回りするより近い。 食料も調達できる。「しかし、 道に迷ったりしないのか」 玲の指摘通り、 問題は そこにある。「ほれ、 あっちだ」 穂田里の声につられて振り向けば、 人間ほどの大きさを持つ、 えのころ草に似たものが、 穂先を ふよふよ動かして招いていた。 招き猫じゃらしである。...

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