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冷や酒は体に悪い


 冷や酒は 体に悪い。
 冷や酒は 二日酔いになりやすい。
 大事な客に冷や酒を出すのは 失礼だ。

 昔は、そんなことを言う人がいました。
 日本酒は、燗にして飲むのが常識でした。
 現在は、冷酒用の日本酒もあります。

 さて、何故なんでしょう。
 私の趣味、推理の時間です(笑)


 炊いたご飯を器に用意します。
 日当りの悪い湿気のある場所に置きます。
 カビが生えます。
 赤・青・黄色・白・黒と色とりどりで、見るからに気持ち悪い塊が出来上がります。

 ですが、椿を燃やした灰を振りかけておくと、ほとんどのカビは生えてきません。
 アルカリ性に弱いカビがほとんどらしいです。
 それでも、しぶとく残る奴がいます。
 そいつが麹菌の元になった菌です。

 椿の灰に打ち勝った菌には毒があります。
 どうやったのかは知りませんが、その菌から毒性を弱めていって、
 麹菌を育て上げた、といわれています。

 そこから考えるに、毒性が多少復活してしまう場合があったのではないかと。
 そんな毒は、熱に弱いのかも。
 出来の悪い麹菌から造った酒は、御燗にしないと悪酔いしてしまう。
 そういうことなんじゃないかしら。

 今は、科学的に検査して、毒性を取り除くことができるようになった。
 安心して冷酒を楽しめる時代になった。ということなのではないでしょうか。
 良かった良かった。

 以上、私の勝手な推理でした。


 それにしても、日本酒は、灰のおかげを被っています。
 どぶろくから清酒ができたきっかけも灰だと伝えられています。
 酒蔵で働いていたたちの悪い使用人が、叱られた腹いせに酒樽に灰をぶち込んで逃げた。
 ところがどっこい、灰をぶち込んだ酒樽から、きれいな上澄みができた。
 それが清酒の始まりらしいです。
 灰って、なんか凄い。


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一年を 十日で暮らす 良い男


 <女性が大相撲の土俵に上がれないのと同じ。
 こちらも科学的根拠はありませんが伝統という名のもとに今でも>

 というコメントをいただきました。

 その伝統について、勝手に理由を考えてみました。
 好きなんですよ。そういうの。


  一年を 十日で暮らす 良い男
 江戸時代の川柳です。
 相撲取りのことだそうです。

 相撲に詳しい訳ではありませんが、この川柳から解ることがあります。
 相撲興行は一年に一度、十日間だったということ。

 もう一つは、たいそうもてていたらしいこと。
「良い男」と言われるくらいですから、かなり女性に人気があったのでしょう。

 さて、相撲は激しい格闘技です。
 一瞬の気のゆるみから、大けがになることがあります。
 防具と言えるのは、まわし一本のみ。
 大銀杏は、ソフトヘルメットになるでしょうが、あとは裸です。
 まげが結えなくなったら引退というのは、頭部の防具がなくなるからではないかしら。
 そんな無防備に近い姿で取り組みに臨むのです。
 気のゆるみは、大敵です。

 しかし、そこで問題になるのが男の性(さが)。
 女性にきゃあきゃあ言われれば、ついうっかり気が緩むというものです。
 さあ大変。
 力士は、男盛りのお年頃でもあります。
 無事に取り組みを終える為には、気を引き締めなくてなりません。

 そこで出てきたのが、土俵は神聖で特別な場所という理屈。
 浮き世のきゃあきゃあとは区別される場所。
 女に鼻を伸ばしていい場所ではありません、という教訓。

 丸い土俵は、神聖な結界に守られた場所、なのです。
 そういうことにして、安全対策にしたのでは。

 なあんて考えました。
 今日も無事に取り組みが進みますように。


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女が酒蔵に入れなかった理由

 朝ドラ「らんまん」で、
 「女は不浄だから酒蔵に入るな」と言われるシーンがあります。

 一見、単なる性差別に聞こえますが、違うと思います。
 昔の醸造は、科学的根拠が解っていませんでした。
 経験則でのみ行われていました。

 昔の女のほとんどは、家事を担っていました。
 炊事・洗濯・掃除です。
 生魚を調理することもあれば、畑で取れ立ての野菜に触る。
 畑には人糞から作る肥をまいていました。
 赤ん坊が居れば、おむつを洗い、泥だらけになった子どもを洗い、
 病人が出れば看病し、病人に使ったものを始末する。
 たちの悪い菌類に接触する機会は多かったことでしょう。
 昔は、紙おむつも石鹸も洗濯機もありません。
 実際に、女は不浄だったのです。

 酒蔵に女が入ったことで、酒がダメになったこともあったのではないかと推察できます。
 酒は神様にも供えますから、酒造りに失敗するのは縁起が悪い。
 女の出入りが制限されたのは解る気がします。


 麹屋というものが現在でもあります。
 ずいぶん少なくなったようですが。
 昔から良質な麹を代々受け継いできました。
 麹屋さんでは、一番大事な元になる麹の倉には当主しか出入りしないそうです。
 一子相伝です。
 健康に気を使い、身を清めたたった一人が、元の麹を守ってきました。
 科学的な根拠が不明な時代であれば、理にかなった方法だと思います。

 現代では、紙おむつも洗濯機も、石鹸も消毒薬もあります。
 各地で女杜氏が活躍しています。


 納豆を食べた人は、男女を問わず、たぶん酒蔵には出入り禁止です。
 納豆菌は強力らしいですから。


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映画で知った草の名前


 植物の種類はたくさんありすぎて、とても全部は知りません。
 その中で名前を知っている植物は、知り合いみたいで親しみを感じたりします。
 ちょいちょい見かけるのに名前を知らない草があって、気になったりします。
 そんな草の中に、小さな青い花を咲かせる草がありました。

 はじめは忘れな草かと思いましたが、調べてみると、どうも違います。
 なんという草なのかと気になっていた草がありました。

 そんなときのことです。
 十年程前のことでしょうか「西の魔女が死んだ」という本が出ました。
 読みました。
 映画化され、機会があって見ました。
 良くできた映画でした。


 西の魔女こと主人公の少女の祖母が、ジャムと作るシーンがありました。
 この人が素敵でした。
 演じたのはサチ・パーカー。シャーリー・マクレーンの娘さんらしいです。
 見事な老け役でした。

 庭一面に実を付けるワイルドストロベリーが画面に映り、うれしくなりました。
 あれくらいあればジャムが作れる。
 当時、私の植木鉢にもワイルドストロベリーがいましたが、全然増えず、
 とてもジャムなど作れるはずもない状態でした。
 植木鉢では無理だったのでしょう。
 そのシーンで、悔しくもうれしくなりました。

 映画の終盤に、気になっていた草が映りました。
 主人公の少女が、草の名前を尋ねました。
 おお、私も知りたいぞ。
「キュウリ草」
 木村祐一演じる怪しいおっさんが、一言ぼそりと応えます。

 あの草はキュウリ草というのか!
 映画館の中で、私は静かに喜びました。
 名前を知った草は、やっと親しい知り合いに昇格しました。

 葉っぱを揉むとキュウリみたいな匂いがするらしいです。
 くそー、揉みませんでした。不覚。
 本を読んでも解らなかった草の名前を、映画で知りました。


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